幻夢の銀仮面編 3話 「幻夢の銀仮面誕生」
ヴィグル帝国の国宝の戦斧の話しでまた30分話し込んでいたら・・・
コンコンコンコンとノックが連打されたのでイノセントがドアを開けたら、ミリアリアとフローラが「ファニー様ぁ今日の予定が・・・」と泣きそうな顔で立っており、その隣りで冒険者ギルドの職員の男性が書類を抱えて困った顔をして立っていた。
「あっ・・・すまん」どうやら時間オーバーらしい。
「でも、シーナをどうすれば・・・」とファニーが公務をサボりそうだったので「お母様!私は仮面に合わせた衣装を探すので大丈夫です、夕方には戻りますので公務を頑張って下さい!」と笑顔で仕事しろ!と伝える。
「うう、わかりましたわ、絶対に夕方まで帰ってくるのですよ?」と超残念そうなファニー、さすがにサボる訳には行かない様子だ。
「はい!わかりました!」と元気いっぱいに母を仕事に送り出すシーナ、彼女は仕事をしない人間には厳しいのだ!
特に小説をちゃんと書かない作者など論外なのだ!すみませんでしたぁ!
ファニーを送り出した後、イノセントから紹介された衣装屋へ行く、その手の衣装にかけては国1番だそうだ・・・その手?
少し引っかかったシーナだったが紹介してくれた店に入る、銀仮面は付けたまま、でとの指示通りに、
「いらっしゃいませー」と若い女性の店員さんが迎えてくれたが、シーナの銀仮面姿を見て目が光った?!
「あの!」「待って下さいお客様、皆迄言わずとも私共には良く分かりますよ、
お客様はその素敵な銀仮面に似合う衣装をお探しですね?当店にお任せ下さいませ」と更に目の光りが強くなる?!
女性の店員さんが衣装を物色してる間に別の年配の店員さんが相手をしてくれた、
聞けばこのお店は舞台衣装専門店でシーナを役者さんと思っている様だ、
なるほどそう言う事か。
銀仮面も役作りの為に常に付けているのだと思っている、役になりきる為にそう言う役者さんも多いらしい。
そうして店長さんだった女性が幾つかの衣装を持って来てくれた。
「凄い!カッコイイ!!」とシーナが思わず叫ぶほど綺麗でミステリアスな衣装が並ぶ、流石はプロと言った所だ。
シーナの目は右のグレーのローブに釘付けだ、シンプルなデザインの中にこだわりを感じるローブがシーナの中の地龍が「これ下さい!」と言っている!
「うふふ、お客様は分かっていらっしゃる、そのローブは私の一押しですよ、銀仮面を引き立ててくれます」と店長はドヤ顔だ!
「はい!私もそう思います!これを売って下さい!出来れば着替え用も含めて3着で!」悩む事なく即買いだ。
「わかりました、お買い上げありがとうございました」と笑顔の店長さんが頭を下げる。
代金の90万円万円相当の金貨を払い、早速着てみる、サイズ合わせはどうするのかな?と思ったら専用の魔法があるとの事、流石はプロ!
姿見を見てシーナは大満足だ、着替え用のローブ2着は空間魔法装備の鞄に慎重にしまい「着て帰ります!ありがとうございました」とお礼をする。
ルンルン気分で王都を歩くシーナ、周囲の人は彼女の奇抜な格好の中に美しさを感じる装いに興味津々だ。
思い切り視線を感じたシーナはそそくさと早足で道を歩く「目立っちゃってる?」と思い撤退するシーナだった。
夕方までかなり時間があるので王都見学をする事にした。
「ほへー、お店の数が凄い」メイン通りには大きな道の両サイドに300店以上の店が並ぶ、その中の一つの魔道具店で認識阻害の術式が入ったグレーのマントを42万円相当で購入して装備する、ついでに髪を留めるパレッタも20万円相当で購入する、効果は対物理防御だ。
靴屋さんで移動速度上昇のグレーのブーツを8万円相当で購入して、この場で装備する、既に160万円越えだが大金持ちのシーナには関係ない、買う時はガッツリと買うタイプだ。
その後武器屋で装備用ベルトとミスリルの短剣を35万円相当で購入して新バージョンの完成だ!その姿はまさに「幻夢の銀仮面」と言って良い。
一旦ギルドに戻るとイノセントが「おおう!良いじゃねえか、やっぱりあの店で良かったろ?」と笑いながら聞いて来たので「はい!最高でした」とシーナが答えた。
「顔が見えないその姿だとコイツは必須だぞ」とBランクの銀の冒険者証付きのペンダントをくれたので早速装備する。
ここに「幻夢の銀仮面」誕生だ!
夕方近くなったので意気揚々と王城の後宮に戻ろうとしたら「怪しい奴め!」と捕まり、警備本部の牢屋に捕らえられていたら引き取りに来たイノセントに大爆笑されて「冒険者証、全然ダメじゃないですか!何がBランクですか!」とキレたシーナ。
すぐに王妃ファニーが警備本部に飛んで来てシーナを回収して王城に戻ったらシーナを捕まえた衛兵が「すみませんでした!」と頭を下げて来たので「お仕事ご苦労様です!」と元気いっぱいに許した。
ファニーの私室に戻り晩餐を食べラーナ王女殿下の護衛依頼の詳細の説明を受ける。
「特にラーナに直接の問題は無いのですが元ゴルド王家派の残党が国内に潜入して来ているらしくレンヌさんから周辺護衛を増やす様に要請が来てますの」シーナの予想通りなので頷く。
「増員要員は公爵家より出すと決定したのですが・・・わたくしは正直信用しておりませんの」ここも予想通りだが一つ疑問がある。
「何故わざわざ公爵家より人員が派遣されるのでしょうか?財務大臣閣下を始めラーナを立ててくれてる侯爵家の協力を得た方が良いと思います」シーナの意見は正当な物だがそう上手くいかないのが世の中だ。
「ここ最近、ゴルドでの戦争でも公爵家は目立つ功績を上げておりません、それに対して財務大臣のクロッセート侯爵家などは前線での功績は無かったですが補給物資の確保などを積極的に行なって功績を上げてます、ですので公爵家にも功績を上げる機会与えないといけませんの」つまりラーナ王女殿下の護衛増員がその機会と言う訳だ。
「でも真剣にやるとは思えないんですね?」シーナは溜息をついた、要は功績は上げたいが自分達より家格が低い出自のラーナの警護は真剣にはやらないだろうとの事だ。
「わかりました、私は冒険者として影からラーナの護衛をしますね、学園内にも入らない方が良いでしょうね」気が乗らない雰囲気のシーナだったが実は影からの護衛!ミステリアスでカッコイイ!とノリノリだった、今からでも行こうかなぁ?なんて事も考えてる始末だ。
「シーナ、行くのは明日の朝になさい」と母に1発で見抜かれるのだが・・・
次の朝、目を覚まして起き上がるとメイド姿の天舞龍リールが目の前で笑顔で立っていてビックリするシーナ、護衛の増員関係で打ち合わせしたいとの事。
ブザンソン要塞の一件以来イノセントと繋がりが出来てシーナの件も聞いて来たらしい、今回の護衛増員問題では天龍側でも余り良い印象は持ってなく、シーナの参加は渡りに舟でガッツリ巻き込む魂胆らしい、シーナ的にも望む所なので喜んで協力する旨を伝える。
「あっ、マッテオ君も居たから巻き込んどいたよ」とリール、護衛増員要員に元アスティ公爵家も参加するのでマッテオが派遣されて来たとの事だ、本当に働き者ですねぇ、と感心していたら。
「少し面倒な事が判明してね、今回は魔族もそこそこ真剣にちゃちゃ入れて来てるんだ、西の大陸の動乱と今回のピアツェンツェアの問題も連動させてる可能性も高いわね」ココもシーナの予測がドンピシャだった、策略面でも確実に進化しているシーナ
「じゃあ私は外部から圧力をかけて行きますね」と好戦的な笑顔のシーナ。
「良いねぇ、分かってるじゃんシーナ」とリールは王都の地図を取り出して潰して欲しい工作員の隠れ家をマークして行く。
「思ったより少ないですね、王都の外に本隊が居そうです、片っ端から潰して誘き出しましょう!」とすっかり冒険者らしくなったシーナだった。
「助かるよ、イノセントに指名依頼で出しておくよ」と笑うリール。
リールもしばらくラーナの学園に詰めるらしく援護が欲しい時は思念波を飛ばしてねと言い学園へ向かったリールを見送り、自分もスカンディッチで装備を整える事にした。
「3日後にまた来ます!」と朝食も取らず去る娘を見て溜息をつくファニーが「貴女の若い時にそっくりね」とトリー女史に撃沈させられてフローラとミリアリアがクスクスと笑う。
スカンディッチに帰って真っ先にやる事は義手の改良だ、魔導砲を魔導機関砲に換装する、威力は高いが弾数が少ない魔導砲より威力は低いが弾数が多く連射が出来る魔導機関砲の方が有効と分かったからだ。
肩のシールドは外して魔導機関砲の装弾装置にして魔導榴弾砲の2発は切り札にして残す、戦斧を振りやすい様に手首を回転する様に、そうすれば横薙ぎ払いがやり易くなる。
具体的は改良案にノイミュンスターも張り切って作業を行い5時間で義手の改良は終了して試し撃ちをして見る。
タタタタタタタタと消音効果を加えてあるので静かに弾は発射された、的を確認すると命中率は90%とさすがノイミュンスターの仕事ぶりだった、相談数は250発、それ以上はバランスが悪くなるので諦めた。
ローブの下に装置する全身甲冑はシーナの体型に合わせたミスリル製だ中型の魔導徹甲弾も弾く強度と以前より70%軽量化されている。
衣装屋で買ったローブに魔法付与はされてないので物理防御と魔法防御の魔法陣を組み込んで魔改造をした。
ついでに銀仮面にも魔法防御と物理防御と遠視の魔法陣を付与した。
・・・いや、こいつ等マジでヤバくね?軍隊相手にすんのかよ?くらいの戦闘力を金に糸目をつけずに装備に付与しやがった、地龍の造作の熱意はヤバ過ぎる!人間的な価値に換算すると総額30億円相当の大改造だった
こうして見た目は怪人、中身は戦車の魔人が完成した。
「新装備!超カッコいいです!」とシーナは大喜びだ、そりゃそんだけ金に物を言わせて魔改造したら凄いわ!
こうしてアップグレードされた幻夢の銀仮面は王都へと出撃した。
シーナこと幻夢の銀仮面はリールの依頼で工作員のアジトを片っ端から潰して歩いていた!
「くそっ!なんなんだこいつ」ゴロツキに扮した元ゴルド兵が剣を振るうが銀仮面に当たらない!ヒュン!ヒヒュン!と剣が空を斬る音しかしない。
ゴン!銀仮面の義手での肘打ちが男の鳩尾にヒットする!これは痛い!「ひゅあ!」と呼吸困難になった男が前のめりに倒れる、するとすぐに次の男が銀仮面に後ろから斬り掛かるが銀仮面は右に軽くステップを踏みギリギリかわして、パァン!!と後ろ回し蹴りで男を昏倒させる!
銀仮面は仮面の遠視の魔法陣を作動させて建物内部の索敵を開始する、遠視の魔法陣には熱感知や生命反応感知も含まれているのでサーモグラフィーの様に中の熱源を感知出来るのだ。
「中に5人か・・・」銀仮面は義手の手首を外して構え、ドコオオンン!!と魔導榴弾砲を内部へ撃ちこんだ!ゴオオンンン!と建物が木っ端微塵になる!容赦ねえこいつ?!
「うん、死んでないね」銀仮面の遠視の感知で中には5個の生存反応がある、死ななきゃ良いだろ?が銀仮面の方針らしい、でも死んでも文句言えない連中なので一応気は使ってる程度だが今のところ死者は出ていない、敵の命を大事にして味方や自分が死んだら意味が無いので当たり前だ。
昏倒している2人を魔法の鎖でグルグル巻きにしていたら憲兵隊の兵士がこちらへ走ってくるのが見えたので撤退する、冒険者ギルドから憲兵隊へ銀仮面の情報が流れているので彼らは協力者だ、後始末をどんどんとしてくれるのだ。
憲兵隊も危険で面倒な厄介事を銀仮面がしてくれるので大助かりで喜んで協力している、襲撃前に付近の住人の避難や人払いもしてくれる、破壊物の弁償は王家がしてくれるので銀仮面は遠慮なくぶっ壊しているのだ。
ここで7か所目、天舞龍リールからの情報だと敵のアジトは後3ヶ所だがまだ有るだろうとの事、その辺はイノセントが調べてくれてるので時間の問題だろう。
一方王都に潜入していた元ゴルドの工作員は大慌てだ、銀仮面の動きが早すぎて動きが取れない!期待していた魔族も無しの粒てだ、それはそうだ魔族の本当の邪魔者は元ゴルド王家派、つまりはお前達なのだから。
今頃魔族は大陸北部の元ゴルド王国領の支配権確立に勤しんでいるだろう。
結果、元ゴルド王国残党達のピアツェンツェア王国での工作活動はほとんど何も出来ずに銀仮面に全て殲滅させられた、殺され無かっただけ有り難いと思え!と言う奴だ。
次はいよいよ王都の外に居るだろう敵の本隊との戦いだ。
王都近くの湖の隠れた場所にある掘っ建て小屋が敵の司令部だ、ここが司令部?なんか風吹いたら少し揺れてるのは気のせいだろう。
司令長官は元侯爵のグエンだ、かつては国の西部に広大な領地を保有していたがヴィグル帝国が攻めて来たので領民を捨ててゴルド王都に逃げて王都陥落前にいち早くヴィグル帝国に降伏したある意味で徹底した自己保身の塊の男だ。
しかし残す領民にはヴィグル帝国が来たら抵抗せずに即時無条件降伏を厳命するなど時勢を読む能力は高いし領民は大事にしていたし暴政などはせず自分の商売で財を成した貴族と言うより商人に向いていた男である。
結果自領の民に被害はなく民からグエン侯爵の恩赦を願われた程に平民からは慕われていた、生まれた時代が悪過ぎた運の無い男だ。
領地から逃げ出す時に莫大な資産を隠していたので金だけは持っている、それがバレそうになりピアツェンツアに工作員の名目で逃げて来たので工作活動などする気は無い、何ならピアツェンツア王国に降伏する気満々だ。
「グエン侯爵様!王都に居た工作員が全滅しました!」
との部下の言葉にグエン侯爵は気絶しそうになる、
あーあ、ここもバレバレだよな、とグエン侯爵は思ったので「致し方ない!お前たちはここで逃げよ!私が時間を稼ぐ!生き残りゴルド王国の再興を成せ!」と心にも無い事を言うグエン侯爵。
単にゾロゾロ人数がいると降伏に支障が出るからの理由で部下を逃がすのだ「フィジーに私の隠し資産があるのでそれを使え!いいな!絶対に生き残るのだ!」と「退職金ですよーお前達死ぬなよー」との意味も含めたグエン侯爵の言葉に、
「グエン侯爵・・・分かりました!我々は生き残り必ずやゴルド王国の再興を成して見せます!」と引っかかってくれたぁ!とグエン侯爵は思ったがキリッとした表情で「うむ、貴様達と共に戦えた事を誇りに思うぞ」と全く心に無い言葉で締めくくった。
部下の逃亡を満面の笑顔で見送りグエン侯爵は最後の大仕事に取り掛かる、無条件降伏だ!室内にある武器と言う武器を全部外にブン投げて、自分はシャツ1枚にズボンに裸足と言うこれぞ無抵抗です!と言わんばかりの姿だ「さあ!いつでも来い!そして私に降伏させてくれ!」と気合いを入れるグエン侯爵だった。
銀仮面は敵の本隊の位置を割り出して拠点付近に潜伏していた。
捕虜への尋問の結果、湖の畔にある小屋に20人程詰めているとの事、余りに人数が少な過ぎるからおそらくは嘘だろうが襲撃する事は変わらないのだ、まぁ、実際に捕虜は本当の事を言っているのだが・・・
銀仮面は襲撃するべきアジトの小屋を伺い・・・マジでズッコケそうになった、鶏小屋?の表現が一番正しいだろうか、これ石を思いきり投げたなら壊れんじゃね?と言う作りだ・・・いや待て!そうじゃ無い!きっと巨大な地下が有りそここそが敵の拠点だ!と銀仮面は気合いを入れ直す。
「行きます」と1人で呟いて小屋の入り口まで音を立てず「地走駆」で滑り寄り扉をスッと開けて中に入った銀仮面が見た物は?!
部屋の真ん中で裸足のまま1人で土下座をしてるグエン侯爵だった・・・
「ふえ?」と銀仮面は間抜けを声を上げてしまった、いや上げるわ!こんなん。
するとグエン侯爵は口上を述べ始めた「私は元ゴルド王国の侯爵でありましたグエンと申します!この度は貴国に多大なご迷惑をお掛けしまして大変申し訳ございません!貴国に降伏し全ての敵対行動を中止します故どうか御慈悲を賜りますようお願い申し上げます!」と更に深く頭を床に擦り付けるグエン侯爵。
「今まで見た事も無い素晴らしい土下座でした」と後に銀仮面がイノセントに語った言葉だ、それくらいのレベルの土下座をかまされた銀仮面は・・・行動が停止した。
おそらくこのタイミングで攻撃をされていたら銀仮面は討ち取られていただろう、それくらいの行動停止だった。
「え?この人何してるのです?」と意味不明な銀仮面、グエン侯爵は銀仮面の言葉を待っているのだろう微動だにしない、「あっ!これ私が何か言わないとこのままだ」と言う事に気がついた銀仮面は、
「えーと?元侯爵さんは降伏をするのですか?」と銀仮面はようやく言葉をひねり出す、頭を下げていてどんな人物か見ていなかったグエン侯爵は相手の鈴の音のような可愛い声に驚いたが、そこは土下座のパイオニア、その程度では動じないこの土下座で亡国の危機を乗り越えた自信があるのだ!
「はっ!以降はピアツェンツア王国に忠誠を誓う事をお誓い致します!」と土下座したままの情け無い姿だが長年侯爵職を務めたのは伊達じゃない、堂々とした口上だった。
「まっ待って下さいよぉ!私は冒険者なので私に言われても困りますよぉ!」完全に素になった銀仮面、
「では上司の方にお引き合わせて頂けると助かります、私はこのままでいますのでよろしくお願いします」とグエン侯爵の土下座したまま待ちます宣言に仰天した銀仮面は、「嫌ですよ!重すぎます!一緒に行きましょうよぉ!」とグエン侯爵の手を掴んで立たせる、初めてお互いの顔を見る2人・・・
銀仮面のグエンの印象は「普通のおじさんだなぁ」だった。
それでグエンの銀仮面の印象は「ええ?!マジでおっかねぇ!この人なんで仮面なんて着けてんの?!」だった。
グエンは超平凡な常識人なので恥ずかしげも無く仮面を着けて人前に出れる神経が分からないのだ、銀仮面の周囲にはいなかった常識人タイプの人間だ、マッテオも似た感じの印象だが根本はかなりブッ飛んでいるので常識人では無い。
しかしそんな思いは一切顔には出さない、心にも無いが救世主に出会ったかの様に振る舞う、ここが勝負所だ!
銀仮面はグエン侯爵と歩き出すが一応グエン侯爵は捕虜なので手に鎖を巻き先を歩かせる、途中で銀仮面を支援中の憲兵隊の兵士に会ったので事情を話して引き渡した。
結果はグエン侯爵の降伏はピアツェンツェア王国に認められた、グエン侯爵主導での実質的な人的な被害無かったのと、知る限りの情報を話すと契約魔法で誓約したからだ、グエン侯爵はようやく安寧の場所を手に入れたのだった。
その後グエン元侯爵と幻夢の銀仮面は意外な繋がりを持つのだがその話しは少し後のお話し。




