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ある夏の数日

大好きな小野不由美先生の作品を読み返す事数十年。

作者の中に溢れ出た妄想の数々をオマージュの域を脱しないように額に汗をして書き綴る厨二除霊物語です。


読んでいだけたならこの上ない幸せです。

プロローグ


裏庭に咲く、薄い黄色の薔薇が好きだった。

名前は何て言ったかな?

ーーーーーたしか、デザートピース お婆ちゃんが大切にしていた花。


学校へ続く桜並木が好きだった。

長い坂を下るまで続くオカメ桜、下りが終わり、上りに変わると始まるソメイヨシノ…

赤から薄紅色へと移るあの光景が好きだった。


花が終わって、力強い葉が茂る季節も好きだな。

合宿までもう少し!

好きな季節が近い事を教えてくれる。


今朝は、プールに綺麗な水がはられていたなぁ

掃除おわったんだ…冬の間泳ぎ回っていた鯉って、何処から来たんだろう?


………痛かったな。

皆んなはどうしたかな?

上手く逃げられたかな?

夏の合宿、行けたかな?


………もう何日経ったかな?

どうして夜が明けないのかな?

どうして学校から出れないのかな?

どうして誰もいないのかな?

どうして誰も来ないのかな?

帰りたい……寂しい……帰りたい…寂しい…帰りたい寂しい帰りたい寂しい帰りたい寂しい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい………

助けてーーーー!!


第1話『寺』


「めーん!」


奇声ともとれる甲高い気合いと共に、鋭い一撃が大男の頭を捉える。


「おお!良い面だ。うむ、今朝はこれまで。」


大男は満足そうにそう言うと、面を打ち込んだ少年に、顎で促す。


「来とるぞ」


面金の奥で、いやらしい笑みを浮かべたのが僅かに見えた。


「っせぇな!わかってんよ!」


少年は悪態をつくと、視線を格技場の出入り口へと向ける。

そこには、学校イチと言われる巨乳を携えた、その他の印象は極めて真ん中な少女が、タオルとペットボトルの水を持って立っていた。


「おお、茉奈果 いつも悪いな」

「もう学校へ行く時間か?」


少年はぶっきらぼうに言いながら、少女の手からペットボトルを受け取ると、ゴクゴクと美味そうに喉を鳴らしながら、一気に水を流し込んで行く。


少年の名は『鬼塚公志』16歳

ここ、保湿寺のあと取りで、一人っ子。

父親で住職の公仁と二人暮しをする高校生。


「うん、急がないと遅刻だよ?」

「まったく、何分前からここに立ったると思ってんのよ!」


少女は口を尖らせてそう言う。


少女の名は『高橋茉奈果』16歳

公志の幼なじみで、保湿寺のお隣さん。

巨乳以外は、何をやっても平均点な事から、『真ん中茉奈果』とからかわれ、それがコンプレックスな女の子。

実は巨乳に目が行きがちなだけで、お目々パッチリの美少女なのに、大変に残念な事である。


「おお!茉奈ちゃん、いつも悪いねぇ」

「このバカ息子を、無事に学校まで送ってやっておくれよ」

「しかし、オッパイでっかいねぇ♫」


大男は面を外しながら、少女に語りかける。


大男の名は『鬼塚公仁』

ココ、保湿寺の住職で、47歳バツイチ独身

身長190センチ、体重100キロ、剣道3段、空手2段、古流組打術皆伝の武闘派僧侶

檀家さんからは『しっとり和尚』と呼ばれる変わり者である。

読んでいただきまして、誠にありがとうございました。


作者が並行して書き進める『お風呂コント』

本作のストーリーとコントのどちらかが頭に浮かぶと、一度文字に起こさないと次が書けない作者にかけられた呪いにより、不定期の掲載になりますが、出来得る限り書き進めるつもりです。


ここまでお付き合い下さいまして本当にありがとうございました!


今後ともよろしくお願いします。

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