ヴィアール辺境伯領編 33話 「結婚式の次の日の朝」
結婚式の次の日の朝7時。
「お・・・おはよう・・・ございますぅ」
明らかに寝不足な樹龍アリーセが無理矢理起きて来て挨拶をして来る。
「おはよう・・・ウプ!」
その挨拶に明らかな二日酔いの王妃ファニーが答える。
人魔大戦の話しの後に海龍王アメリアに付き合わせられたのだ。
途中参加のドライアドのシルヴァーナと風竜シルフィーナの
お馴染みの呑んだくれトリオとまともに付き合ってのだ。
そりゃこうなるね!つーか付き合えたファニーが恐ろしい・・・
アリーセは単に部屋でアリス、ドレスデン、アンドレと夜中にミリアリアに叱られるまでボードゲームに白熱しただけだ。
「おはよう御座いますアリーセ・・・アリスとドレスデンにアンドレ皇子はどうしたのですか?」
「まだ・・・寝てます」自分もまだ半分寝てるアリーセはフラフラしている。
どうしても知りたい事があるので頑張るアリーセ。
飲み会に参加したもののお酒はほとんど飲んで無いラーナは少し眠そうだが普通に起きて来た、服装だけは軽装だけど。
クライルスハイム、アメデ、ヤニックの王様トリオはめっちゃ忙しいので既にそれぞれの城に帰城した後だ。
リール子爵領内では教会や子爵邸を使い、商談を含めてまだ参列者達の個別の交流が盛んに行われている。
「おはようございます!」
そこへ元気一杯のシーナが入って来て全員ビックリした。
「シーナ?貴女は大丈夫なのですか?・・・・ウプ」
夕方までシーナが起きて来る事は無いと思っていたファニーは少し驚いている。
なぜ?そんなの、ご想像にお任せします。
「私ですか?大丈夫ですよ?」何が?と首を傾げるシーナ。
「いえ・・・ガイエスブルク子爵は?」
「死んでます!」
「そ・・・そうですか・・・貴女強いのね?シーナ・・・ああ・・・ダメかもぉ」
「お母様・・・寝て下さい」ダメな親に呆れたラーナに言われて、
「ごめんなさい、失礼しますわ」フラフラと寝に行ったファニー、
君が夕方まで起きれんと思うのだが・・・
「お母様はどうしたのですか?ラーナ」
「お酒飲んで二日酔いです」
「あらまぁ、それは珍しいですね!」
「シーナは本当に大丈夫ですか?」
「ん?ああ!そう言う意味ですか?そんなの気合いですよ!」
いや!なんの気合い?!
そう言いながら寝不足でフラフラしていたアリーセを膝枕で二度寝させるシーナ。
2、3回髪をすくとスースーと寝息を立てるアリーセ。
アリーセが寝たのを見て・・・
「・・・・」キョロキョロするラーナ、周囲に起きてる人間は居ない・・・
「どうしました?ラーナ」不思議そうなシーナの耳元で、
「その・・・気持ち良かったですか?」
真っ赤な顔をして小声でとんでもない質問をするラーナ。
そっち方面には興味無しを装っていたが実は滅茶苦茶気になっていたのだ!
「はい、凄く」小声で答えるシーナ、さすがに顔が真っ赤だ。
「そっ・・・そうですか・・・あの具体的にはどんな事を?」
「え?!えーと・・・・ですね?・・・」
地龍なシーナに隠し事など出来ない、ん?なんかどっかで既視感が・・・
その後、顔を赤くさせて姉妹の秘密の会話を続けるシーナとラーナ。
かなり突っ込んだ内容だったとだけ言っておこう。
すぐに目を覚ましたアリーセが寝たフリをしながら食い入る様に会話を盗み聞きをしていた事に双子の姉妹は気が付かなかった。
アリーセの知りたい事とはこれだったのだ。
それにしてもお疲れ様!ガイエスブルク!疲れたね!
こうしてシーナとガイエスブルクの結婚しては終わったのだった。




