能力のある世界で 修行とリベンジ編
プエルコウスと戦い 数日後
死生[やっと着いたな]
彼は富士山の山頂にいた
?[久しぶりだな 死生]
死生[あんたならここにいると思ったよ 最狂]
最狂[さ…最狂?ひどくないか?死生]
死生[事実だろ?毎日こんな標高の高いところにいるんだから]
最狂[まぁ…そうかもだが…あと、最狂じゃなくてちゃんと名前で呼んでほしいな]
死生[わかったよ 神宮寺 龍也]
龍也[相変わらず俺にだけツンツンしてるな 死生]
死生[別にいいだろ?]
龍也[いいけどさ…もう少し優しくしてくれたって]
死生[無理だな]
龍也[はぁ…そうかい]
死生[さて、本題に入っていいか?]
龍也[いいよ 紅茶でも飲みながら話そうか]
龍也は指を鳴らす 椅子とテーブルなどが現れる
死生[やっぱりあんたの能力は便利だな]
龍也[万能じゃなければ俺は最強ではないよ]
死生[だろうな]
死生達は椅子に座る
龍也[今回は何が目的で来たんだ?]
死生[知ってるとは思うが修行だよ]
龍也は紅茶を飲む
龍也[修行…ね…]
死生[力を貸してくれないか?]
龍也[……まぁ…いいだろう…]
死生[……何かあったのか?]
龍也[デスキルと少しな]
死生[知り合いだったとはな]
龍也[あんたもよく知ってるはずだよ]
死生[どういう意味だ?]
龍也[……なぁ死生 デスキルがどうしてこんなことをするようになったか知ってるか?]
死生[知ってるわけないだろ?]
龍也[そうか…]
死生[教えてくれないんだな]
龍也[俺が話せる内容じゃない]
死生[なぁ?魔王と何があったんだ?]
龍也[……少し…話をしただけだ ……さて、修行だったな さっさとやるぞ]
死生[いいのか?]
龍也[もちろん 俺等の仲だからな]
死生[ありがとう]
龍也[じゃあさっさとやるぞ]
死生[おう!]
死生は修行を始めた
それから数日後
死生は今能力をもっと上手く使うための修行をしている
龍也[もっと解釈を広げろ 今のままじゃアイツラには勝てねぇぞ]
死生[わかった!]
龍也[お前の能力はコピーだろ? コピーは複製を意味する そして能力は解釈次第で変化する お前が複製できるのは能力だけじゃないはずだ]
死生[なるほど…やってみるか]
死生は集中する…すると、目の前にあった木が複製され増える
死生[え!?本当にできた!]
龍也[前から思ってたけど才能あるよ 死生は]
死生[そうか?]
龍也[そうだよ 普通はこんな早く自分に適用できない 脳に染み付いてるからな自分自身の思考ってのは さて、次は模擬戦と行こうか]
死生[能力の特訓はもういいのか?]
龍也[正直解釈がそのレベルになったなら十分だ それにまだ出してない能力があるんだろ?]
死生[……そうだな]
龍也[さっさと模擬戦するぞ]
死生[わかった!]
龍也と死生はお互いに向き合う
龍也[さて、始めるか]
龍也は一瞬で死生の真ん前に接近する
死生[はや!!]
死生も負けじと防御しようとするが…龍也が能力を使う
龍也[もしも俺が死生の後ろに転移したら?]
龍也は死生の後ろに転移する
死生[やばっ…]
死生はそのまま龍也に攻撃され気絶する
翌日
龍也[やっと起きたか 死生]
死生[なるほど…あのあと気絶したのか]
龍也[まぁ…まだ俺との模擬戦は早かったかな]
死生[そうだな]
龍也[じゃあ今日はお勉強にしてやるよ]
死生[なんの勉強だ?]
龍也[力…というよりエネルギーかな]
死生[魔力とかってことか?]
龍也[そうだな 今のこの世界には魔力 霊力 神力 妖力 気力がある まぁ…基本は変わらんが気力は体内に留めるのに適してるそれで魔力は放つことに特化してる 妖力は何かに纏わせるのに適してて霊力は自分が纏うのに適してる]
死生[神力は?]
龍也[神力は…まぁ…万能って感じだな 神力は名前通り神や天使しか使えないからな これらは持てるか持てないかも運次第だな 基本は一つだがたまにニつ持ってるやつもいる まぁ…そこは運次第だな それで、例外として魔力は全員使える その世界に存在すればな それと能力も運次第では三つまでなら手に入れられる可能性がある まぁ…それでも可能性は低いがな]
死生[なるほど]
龍也[そもそも能力やさっき言った五個のエネルギー達に基本限界はないんだ その力を持っている奴の想像力に凄く影響されるからな さて、死生にはここで魔力以外の力のどれを使えるか検査をする 死生の能力的にはどれでもいいとは思うがね]
龍也は能力を使い死生が使えるエネルギーを検査する
龍也[おぉ…これは珍しいな]
死生[なんだったんだ?]
龍也[それはな 気力だ]
死生[気力か…]
龍也[大当たりだぜ?もっと喜ぶところだと思うが]
死生[実感がわかなくてな]
龍也[そりゃそうか そんな事は置いといてそろそろ始めるからさっさと起きろ]
死生[わかったよ]
それからも死生の修行は続いた 三年後
死生[世話になったな 龍也]
龍也[お前との生活は意外と楽しかったよ まぁ…何かあったらいつでも助けるよ]
死生[おう!それじゃあ行ってくる!]
龍也[いってらっしゃい]
彼の家を出て数時間
死生[俺さ どこでルキウス達と会えばいいんだ?]
その時飛行船が現れる
そこには俺を勇者に任命した ロルドニア陛下が乗っていた
ロルドニア陛下[勇者よ ルキウスからの頼みでな お主を迎えに行ってほしいと]
その時一人の衛兵が近づいてくる
???[お久しぶりです 死生さん]
死生[!!ライアンさん!お久しぶりです]
ライアン[覚えていてくれて嬉しいです 死生さん]
ロルドニア陛下[話は乗ってからにしてくれ 皆待っているのでな]
死生[分かった]
死生は飛行船に乗る すると、一人の少女が近づいてくる
桜[お久しぶりです!死生さん!]
死生[桜!]
プロディトラ[俺もいるぜ]
死生[皆 修行はどうだったんだ?]
フリーカ[バッチリさ 三年前の五倍は強くなったね]
ルキウス[私もその位自信があります]
死生[はははすごいな それでこの飛行船はどこに向かってるんだ?]
ロルドニア陛下[最近ついに魔王城を見つけてな この交わった世界全ての有力者を集めても三年かかるほどに隠されていた]
死生[なるほど]
それから数時間後
ライアン[!!大変です!ロルドニア陛下!]
ロルドニア陛下[ライアンどうした!]
ライアン[前方に空飛ぶ島がやってきています!]
ロルドニア陛下[空を飛ぶ島?]
ライアン[はい!その上にラスト・エンドの旗が刺されておりその近くに幹部と思われる 者が四人います!]
その時幹部たちは話をしていた
ノイズ[さて、誰が誰を相手する?]
プエルコウス[俺は、プロディトラってやつを相手するかな]
フィニス[俺は死生とフリーカの相手をする]
ノイズ[じゃあ僕は桜ちゃんにしょうかな]
キルケー[ふむ…なら私がルキウスかな]
プエルコウス[それでいいか?]
一同[異議なし]
プエルコウス[じゃ…やるか]
島の移動スピードが速くなる
プエルコウス[乗り気にはなれんがあの目的を達成させるためには必要か]
ライアン[まずいです!このままじゃぶつかります!]
ロルドニア陛下[全員転移魔法を!]
全員転移魔法で逃げる
空飛ぶ島と飛行船がぶつかり飛行船が墜落する
死生[危なかったな]
プエルコウスたちが空から落ちてくる
ドンッ
プエルコウス[さて、やるか キルケー!やれ]
キルケー[わかった]
死生達とプエルコウス達はバラバラに転移される
桜とキルケーは森に転移される
ノイズ[やぁ?久しぶりだね 桜ちゃん]
桜[ノイズさん 久しぶりです!]
ノイズ[桜ちゃん 少し悩んでるみたいだね わかってると思うけど僕達の目的は]
桜[わかってますよ でも、本当にいいのかな?って ノイズさんもわかるはずです]
ノイズ[……わかってる…わかってるさ 今のこの状態が良くないことも今のデスキル様が少しおかしいことも このままじゃだめなことくらい皆きっとわかってる]
桜[なら…こんなことやめましょう!誰も幸せにならない]
ノイズ[……僕らは家族だ デスキル様が救ってくれた日からラスト・エンドの皆は僕にとって…いや…僕らにとって家族だ 桜 それは君も理解してるはずだ]
桜[そうですね 私達は家族です ラスト・エンドの皆は家族です それは何があっても変わりません だからこそ家族が間違ったことをしそうな時は止めなきゃ]
ノイズ[……それでも見捨てることはできない デスキル様は人一倍心が弱い だからこそ優しい でも、彼は優しすぎるそれが彼を苦しめてる 僕達がそばにいないといけない デスキル様がしてくれたように]
桜[それでも私は止めたいです デスキル様を]
ノイズ[…………]
ノイズは考える
桜[協力してくれませんか?ノイズさん]
ノイズ[僕は…]
一方その頃キルケーとルキウスは………
様々な魔法が飛び交う空中庭園
キルケー[ファイヤアロー]
キルケーは炎の矢を放つ
ルキウス[流石に三年前に比べて魔力の量も質も精度も上がっているね アイスアロー]
氷の矢で迎え撃ちさらに魔法を放つ
キルケー[ソーサラーマジック!]
七色のレーザーがルキウスを襲う
ルキウス[くっ…]
ルキウスは避ける
それからも2人の戦いは続く
その時キルケーに一つの隙が生まれる その瞬間をルキウスは見逃さなかった
ルキウス[ファイナルエレメントアロー!]
その瞬間キルケーがルキウスの真後ろに現れルキウスを衝撃波で吹き飛ばす
キルケー[さすがに危なかった あれを食らえばさすがの私も瀕死になるだろうね なるほど 君も私と同レベルになったということか]
ルキウス[そうです!もうあの時とは違います!]
キルケー[そうか だったら私も本気を出そう]
様々な魔法陣が現れルキウスを攻撃する
ルキウスも負けじと対抗する
その時ものすごく大きいキルケーすら巻き込む魔法陣が地面に現れる
ルキウス[!!自爆する気ですか!]
キルケー[私はデスキル様の為なら全てを捧げられる 私を救ってくれた唯一の希望 デスキル様の為なら私は犠牲になれる]
その瞬間空にデスキルが現れる
デスキル[それはだめだ キルケー]
キルケー[デスキル様!]
ルキウスの心の中[三年前と姿が少し変わってる?]
デスキルの見た目は腰から下が闇ででき黒い羽が生えた骸骨となっていた
ルキウス[久しぶりですね 魔王!]
デスキル[勇者パーティーのルキウスか三年前に一度会ったぶりだな まぁ…今は構うことができないんだすまない さて、キルケー 俺のためなんかに命を捧げるのはやめろ 命は尊く素晴らしいものなのだから]
キルケー[で…ですが…あの魔法使いを倒すには…これしか]
デスキル[それでもだめだ ……ルキウスよ こいつを頼んだ]
ルキウス[え?どういう意味ですか?]
ルキウスはいきなりのお願いで困惑する
デスキル[……コイツラは俺といないほうがいい それだけだ じゃあな]
彼は小声で言う
デスキル[すまない 皆]
デスキルは去る
キルケーはデスキルの考えが分かったかのように言う
キルケー[……その言葉そっくりそのままお返しするよ デスキル様]
一方その頃プエルコウスとプロディトラは……
死闘を繰り広げていた
プロディトラ[本当に厄介な相手だぜ 無敵になれるなんてな それに使い手が戦闘の達人と来た 勝てるか怪しいな]
プエルコウス[その程度か?機械の神よ]
プロディトラ[この程度で終わったら神は名乗れないぜ!]
プロディトラは体を武器に変え攻撃する
プエルコウス[効かん ふん!]
プエルコウスが手に持ってる木を振りプロディトラを吹き飛ばす
プロディトラ[がっ…]
彼は体を損傷する
プロディトラ[右腕と左足欠損か…右腕を武器にはできなくなったか]
プエルコウス[次で終わらせてやる]
プエルコウスは一瞬で移動して木を上から振り下ろす
その時プロディトラがプエルコウスの体に触れる
プロディトラ[冷却…からの…]
プエルコウス心の中[まずいな]
プエルコウスはすぐ気体になろうとしたが気体が冷却されすぐに固体になる
プエルコウス[……ははは…俺の負けか…]
プエルコウスは消し飛ばされる
プロディトラ[勝った…みたいだな]
場面は変わってフィニスと死生達
フィニス[お前達は俺に勝てない 俺は勝たねばならない]
死生[絶対に倒す!コピー 太陽]
彼は太陽の熱気をコピーしてフィニスに放つ
フィニスは無数のトンボになって避ける
フリーカ[マジックの時間だよ!]
煙幕が張られ至る所からトランプがフィニス目掛けて飛んでいく
フィニス[俺には効かん 諦めろ]
フィニスの羽が煙幕を吹き飛ばす
それから数分激しい戦いを続けるがフィニスには傷一つつかない
死生[仕方ない 借りるぜ 龍也 コピー IF もしも敵にダメージが通るようになったら? フリーカ!]
フリーカ[わかった]
フリーカはトランプを召喚しフィニスを切りつける
フィニスに傷がつくがすぐに再生する
フィニス[無駄だ]
死生[強化10 部分変身 腕 鬼]
彼は一瞬で移動してフィニスを殴る
フィニスは吹き飛ぶが無傷だ
フィニス[無駄だと言ったはずだがな]
その瞬間フィニスは吐血する
死生[俺の4つ目のコピーした能力 生物の力を操る能力 お前には今毒が入ってる]
フィニス[なるほどな だが…だからどうした 俺にはまだ勝てない]
死生は強化に強化を重ねまくり象の力で殴る
フィニス[ぐっ…がぁ…]
フィニスは木に打ち付けられる
死生[流石に俺ができるMAXの強化をしたんだ 効いたみたいだな]
フィニス[まだ…だ…]
死生[じゃあな]
彼はフィニスを切り裂く
死生[なんとか勝てたな]
その時また別の場所に転移する ノイズとキルケーも一緒に来ていた
転移した先で見たのは巨大な城だった
その頃デスキルは…
どこかの施設 そこには世界が融合してから死んだと思われた人や生物が全員いた
その一つの部屋の中の者に言う
デスキル[本気を出すなとは言ったが流石に手加減しすぎたんじゃないか? お前等]
その部屋の中にいたのはプエルコウスとフィニスだった
プエルコウス[まぁ…あれくらいがちょうどいい]
フィニス[そうだな]
デスキル[さて、計画もそろそろ最終局面だ 果たすとしようか 俺の目的を]
修行とリベンジ編終了
ここで裏話 この3年の間に魔法と魔術は統一されたとかなんとか