プロローグ
草木も眠る丑三つ時。それは突然やってくる。 眠ろうとしてた矢先に窓ガラスを叩く音がしていた。
「...........眠い...」
コツコツコツコツ
「...........」
ガンガンガンガン!
「.....はぁー。はいはーい今出ますよー」
呼ばれて出てきたのに何もねぇじゃないか。周りにあるのはいつも通りの庭だった。
「.........え~テステス。きこえてるかぁ?きこえてるなぁ?ふぁ~。はぁ。」
唐突に頭の上から聞こえる声にびっくりして見上げるとそこには魔法陣が書かれた紙が浮いていた。
「.........」
「何故こんな面倒くさいことをしたのかわぁ、明日新学期だぞー遅れるなよーって言うのを伝えるためです。後は残業で眠いからその眠気覚ましにもしてみたけど.......やっぱ眠.....喋るのも面倒臭いからこれまでね。といえのは建前で、残業してる腹いせじゃぁ!」
くそみたいな理由を聞いた気がしたがそれよりも
「なーはっはー!新学期なんぞ知るかボケー!こんな紙破いて捨ててや.....」
現実は見ない!俺の春休みはこれからだ!
「あーそうそう。破いて捨ててもいいけどこれ、ばくは....」
「へ?」
なんて言いかけたいま?ばくは?まさか爆発?ははっ。そんなことあるわけ......破いた紙を全力で投げ捨て家の中に駆け込もうとした時だった。
ドゴン!
無残にも即爆発するようで1歩踏み出した時には家のガラスは割れ、少年は地面に盛大にキスをしていた。家は無残にも庭に接しているガラスほとんど持っていかれた。
「......oh......」
少年はただ地面に転がっていることしか出来なかった。
処女作です。楽しんで書き続けようと思います。生暖かく見守っててください。