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CHORD:MISSION:00「Thebeginning of a failed mission(ザ・ビキニング・オブ・ア・フェイルド・ミッション) ~傷だらけの夢を覚めて………~」

オリジナル小説「I(アイ) SPY(スパイ) JOKER(ジョーカー) NIGHT(ナイト) WALTZ(ワルツ)CODE(コード):REQUIEM(レクイレム) PAPER(ペーパー) FLOWERS(フラワーズ)~」の記念すべき第一話の始まりとなる第0話「CHORD:MISSION:00「The() beginning(ビキニング) of (オブ)a() failed(フェイルド) mission(ミッション) ~傷だらけの夢を覚めて………~」」を投稿しました。

簡単な話になりますが、主人公のヒロイン、ミラージュの活躍を描かれており、また、一話に繋がる伏線が隠れており、一話を見る前にこちらを見てくだされば幸いです。

I(アイ) SPY(スパイ) JOKER(ジョーカー) NIGHT(ナイト) WALTZ(ワルツ)CODE(コード):REQUIEM(レクイレム) PAPER(ペーパー) FLOWERS(フラワーズ)


CHORD:MISSION:00「The() beginning(ビキニング) of (オブ)a() failed(フェイルド) mission(ミッション) ~傷だらけの夢を覚めて………~」


20世紀末、歴史上最大規模とされる世界大戦「第三次世界大戦ワールド・エンド・ウォー」が勃発、そんな中、機械、錬金術と魔術を融合させた新技術「魔導科学(マギステロジー)」を生み出し、「魔導戦艦(マギカ・シップ)」や魔導兵士(マギカ・ロイド)などの様々な兵器を保有、さらにそれの力の源である魔導鉱石「マテリライト」を独占したにより、ローマ帝国の再来と謳われる覇権国家「|大英帝国《グラン・イングランド帝国》」を樹立、「第三次世界大戦」終結後、世界は勝利国である大英帝国「グラン・イングランド帝国」を中心にまとめられ、世界は平和になったかと思われた………。


しかし、「アイオーン革命共和派」を主体とする革命軍による共和革命により中央の本国グラン・イングランド帝国を中心に巨大な壁で四つに分断され、東がクィーンズ・エリザベス王国、西がアイアンサイド共和国、北がスカリフ連邦帝国、南のハイランダー共和国、通称「ナイツ オブ ラウンド・ペンドラゴン」が統べていた。

しかし、終戦後も、5つの国家の他に各国のスパイが水面下に諜報活動や要人暗殺。破壊工作などの様々な任務をこなし、騙す騙されるの非情な影の世界の戦争「影の零戦シャドーナイト・ゼロウォー」を繰り広げていた。

その戦いの最中、()()()()()()()()が起きていた………。


ゴオオオオオオオオオオオオ~~~~~~………………………ガラッガラッ………………ザッ。


???「はああ………はああ………。」


町中で大爆発を起こし、周辺は燃え盛る残骸だらけである中、一人の女性が血まみれになって歩いていた………。

体中は爆発や銃撃による傷により血塗れになっており、頭から血が流れ、左目は負傷してた………。


謎の女性「はああ………はああ………し、しくじった………まさか、この任務は()()()()()()()()()()()()だったとはね………………。」


彼女はスパイであった。とある任務によりある国に持ち込まれていたものを奪還する任務に就いていたが、予想もしない展開により、仲間の多くを失い、自身も致命傷を負ってしまった。


ズザッ…………。


スパイの女性「はああ………はああ………さ、最悪だ………こんな裏切りに死ぬなんて………………はあ………泣けそうだ………………。」


スパイの女性は瀕死の状態であった。大ケガによる大量出血により死は免れない………………はずだった。


ガサガサ………バチャンッ………ポンッ。


女性が懐から液体が入った小瓶を取り出し、蓋を開けた。


スパイの女性「………ま、まさか………()()()()()を使うとは………。」


女性は何故か躊躇いをしていた。何故ならこの小瓶の中身は彼女にとっては命の賭けになる危険なものであった………。


スパイの女性「………(で、できれば………これだけは………使いたくなかった………………こ、こいつの中身は………()()()()()()()()()()()だからね………………()()()が言う成功の確率は10%………残り90%は死………ただ、成功すれば、蘇生だけではなく、生体強化も可能………………ただ………副作用はあるらしく………保証できないけど………………悪くない賭けだわ………………)。」


グビッグビッ………………カランッ………コロコロ………………。


覚悟を決めた女性は小瓶の液体を飲み干した。しばらくすると彼女の身体に異変が起きた。


ドクンッ………ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ………………。


スパイの女性「ぐっ、ぐぐ………………がはっ!!?。」


吐血して苦しみだした女性。心臓の鼓動が早く、体が熱くなってきた。


スパイの女性「はああ………はああ………(こ、これは………きついな………………このまま………い、意識を………失えば………………わ、笑えないね………………想定する有事の最低5分前には終えることで………浸透は速いけど………そ、それでも数分を要す………………死に至っても………断片組織さえ残っていれば………体組織を再構築し蘇生するけど………………その間に………再構築中は一時的な仮死状態となるけど………………ま、まあ………試作しただから、成功する保証はないけどね………………後は、天に祈りしかないわね………………)。」


そう思うと彼女の眼の光が次第に消え失せていき、ゆっくり目を閉じて………………そして………………()()()()………………。


この事件は後の【アニスフィアの悲劇】と呼ばれ、多くの各国のスパイが調査を行われたが、原因は証明できず、月日の流れと共に人々の記憶は忘れていくのであった………………。


そして、月日が流れて、10年後の英歴10年。


英歴10年


魔導科学による強大な軍事力と魔導鉱石「マテリライト」の独占により、世界の勢力図を一変させ、世界の頂点としてたったグラン・イングランド帝国は世界一の治安の良さで定評のある国として、国内外から高く評価されたが、その治安の良さの裏側には、優秀なスパイやエージェント、アサシンなどの優秀な諜報部や暗殺部隊が有しており、グラン・イングランド帝国の首都ロンディニウムはナイツ オブ ラウンド・ペンドラゴン以外にも数多の各国のスパイが暗躍する影の戦争の最前線となっていた。

偽りの平和の下で、10年続く冷戦で行われる非情の世界に生きるスパイ同士の影の戦争【影の零戦(ナイト・ゼロ・ウォー)】が続けていた………。


グラン・イングランド帝国 首都ロンディニウム 路地裏


ゴオオオオオオオオ~~~~~~~~~………………………。


魔導列車が走る中、薄暗い路地裏で歩く者達がいた………………。


ザッザッザッザッザッザッ………………ザッ。


その人物達は路地裏の壁に貼れている賞金首のスパイのポスターを見て、足を止めた。


彼らはグラン・イングランド帝国軍上層部に雇われたスパイ・スイーパーと呼ばれるスパイ狩りの掃除屋である。


スパイスイーパー1「………【狂犬マッド・ドックマン】………こいつは1年前に俺が始末した。」

スパイスイーパー2「【レオンガング】………こいつも10日前に始末したが、マグナム10発を食らってもピンピンして、殺すのに苦労したぜ。」

スパイスイーパー3「俺もや。この【銀狼ギャルフォクス】、こいつを追って、アマゾニア共和国まで追い詰めて始末したんやが、奴の死体はワニの餌になってしもうて、賞金はパアや。」

スパイスイーパー4「俺は高額の賞金を取れたぜ。【ゴルフィ・スヌーク】と【バンス・ガナード】、こいつらはメロウリンクが誇る一流の諜報員だったからな。賞金は二人合わせて、500万ポンドだ。」

スパイスイーパー5「その分、始末するのに手こずったからな………まあ、その分、賞金が高いのがよかったぜ。」

スパイスイーパー1「そうだな………まあ、近頃手強いの無い奴らしかいなくなっているからな。」

スパイスイーパー2「まあ、一番の賞金が高いのは【ネロ・アンジェ】だな。こいつはクィーンズ・エリザベス王国のエリートクラスのスパイで、今まで様々な敵国に潜伏し多くの有益な情報を多くもたらしたからな………賞金は1000万ポンドだぜ。」

スパイスイーパー1「こりゃいいぜ、こいつを始末すれば賞金がもらえるばかりか、幹部になれるかもしれないぜ。」

スパイスイーパー4「だが………奴の姿を見た者はいないと言われるほどの得体のしれないすぱいらしいだがな………。」

スパイスイーパー5「姿がいないと言えば………………()()()()()………。」

スパイスイーパー1「こ、こいつは!?………………。」


スパイスイーパーの一人が指を指したのは、髪を束ねた黒髪と赤い目の女性のポスター。


スパイスイーパー2「し、知っているぞ、こいつは………あの【亡霊(ファントム)】の【幻影(ミラージュ)】かっ!!?。」

スパイスイーパー5「ああ………こいつらはグラン・イングランド帝国が誇る最強最悪のスパイ集団だからな………その中で最強と呼ばれた存在が【亡霊(ファントム)】の【幻影(ミラージュ)】だ。」

スパイスイーパー3「知っているで。こいつらのおかげで多くの国家や組織が壊滅(つぶさ)れ、あいつらが通った後は破壊と殺戮、死体の山だけだやってな。そのおかげで賞金額は全員で3000億ポンド以上で、特に一番高かったのは、【幻影(ミラージュ)】で、当時の賞金首は1500億ポンドやでっ。あのグラン・イングランド帝国を裏で支えてきたもんだからな………………。」

スパイスイーパー4「ああ………………なんだって、たった一人で、当時、最強の防衛力と最高戦力を誇り、最強と畏怖された国家、【神聖サウザード帝国】を僅か一日で壊滅させたからな………………化け物なんだよ………あいつら………………。」

スパイスイーパー5「だが、こいつらはもうこの世にいないんだがな………………。」

スパイスイーパー1「ああ………10年前の【アニスフィアの悲劇】で起きた大爆発に巻き込まれて、【亡霊(ファントム)】全員亡くなったようだからな………不死身の怪物もくたばったからな。」

スパイスイーパー5「だが、近頃の噂だが………奴が蘇ったってという噂が流れているようだが………。」

スパイスイーパー1「へっ………そんなくだらねえ噂に怯える俺達じゃねえ、もし生きていたら死んでもらうだけよ。」

スパイスイーパー3「そうやな、こいつを殺せば、一生遊んで暮らせるほどの賞金をもらえて、うはうはやで。」

スパイスイーパー2「不死身の怪物も俺達5人でかかれば敵じゃねえ。」


ポスターの前にいきがる5人のスパイスイーパー。その時、彼らは気づいていなかった………自分達以外に|()()()()()()()()()()がいた………………。


チャッ………ポシュッ………ジジ~~~~………………。


???「………無理だな………生きたとしても、貴様らのような小物には()()()には殺せない………………。」

スパイスイーパー達「!!?。」


そこにいたのはトレンチコートとソフト帽を着用した黒い長髪の15歳の少女で、ミニシガリロを吸っていた………………。


スパイスイーパー1「こ、こいつ………()()()()()()()()()!?………………だ、誰だっ!、お前はっ!!?。」


少女に向かって叫ぶスパイスイーパーだが、少女はそのまま答えず、少女とは思えない余裕を見せる姿勢を見せ、その一人にこう言った………………。


謎の少女「ふ~~~~~………………………久しぶりだな………元クィーンズ・エリザベス王国諜報部隊第17小隊隊長【“ベッカー・J・ボイル少佐”】。」

スパイスイーパー1「!!?………き、貴様………な、なぜ、俺の名をっ!!?。」

謎の少女「ああ………知っているさ………………お前の仲間の事もな………………そこのこいつは元アイアンサイド共和国暗殺部隊隊長【“キザ・スコープドッグ大尉”】だろ?。」

スパイスイーパー2「!!?。」

謎の少女「となりの側のお前は………元ハイランダー共和国諜報部隊長【ビクマ・オイッコニー中尉】。」

スパイスイーパー3「!!?。」

謎の少女「そして、後ろのお前達兄弟は元スカリフ連邦帝国特殊部隊隊長【“ヌーク・スタブロス大尉”】と副隊長【“ベルツィーノ・スタブロス中尉”】。」

スパイスイーパー4、5「!!?。」


それぞれの素性を知り、驚きを隠せないスパイスイーパー達。


スパイスイーパー2「お、お前………なぜ俺達の事を知っているんだ!!?。」

謎の少女「ああ、全部知っているさ………………お前らは裏切りや横領、情報漏洩などを起こして国から追われ、賞金を懸けられているからな………………国家の忠実な犬というより………悪徳軍人や貴族共に飼われた殺し屋共にすぎない。」

スパイスイーパー4「ふ、ふざけやがって!!?。」

スパイスイーパー5「俺達5人をこけにして生きて帰ると思うなよ!!?。」

スパイスイーパー3「そうやで、しかもわいらの前にして丸腰といい度胸やないか!!。」


銃を構えるスパイスイーパー達。それに対し、少女は丸腰でありながら何故か銃を構えるようなそぶりを見せる………。


謎の少女「どうかな…………すぐにわかるよ………………ただ、それを知った後では、()()()()()()()()()()()()()()………。」

スパイスイーパー4「ふ、ふざけやがってっ!!?。」

スパイスイーパー5「死ぬにはてめーだ!!。」

スパイスイーパー1「やっちまえ~~~~!!。」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ~~~~~~~~~~………………………。


スパイスイーパー達から放つ銃弾に迫る中、少女は身動きせず、抜き撃ちのような速さを放った………。


バシュウウウウウウウウウウウウウン………………………………………。


夜の町中に鳴り響く一発の銃声。その銃声が鳴り終わった時………()()()()()()()………………。


タッタッタッタッタッタッタッタッタッ………………。


路地裏に走ってきたのは、グラン・イングランド帝国軍の軍警察の隊員達で、複数の銃声を聞き、現場へ駆けつけてきたのだ。


軍警察隊員1「!!?………こ、これは!?………………。」


軍警察隊員達が見たのは、地面に倒れた5人のスパイスイーパーであった。


軍警察隊員1「こ、こいつらは………まさか………。」

軍警察隊員2「ああ………こちらはスパイ殺しの異名を持つスパイスイーパーチーム「五つの剣(サンクエペ)」の連中だ!!。」

軍警察隊員1「バ、バカなっ!?………こ、こいつらはそれぞれ名の知れた工作員やスパイなどで構成されたA級スパイスイーパー1で、今まで00人以上のスパイを始末してきた実力者達だぞ………こ、こんな簡単に連中がやられるとは………信じられんっ!!?。」

軍警察隊員3「お、おい、見ろよ………こいつらの胸に穴が付いているぞ………。」

軍警察隊員4「ああ………しかもどれも正確に心臓を貫いている………………い、一体どうしたら、こんな傷をつくんだ?。」

軍警察隊員2「お、おいっ!、ま、まだ息をしている奴がいるぞ!。」

軍警察隊員1「な、何っ!?………!!?。」


急いで駆け寄ると、そこにいたのは、元クィーンズ・エリザベス王国諜報部隊第17小隊隊長ベッカー・J・ボイル少佐だった。胸に穴に貫かれていたにも拘らず、まだ生きていたようだ………。


軍警察隊員1「お、おい、しっかりしろ………い、一体何が起きた!?。」

スパイスイーパー1「あ、ああ………ぼ、亡霊………。」

軍警察隊員1「亡霊?。」

スパイスイーパー1「あ……ああ………………。」

軍警察隊員1「!?。」


ベッカーは震えながら、ある場所に指を指した。

それは………髪を束ねた黒髪と赤い目の女性、【亡霊(ファントム)】の【幻影(ミラージュ)】のポスターだった。


軍警察隊員1「!!?………ま、まさか………“奴”にやられたのか!!?。」

スパイスイーパー1「………あ、ああ………………ガクッ。」


そう傾くと、ベッカーは息絶えた。それを見た軍警察隊員達は青ざめ、驚愕していた。


軍警察隊員1「ま、まさか………“奴”が………“亡霊(ファントム)”が生き返ったというということか!!?。」


亡霊の存在が生きていた事に衝撃を受けた軍警察隊員達。一方、謎の少女はいうと………………。


とある街中


街中で歩く、謎の少女。彼女は懐から携帯電話を取り出した。


ブオン………ピポパポ………トルルルルルルルル~~~~………………ピッ。


携帯電話から空中映像を展開、電話番号を押し、とある相手に電話をした。


謎の少女「私だ………ああ………()()()()、始末した………ああ、いつもの口座に送ってくれ………………ああ、頼んだぞ………………後、()()()()()()で落ち合おう………………。」


ピッ………ザッザッザッザッザッ。


通信を追えると、少女は再び裏路地へ入った。


ファオン~~フオン~~フオン~~ファオン~~フオン~~フオン~~………………。


軍警察のパトカーのサイレンを鳴らしながら走ってきたが、路地裏に入った少女に気づかず走り去った。


謎の少女「ふ~~~………………やれやれ、すっかり荒れているな………ここは………………。」


ミニシガリロを吸いながら、路地裏へと消えていった………………。


この事件は後に裏世界に大きな衝撃を受け、さらに影や光すら飲み込み、様々な悪意や策謀、そして、深淵に潜む大いなる計画により、世界を巻き込む巨大な(陰謀の交錯ストラテジー・コン・ゲーム)の序章(はじまり)であった………………。


それから数日後………とある学園。


聖フランドール・クイーンズ女学院


グラン・イングランド帝国の首都にある聖フランドール・クイーンズ女学院は一人前の淑女としての教養を身に着けさせることに重点を置いている由緒ただしきお嬢様学校で、皇女の進める教育開放政策により、グラン・イングランド帝国内に限らず世界中から優秀な人材を募っており、教員には特別推薦枠が与えられている他、留学生、植民地や貧民街からの生徒も受け入れているなど、自由主義および成果主義な実力重視をしている。

しかし、帝国貴族時代に色濃く残る階級制度が影響し、上流階級優位の風潮が強く、下級貴族や平民を見下す者も少なくない。


そんな学園に入学しようとする者がいた………。


???「………………。」


薄茶色の髪と宝石のような薄い赤い瞳、地味で素朴な顔立ちをしているが、年齢にそぐわない完成された美貌を兼ね備えていた少女。

これから聖フランドール・クイーンズ女学院へ入ろうとしていた。


タッ、タッ、タッ、タッ………………。


そこへ貴族令嬢達が歩いてきた。


貴族令嬢達「あははは………それでそれで………。」


スウウウウ………………。


突然、少女が消え、貴族令嬢達はそれに気づかずに歩いていた………。


貴族令嬢1「!?………。」

貴族令嬢2「どうしたの?。」

貴族令嬢1「い。今………誰か通った?。」

貴族令嬢2「?………誰も通っていないのですわ。皆さんもそうでしょ。」

貴族令嬢3「え、ええ………………誰も見ていないわ。疲れているではないでしょうか?。」

貴族令嬢1「………………え、ええ………疲れていいる」


そういうと、令嬢達は再び歩いた。しかし、彼女は気づかなかった………()()()()()()()()()()()()()()………………。


少女「………………。」


少女が柱に入った時、予想もしない事が起きた………。


謎の少女「………………。」


何と、柱から出てきたのは、別人の女性で、それはスパイスイーパーを始末した謎の少女であった。


謎の少女「………………やれやれ………………面倒事になってしまったな………………最悪な気分だ。」


少女がそう言うと柱を過ぎると、先ほどの金髪の少女になり、学園の奥へと歩て行った………………。


彼女の名はミラージュ。かつてグラン・イングランド帝国が誇る最強最悪のスパイ集団【亡霊(ファントム)】のリーダーだった人物。

彼女の能力はその名の通り、姿を消したり、様々な姿や声を変えるだけではなく、化けた姿が本物そっくりになる特秘術(スキル)幻影(ミラージュ)】である。

10年前の【アニスフィアの悲劇】から生き延びた後、女性だった姿が少女になっており、10年間、様々な依頼を受け、中には【S級任務スペシャル・エス・ミッション】や成功率1%、死亡率99%の難易度危険任務【Z級不可能特務エクストラ・ゼット・ミッション】を次々と成功してきた実力者でもあった。


生き延びたミラージュがなぜ、このような事になったのかは、数日前の些細な出来事から始まった………。

彼女の存在が裏世界のみならず、表の世界にも大きな影響をもたらす大いなるスパイ戦争の始まりであった………………。


CHORD:MISSION:00 Mission completed       On to the next mission

如何ですか?。「I(アイ) SPY(スパイ) JOKER(ジョーカー) NIGHT(ナイト) WALTZ(ワルツ)CODE(コード):REQUIEM(レクイレム) PAPER(ペーパー) FLOWERS(フラワーズ)~」の記念すべき第一話の始まりとなる第0話「CHORD:MISSION:00「The() beginning(ビキニング) of (オブ)a() failed(フェイルド) mission(ミッション) ~傷だらけの夢を覚めて………~」」は?。

冒頭から瀕死の重傷を負ったミラージュがとある薬で少女になって若返り、復活し、とある依頼でスパイスイーパー5人を瞬殺、依頼を遂行し、その後、とある出来事で少女に変身し、学園へ潜入する様子も描かれており、どのような経緯になったのかは一話にて明らかになります。

次回作の一話に楽しみにしてください。


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