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終章
「ねぇ、穂高、聞いてもいい?」
「何だい?」
「私のこと、いつ好きになったの?」
「気になる?」
「気になるに決まっているでしょう」
「女の子にモテモテの穂高がどうして私なのかなって。私のどこがよかったのかなって・・・・・・」
穂高は、含みのある微笑を浮かべ美月を見つめた。
「それはだな・・・・・・」
穂高は、蒼空を見上げながら語り始めた。
美月は、ドキドキと胸を高鳴らせながら穂高の話に耳を澄ました。
「その話は、また今度」
「えー!? 気になるじゃない・・・・・・!」
穂高は、がっがりした美月を見つめて微笑んだ。
(了)