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仮プール

作者: 小波

海にはたくさんのピが浮かんでいるので

海のピと呼ばれている。


海のものとも山のものとも分からない。それがピの親だった。

ピが不安にならないように育ての親がさっさとうみのピ、と呼んだ。

髪の毛はエメラルド、瞳はゴールド。

瞼は薄赤く、乳白色の肌に尖った頬骨。野生的な強い光をもっていて、憧れて近づいて来るものは皆うみのピに緊張する。


うみのピは己が特別だとそう思っていた。そうでないと流されてしまう。

自分は容易い。だから気高く傲慢に振る舞ってゴールドの瞳で眼差しを蹴散らして歩いていた。


孤独で結構と思っていた。海のものとも山のものともわからない出目の私が神から特別な見た目をもらったとしても

中身は白い砂しか入っていないのはわかっていた。ホンモノを見抜かれてがっかりされるのは嫌だった。育ての親がさっさとつけた名前も自尊心を挫かない為に急いだことはわかってる。それだけ弱いこともわかられている。


人を信用するのは面倒くさい。だけれど砂が波が彼を呼ぶ。仕方なしに海へ進み出る。どこから生まれたのか教える様に海が彼を抱き寄せて攫って行った。

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