表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/134

ヴィアール辺境伯領編 27話 「人魔大戦とは?」その3

「お前がピアツェンツェアの王子様か?細いな・・・飯食ってんのか?」


俺の名前はヤニック。

ヤニック・フォン・ピアツェンツェア。


師匠の元で地獄の修行を終えて黙示録戦争に参加する為に他の勇者と合流したら、

いきなり隊長のクルーゼに怒られた。


要は体調管理が全然出来てねぇじゃないかと言う話しだね。


だって仕方ないじゃないか!


「すみません、師匠のイリス老師が・・・

「最後の仕上げよ!!さあ!掛かって来なさい」って1週間ぶっ通しで・・・」


「あー・・・アイツ加減と言うモン知らねえからな。

徹夜で魔法戦闘の相手をさせられてたのか・・・でっ、それを1週間か・・・そりゃ痩せるわな。

とりあえず飯食って寝ろ」


「はい・・・そうします」

合流直後にぶっ倒れると言う醜態を晒してしまった・・・


なぜピアツェンツェア王国の王太子である俺が北の大陸の勇者達の野営地で死んだ様に寝ているかと言うと・・・


今から5年前に・・・


「うふふふふ~♪君がヤニックちゃんね?

「ユグドラシルの瞳」が告げたわ!君には勇者の資質があるって」


他国の建国祭に参加していた俺の前にいきなりエルフの女王、

イリス・ラーデンブルグが現れてそんな事を言いながら首根っこを掴まれてズルズルとそのまま拉致されたのだ。


「え?ええ?あの?!ちょ?父上これは?」


一緒に建国祭に来ていた父親のピアツェンツェア王国国王を見ると・・・

悲しそうに手を振っていた・・・


あっ!拉致されるのはもう確定なんですね?父上!


それから南の大陸にあるエルフ達の国ラーデンブルグ公国に転移魔法で連行されて魔族と人間の因縁の決戦が近いと説明を受けるが・・・


「いえ・・・人間の一大事なのは理解しました。

しかし俺の戦闘能力はポンコツですよ?後方支援なら出来ますけど」


「その通りよ!ヤニックちゃん!

君は魔導士の資質が高いのよ!後方支援向きなのよ!わたくしが教えて上げる!」


いや、ここでの後方支援とは物資補強とかの事務作業の事なんですけど?

魔法なんて簡単な生活魔法くらいしか使えないですけど?


「ヤニックちゃん!わたくしがバッチリと才能開花して上げるわね!」


この人・・・このエルフはただ単に「弟子」が欲しいだけでは?

と疑ってしまうのですけど?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そんな感じで修行が始まったのだけど・・・

自分でも意外だったんだけど私には魔導士の才能と体内に隠された魔力総量が莫大にあってね・・・

イリス老師の元で魔導士の修行が順調に進行したんだ。これが11歳の時だね」


「王族が王族の誘拐ですか?!」

霊視イリスさんの暴挙に驚く王妃ファニー、そりゃ驚くわ。


「それを素直に受け入れたお父様とお爺様に呆れました」


「う~ん、正直言って、私も最初は黙示録の事は半信半疑だったんだけど・・・

ラーナ、君もここに居るなら分かるだろ?当時の私は王宮から逃げたかったんだ。

私の婚約者選定云々と騒がしかったんだよ」


「あっ!理解しました。すみません、もう言いませんお父様」


危うく地雷を踏み抜く所だった「現在未婚で姉がもう結婚した王女ラーナ姫」

王都へ帰ったら側近達の婚姻の準備が加速するに決まっている。


そしてそれから全力で逃げる気満々なのだ。


「ラーナ・・・わたくしは貴女の子供が早く見たいですわ」


「その言い方はズルいです!お母様!」


「ラーナ、私も君の子供が早く見たいね・・・って睨まないでくれよ~。

じゃあ話しを進めようか・・・修行開始から1年くらい経った頃に・・・」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ヤニックちゃん!

新しい生贄!・・・新しい相棒を連れて来たわよ!」


「師匠、今「生贄」って言いましたよね?」


「言ってない」


「いや?!絶対にハッキリと言いましたよ!

って?!

ウワアアアアア??!!人殺しーーーー?!」


師匠のイリス老師は血塗れの惨殺死体を引きずって来ていた??!!

いつかやるかも?と思っていたが?!けけけけ憲兵さーん!!


「うるせえ!!誰が死体だぁ?!」


あっ・・・生きてた。

しかも異常に元気だよ?何なのこの人?


「いやね?コイツ「武者修行だ!掛かって来いやエルフ共!」とか言って宮殿に殴り込んで来たのよ?正当防衛よ?」


え~武者修行ですか?本当に何なの?この人。


「それでね!私を見てコイツ「お前で良いやババア!掛かって来いや!」って、

言う物だからお望み通りボコボコにした訳ね!」


あっ!イリス老師を「ババア」扱いですか?

そりゃ殺されなかっただけマシだよね!運が良かったね?!君!


「畜生がぁ!次はぜってぇ!負けねえ!」


「負けておいて文句言わない!」ビシィ!!


あっ!頭を叩かれた・・・


「敗者に語る口は無しよ!それで?アンタの名前は?」


「イノセントだよ!クソったれ!」


これから長い付き合いになる、イノセント・クーガーとの出会いだった・・・

「ほうほう、お父様と師匠の出会いですか?

興味有ります!」


何で君達ここに居るの?


「だって私達って完結話まで出番無いじゃないですか?」


「主人公が酷え扱いだよな〜」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ