ヴィアール辺境伯領編 25話 「人魔大戦とは?」その1
謎に包まれていた「人魔大戦」黙示録戦争とも言われた戦いの詳細が地龍王クライルスハイムより語られる。
「この世界の人間は異世界からの移住者だと言う事は知っておったか?」
「詳しくは知りませんが異世界からの転生者の話しは知っております」
そう王妃ファニーが答える、幽霊退治屋のセリスさんの事ですね。
「ふむ、その者はおそらくは「ガイア」と呼ばれる異世界からの転生者じゃな。
この世界の人間の大多数は「レムリア」と呼ばれる異世界から移住者の子孫達じゃ」
「転生と移住ですか?どの様な違いがあるのでしょうか?」
今度はラーナからの質問に天龍王アメデが答える。
「様は魔法が「ある世界」か「ない世界」どちらの世界から、この世界に来たか?
と覚えておく方が早いな」
「魔法がある世界「レムリア」からは「異界門」から魔法を使い転移が出来るけど、
魔法がない世界「ガイア」からは基本的にこちらの世界には来る事は出来ないの」
天龍王アメデの説明に海龍王アメリアが補足を入れる。
「えっ?!では「ガイア」からの人間が存在しているのは何故ですか?」
「あちらの世界での死後、稀に魂だけがこちらの世界に来る事がある。
その逆も然りじゃ、これはまだ研究段階で解らぬ事の方が多い」
ふむ?、と少し考えてクライルスハイムが答える。
「私はそのレムリアからの移住者達の子孫なのですね?」
「その通りじゃ」
理解の早い軍師ラーナに笑い掛けるクライルスハイム。
王妃ファニーは少し難しい顔で考え込んでいる。
「そこまでは良いな?ガイアからの転生者には大きな問題は無い。
問題はここからじゃ、ある時に更に新たな異世界「アトランティス」と呼ばれる異世界の人間が異界門より移住して来た」
レムリアにアトランティス・・・
どちらの名前もガイアの世界でも超有名な名前だ。
「おそらくはレムリアとアトランティスの人間の始祖はガイアで産まれて、それぞれの世界へ移住したのだろうな。
そこでレムリアとアトランティスへ移住した者は魔法と言う新たな力を身に付けた」
元々、ガイア、レムリア、アトランティスの三つの異世界の人間は同じ始祖だったがそれぞれ違う世界に住み分裂して行き、異なる文明と築いたと言う仮説だ。
「最初のアトランティスからの移住者の話しでは、かの世界は酷く荒廃しておったそうでな、新天地を探していると申しておった」
実は「異界門」は霊樹ユグドラシルが作った物で地龍達の都、「龍都」の奥深くに今も存在して機能しているのだ。
「ユグドラシルの瞳」を持つ者はその門を監視するのが役目でもある。
なので、この世界に異界門より移住して来る者は皆、先ずは最初に門番の地龍と遭遇するのだ。
「この世界の最初の取り決めでな「来る者は拒まず」なので、その者達の移住を先代の地龍王が認めたのじゃ。
しかしアトランティスの連中とは少し厄介な連中でな、奴等は「侵略国家」だったのだ」
少しうんざりした様子の地龍王クライルスハイム。
「アトランティスからの人間の移住を認めたせいで先に入植した「レムリア」からの人間は激怒してもうた。
何せレムリアを侵略して自分達をこの世界に追いやった連中がアトランティスの連中だったからじゃ」
「そっ・・・それはまた・・・」
自身もレムリアの末裔のファニーも複雑そうな顔だ。
「もしかしまして・・・
そのアトランティスの人間が「魔族」の始祖?」
「ほう、ラーナよ、良くぞその結論に辿り着いた。その通りじゃ」
ラーナの頭の回転の速さに満足気のクライルスハイム。
「ふふふ、ラーナは儂の愛し子じゃからな」
ドヤ顔の天龍王アメデ。
「アトランティスの連中の目的は「この世界の制覇」じゃった。
先の移住者は侵略の尖兵と言う訳じゃ、しかし・・・」
「この世界には既に「龍種」と言う覇者が存在していた」
「ふむ!素晴らしい解析能力じゃラーナよ、その通りじゃ」
大正解を言い当てたラーナに両親のヤニックとファニーも驚きを隠せない。
今日の軍師ラーナは冴え渡っている様子だ。
「久しぶりに作者さんが真面目に小説を書きはじめました!」
「400000字近くなってから遅えよ!てか「魔法世界の解説者」って事前の設定が有ったんだな。
ちゃんと書けば少しはマシはファンタジーになったんじゃね?」
ギャグに走り過ぎてちゃんと書いて無いからこうなったのですよ。
「納得した!」




