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幻夢の銀仮面編 11話 「銀仮面の学園生活 その3」

お尻ペンペン話しで微妙な雰囲気になった室内、「そう言えばお腹空きませんか?」とアナベルが言う。


「そう言えばお昼食べてませんね」とクリスティーナが恥ずかしそうにお腹を摩りながら同意する。


「そうですねぇ」余り関係ないがシーナも一応同意しておく


「お弁当持って来たので皆さんも一緒に食べましょう!」とアナベルが提案して来た。


「おべんとう」とは?元々食事をあまりしないシーナには食事を持って来る概念がないので当然お弁当は知らない、ちなみに料理は簡単な物ならエレンに仕込まれたので作れる、味はめっちゃ普通らしい、案外そつなく何でもこなせるシーナだった。


「じゃーん♪」とアナベルが空間魔法搭載のバックからお弁当?を取り出した・・・いやこれ、中華料理のフルコース?


「相変わらず凄い量ですわね」とクリスティーナが言うのでアナベルの通常なのだろう、血を吸わないバンパイヤなアナベルはたくさん食べないと吸血衝動が出るらしいのでこの量なのだとか。


意外や意外、クリスティーナはアナベルがバンパイヤと知っている・・・と言うかバンパイヤなアナベルを慈善活動で保護してるのがカターニア公爵家なのだそうだ。


「ほへー、見た事ない食べ物がいっぱいですねぇ」とシーナは中華料理に興味津々だ。


パンッと手を合わせて「では!頂きます!」とアナベルの号令で全員で食べ始めた。


シーナは気になっていた麻婆豆腐をスプーンですくいパックンチョする「おおっ!美味しいですうううう??!!」中華料理を知らないシーナは山椒を掻き回さないで食べてしまったのだ!これはヤバイ!作者もやらかした事がある。


「おいひいれすへほはらいひぇふ」ええい!何言ってるか全然分からん!


幼い時からアナベルや両親達と付き合っていて中華料理の辛さを知ってるクリスティーナは無難に回鍋肉を食べている。

ミリアリアは・・・スプーンを持ってプルプル撃沈している、シーナと同じ事をやらかした様子だ。


アナベルは・・・青椒肉絲を食べている?えっ!何で?と言う目でシーナとミリアリアが見ると、

「あたし辛いの苦手なんですよね」と山椒を嫌な目で見るアナベル、ええ?!じゃあ!なんで?!と言う目で見ると「要らないって言ってるのに親が勝手に作るんですよね」・・・なるほど、さいですか。


その後は普通に中華料理を皆で堪能した、話しに聞くと中華料理はバンパイヤの郷土料理だったらしい・・・いや!それこそなんで?!バンパイヤが中華って・・・

濃い味が好きなシーナ的には中華料理はド・ストライクだったらしく凄くハマったので今度アナベルの店に行く約束をしていた。


後にアナベルのお店は王女殿下御用達のお店として大繁盛するのであった。


詳しい話しはまた後日とアナベルとクリスティーナと別れ午後の授業があるので急ぐシーナとミリアリア


昼休憩が終わり次の授業は術式を書く実技だ。

これにはシーナもテンション上がりまくりだ!実技教室に到着するとイドが心配そうに待っていてくれた。


「ラーナ様大丈夫だったんですか?」と小動物系の可愛さを持つイドに上目使いに見られて理性が飛んで思わず抱きつきそうになったシーナ


挙動不審を誤魔化す為に「「さんしょう」なる物を食べて酷い目に合いました」と言うと「ああー、あれ辛いですもんねー」イドも中華料理を食べた事がある様だ、案外メジャーなのか?


すると話しを聞いていたのか男子生徒も乗っかって来た、

「山椒の辛さって唐辛子の辛さと違って殺人的に強烈ですよね、何であんなに辛いんですかね?」


すると別の男子生徒が更に乗っかって来た、

「唐辛子はカプサイシン、山椒にはサンショオールって言う成分違いがあるからだよ、サンショオールは痺れ薬の成分にもなるね」


それを聞いた女子生徒も乗っかって来た、

「ええ?痺れ薬?私は山椒が好きで結構料理に使ってるよ?!」


「いや、過剰に入れなけりゃ大丈夫だって、基本は新陳代謝の薬だし、そもそも山椒を大量に食えないって」と男子生徒は笑う。


「「「「それは言えてる」」」」となぜか山椒でクラスの心は一つになった・・・山椒凄えぜ!


なぜか山椒の話しで大いに盛り上がっていると実技指導の先生が来た、

その先生を見てシーナは机に頭突きをかましそうになり必死に足に力を込めて踏ん張った。


「今日は特別指導と言う事で王宮魔導士団から来ました、副士団長のフローラと申します、皆さんよろしくお願いしますね」とニコリと笑う、王妃ファニーの側近の女官フローラだった。


この人王宮魔導士団の副士団長だったんだ、と思ったシーナ、結構凄い人だったのにビックリだ。

良く考えて見たら王国の王妃の側近だから優秀で無いと困るよね、ミリアリア然り。


フローラは手のひらほどの石を取り出して「それでは今日は石に火の術式を入れて見ましょうか、失敗しても石なのでドンドン練習しましょうね」と授業内容を説明する。

石に火の術式を入れると冬季の暖房器具になる、かなりの需要があるので術式を入れる事が出来る人間は食いっぱぐれしない将来にむけての実用的な訓練だ。


「では、見本をお見せしますね」フローラは刻印ペンに魔力を込め術式を書き出した、さすがと言うべきか早く、正確に魔力注入する姿にいつものやかましさは無い。


全員に手元が見える様にゆっくりと簡単な術式を5分ほどで書いてしまうフローラ、「はっ!」と掛け声を石に掛けると石は術式を起動させて熱の放射を始める、蛍光灯と同じ消耗品だが上手い人間が刻印をすると長持ちをする。


なので魔道具店は優秀な刻印士を確保したがるのだ、お店の評判に関わるからね。


「さて皆さんもやって見ましょう」フローラの合図で術式の実技授業が始まり全員黙々と刻印を入れて行く。


だがシーナは凄い悩んでいた、なぜ?それはシーナは火の魔法と相性が悪いからだ、義手の改造の際に「火炎放射」も付けようと物騒な事を考えた罰なのか火の刻印を入れた途端に自分の魔力と反発して爆発したのだ。


「さすがに爆発は不味いよね」と石と睨めっこしてたら「ラーナ様いかがしましたか?」とフローラが話しかけて来たので小声で「多分、私が火の術式を入れたら爆発します」と素直に告白するとフローラは「とりあえず火の刻印だけ外して書いて見て下さい」と言われて刻印を始めた。


刻印を始めてすぐに「あっ!待って下さい、その書き方ではダメですよ」と止められた。


ん?と言った感じで首を傾げるシーナに「いきなり結果を入れないで過程から始めないと魔力調整が出来ませんね」と言われた。


要は前回の義手への刻印は「炎の放射」と最初に入れたのでシーナの魔力で即時発動して爆発したのだ、防御結界などはきちんと範囲や強さを最初に入れないと発動しないのでちゃんと過程から刻印したので問題無く発動している。


「おお!なるほど・・・」

シーナは、石に受け入れる魔力の上限→威力→発火と刻印をし「えいや!」と魔力を注入した、

すると石は「シュー」と熱を出し始めた、爆発する気配は無い。


「成功です、お見事です」とパチパチと手を叩きながらフローラはシーナを褒める、「えへへ」とシーナは照れ笑いを浮かべる。

しかしここでフローラは重大なミスをしてしまう・・・


それは、ここでシーナから目を離して他の生徒の様子を見に行ってしまったのだ!こんな要注意人物を放置してはいけないのだ。


熱を出す石を見ながらシーナは興奮していた、それはもう今まででもトップ10に入るくらいに。

今まで出来なかった事が出来る様になった・・・それは地龍にとって最大のご褒美なのだ!


となれば次に来るのは、「次は改良版です!」これだ。


それからのシーナは周囲の音が聞こえなくなるくらい刻印に集中して、カリカリカリカリと刻印を続ける、20cmの石の表面が見えなくなるくらいに細かく繊細に、今のシーナは凄腕の刻印士なのだ!


フローラは1人1人の元へ行き丁寧にアドバイスを送っている、とても良い先生だ、実はフローラの子供の頃からの夢は先生になる事だった、魔導士としての才覚が評価されて叶わない夢となってしまったが今日の特別指導は楽しくて仕方がない。


その為に問題児を45分も放置してしまうと言う教師としてあるまじきミスをしてしまったがフローラは悪くない、悪いのは問題児の方だ。


フローラが男子生徒の指導をしている時だった、突如女子生徒の悲鳴が上がる!

慌ててフローラが見ると、「きゃー、ラーナ様凄いです!」とイドが大騒ぎしている。


そこには、虹色に光りクルクルと宙を舞う石の姿があった・・・


お前は何を作ってんねん!とツッコミたくなる光景だ、無駄にクオリティが高いのが笑う。

シーナはせっせと2号機の作成に取り掛かっている「次は虹色の霧が出る様にしよう」と更なる改良に勤しんでいる。


余りの光景に暫し呆然としていたフローラだがハッとして「シーナ様!凄いです!」と興奮して大声で爆弾を投下してしまった!


・・・・・・一瞬教室の時が止まる。


シーナ様って誰?とヒソヒソし出す教室、

フローラは「やっちゃったー!」と言う顔でミリアリアは笑いを堪えるのに必死だ、シーナは集中し過ぎて何も聞こえていない。


そんな空気の中「出来ましたよー」と呑気な声が聞こえて石が虹色の霧を出しながらクルクルと宙を舞始めて虹色に光る石とタンデムを始めた。


すると生徒達はフローラの「シーナ様」発言を完全に忘れて宙を舞う石に夢中だ、知らず知らずのうちに危機を回避していたシーナだった。


余談だがこの虹色の石は卒業検定の題目になり、卒業生達が作った虹色の石が舞うショーは学園祭の名物になり長く学園のシンボルとして愛される事になるのでした。

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