コールド・パンダニウム 作:ふにゃこ
あたしパンダ。
飼育員さんが今日、檻の外に出してくれた。なんか明日世界がなくなっちゃうんだって。
世界がなくなったら竹が食べられなくなっちゃうわ。そしたらみんな何を食べるのかしら。
ふーん。
動物園の外の景色ははじめて見るものばかり。けっこう楽しい。
「あの、私……ずっとあなたのことを想っていました! 付き合ってください!」
大きな声を出して、人間の女の子が男の子に向かって話しかけている。男の子はどぎまぎおどおどして、きょろきょろして、それからびっくりして、
「俺なんかでよければ……よろしくお願いします!」
女の子の方はすごくかわいい。まあパンダほどじゃないけど。目が大きくって、きらきらして、ふわふわしてる。男の子の方は、なんていうかふつう。なんていうか取り柄がなさそう。なんていうか、モテなさそう。
「最後の一日、どうしても私、好きな人と過ごしたかったの」
うるうるした目でそう言って、女の子は男の子の住処のマンションの部屋にいっしょに入っていった。
あたし気になったからよじ上って窓の外から聞き耳立てちゃった。
しばらく初々しくお互いのことなんか話していたけど、そのうち男の子の方が黙りこくっちゃって、もじもじして、それからどもりながら口を開いた。
「あおお、お俺のこと好きなら、その、せ……せ……セッ……クスとか、して、くれるのかな」
「えっ、そこまで……私、その、いっしょにいてくれればもう充分だなって思ってて……そこまで考えてなかった……」
あら、男の子は土下座してるみたい。ガンガン額を床に叩きつけてる。
「どうか! この通り! 童貞のまま死ぬなんて絶対やだって思ってたんだよ! 君のこと最後まで、世界が終わる最後の瞬間まで最大級に大事にするって誓うから! どうか!!」
小一時間懇願されて、とうとう女の子は頷いた。人間の交尾ってあたしはじめて見るわ! とてもおもしろいのね!
「ねえ、孝太郎くん、やっぱり正直に言うね……ここまでしちゃったんなら、もういいよね……」
布団にくるまってふたり、事後のけだるげな雰囲気の中で、女の子が語り出した。
「私、実は……生き別れのお兄ちゃんを探してたの。最後の日、どうしても、どうしてもお兄ちゃんといっしょにいたくて……私のせいでお兄ちゃんはひどいめにあってたの。ショックで私、お兄ちゃんの顔も覚えていないんだけど……それでやっと突き止めたんだよ。このマンション」
「え? それって……」
「孝太郎くん、君が私のお兄ちゃんだよ」
「待って、俺、妹なんかいないよ?」
「それはきっと忘れてるんだよ、あまりにつらい記憶だったから……ごめんね、本当にごめん。お兄ちゃん。大好き。そう。きっといきなり妹だって言っても信じてくれないんじゃないかと思ったから、だから私、女の子として付き合ってもらおうって告白したの。大正解だったみたいだね。ねえ、大好きだよお兄ちゃん。最後まで、私といっしょにいてね」
「あ、ああ……うん……」
しばらくしてふたりは、飲み物を買いにコンビニに行こうと部屋を出た。
そこで帰ってきた隣の部屋の住人と鉢合わせ。長身のふわっとしたイケメン。
「よう、寺石孝太郎。なに、おまえ彼女できたの!?」
「ああ、寺西孝太郎。えっと、なんか、その」
「よかったなあ、って明日世界滅びるのになんだけど。ははは」
そこで、女の子が明らかにショックを受けている反応をしているのがわかった。
「あ、楓ちゃん、こいつは寺西っつって、同級生なんだけど、名前紛らわしいからフルネーム呼びしてんだけど下の名前も同じっつう……」
そこで男の子もぎょっとする。隣人と女の子の顔を見比べて、そこに面影があることに気付く。
「てら……いし? てらにし? てらいし???」
「楓ちゃん、まさか、君……」
「……あああ……あああ! ああああああああああああああああ!!!」
涙で虹が出るほど動揺して、女の子は奇声をあげて走り去っていってしまった。
「え……俺なんかへんなことしたかな」
困った顔でイケメンが頬をかくのを、男の子は口が閉まらないへんな顔であうあう見上げて、女の子の走り去った方と見比べて、それから
「なんだろうなあ一体! どうしたんだろうなあ! 追いかけるから、またな!」
へんな汗を隠すように大げさに首を傾げて、それから後ずさるようにして走っていった。
「うーん?」
見送るイケメンのポケットの中で携帯電話が音を立てる。
「まいっか。あ、もしもし?」
イケメンは大して気にもしない感じで、電話を受けながら鍵をあける。
「ああ、父さん、だから俺はそっちには行かないって言ってるでしょう? 最後くらい好きにさせてよ。その話はもうこれで終わり。そっちはそっちでどうぞお幸せに。あ、ビデオの手配の件は、そうそう、そうしておいて」
話しながら部屋に入っていった。浮かれた声であいさつ。
「マリちゃーん、リンちゃーん、ユナちゃーん、たっだいま~」
下りるのに時間がかかっちゃった。もう走っていった女の子も男の子もどこ行ったかわかんないわね。
じゃあ次はあたしどこに行こうかしら。
そういえばさっきのイケメンの人、冷蔵庫に人間をいっぱい入れていたわね。おいしいのかしら。
ていうかおなかすいちゃったわ。どっかに竹林ないかしら。
「あーあー。お集まりのみなさん! どうかお聞きください!」
とてもうるさい声。
でも何をしてるのか気になったから、あたしはそのいがいがする声の方に向かってみた。
「ここに! 政府の陰謀の証拠があるのです! ごらんください!」
大きい画面の前に人がたくさん集まっている。
「これは火星のテラフォーミングの計画書であります! 火星は! 実はすでに人類が住める状態になっているのです! つまり、いまから出発し、火星に行けば、この地球が消滅したあとでも、生き延びることができるのです!」
ざわざわざわ、とざわめく人たち。
「これを政府は一切発表していない! なぜか? 自分たちだけが生き残るためであります! 高官たちだけの! 自己保全のために! すべてが隠匿されているのであります!」
なんか難しい話を小一時間して、集まった人たちの半分くらいは苦笑いで帰っていった。半分くらいは残って拍手をしている。
「さあここに残った人たちこそ、真実を見抜く目を持った真に賢き人間! そして真に生き残るべき人間です! 我々は極秘でルートを開発していたのです! 火星に行くのは我々です!!」
おもしろい話だけど火星はさすがに遠いわね。ちょっと怖い目をした人ばかりだし、あたしも次の場所へ行こうかしら。
と思ったのだけど、その拍手と歓声をあげる人たちの中に、さっきの女の子を発見したの。
「……私……ぜんぜん違う人と……エッチしちゃった……お兄ちゃんなら……お兄ちゃんならしてもいいと思ったのに……だってキンシンソーカンはいけないことだから……そんなことでできた赤ちゃんなんてとても産めないから……世界が滅びるならお兄ちゃんとならしてもいいって思ったのに……でも私……違う人と……赤ちゃんできてたらどうしよう……お兄ちゃんとじゃないなら、ふつうに産んで許される何の罪もない子供なのに……」
ぶつぶつと光の消えた目で、放心状態で、そんなことを呟いている。
そしてはっと気付いたように、急に目が座った。
「私……おなかの赤ちゃんを守らなきゃ! 生き残らなきゃいけない! 生きなきゃ! いけない!」
まわりの人たちにまじって、拳を突きあげて、歓声をあげはじめた。
どうしよう、あの子すごく心配だわ。ついていってみようかしら。
暗くなりかけた山道を一行はのぼっていった。山の上からロケットでも打ち上げるのかしら。
「さあ! ここです!」
なんにもないてっぺん。ここは火山だから、火口が見える。ぐつぐつしてる。そこらじゅうが地熱であったかい。
ざわめく人たちの中で拡声器を持った男が声を張りあげる。
「我々が計算した時空の歪みがいまここに生じているのです! まさにこの火口にです! 地球のコアの覚醒に伴い、この休火山もまた目を覚ましました。これは必然なのです! さあ! みなさん飛び込んでください! この火口こそが火星へ通じるゲートなのです!」
ざわざわざわ、と誰も動かないまま数分過ぎた。でも数人がやがて手をあげた。
「俺は信じる! どっちにしろここにいても死ぬだけだ! 行くぞ……火星に俺は行くんだ!」
ひとりが飛び込むと、俺も俺もと十数人が続いた。じゅうじゅうと肉の焼ける音。
「少し熱いかもしれませんが! 火星にたどり着きさえすればスーパーテクノロジーがありますので! 傷などすぐに治ります! 心配しないでください!! まずは生き残ることを選択するべきです!!」
母親と小さい女の子が火口の淵まで来ている。怖い怖い嫌だと泣き叫ぶ女の子を、母親が叱咤激励している。
「ママは行っちゃうよ? ひとりで残って死ぬの? 嫌でしょ? 死にたくないでしょ? さあはやく飛び込みなさい! あなたが生き残るためなのよ! ねえ! 死にたくなかったら飛び込むしかないのよ! はやく行きなさいったら! ママの話を聞いて真面目に考えてよ! ほら! ねえ言うことを聞いて、あなたのためなの! どうしてそんなにママを困らせるの! 生きて! 生きてよ! お願いよ! 泣いてもしょうがないでしょ!? このままじゃ死んじゃうのよ! どうするのよ!!」
女の子は泣きやまない。首をがんがん横振りして、必死で抵抗している。
業を煮やした母親は、とうとう女の子を、その手で、突き落とした。
目を見開いて女の子は落ちていった。
見下ろして、火口をのぞき込んで母親は引きつった笑いを浮かべた。そこでやっと気付いた。愛する娘がただ焼けてマグマに飲まれていく光景に。裏切られた表情で溶けていく皮と肉に。
先に飛び込んだ人たちも、みな苦悶の表情を浮かべて、それはそれは阿鼻叫喚の様相だった。
「嘘よ……火星に行くの……私たち生き延びて幸せになるのよ……」
母親も膝から落ちるように、落下していった。
その様子を目の当たりにしたのがさっきの女の子だった。おなかを押さえて、泣くような笑うような、へんな顔をして奥歯をかたかた打ち鳴らしている。
「私のしてることって……なんなんだろう……なんなんだろうこれ……」
頭を抱えて、それから、何か吹っ切れたように
「ああああああああああああああ!!」
絶叫して、火口とは逆方向へ、来た道を山を下る方へと走り去っていった。
「……ちっ」
舌打ちが聞こえたのでよく見ると、拡声器を持った男の横にはビデオカメラを持った男がしゃがみ込んで火口の様子を撮影している。
「若い女の絵があるともっといいもん撮れるのによお……まあでも、さっきの親子はわりとよかったなあ」
「ま、こんなもんでしょう。よく働きましたよ我々は。帰って残りの半日、豪遊して有意義に過ごしましょう」
拡声器を投げ捨てる男に、飛び込めずに残っていたおばさんが恐る恐る声をかける。
「帰る……? あの、火星は……」
「はあ? あんたねえ、よく考えなよ。火星なんて行けるわけないでしょう」
山でタケノコたくさん見つけたからあたしは満足。次はどこへ行こうかな。
また町に下りてきてうろうろしてたら、道端でさっきの女の子を見つけた。モテなさそうな方の孝太郎くんといっしょにいる。しばらく泣いている女の子を慰めていたと思ったら、なんかちゅっちゅしはじめた。なんだかんだでうまくいくものね。よかったよかった。
「あー! パンダさんだー!」
小さい男の子が駆け寄ってきた。そうよパンダさんよ。
「パンダ! パンダ! パンダさんなんでこんなところにいるのー」
そうね、なんでかしらね。
「行雄。急いでいるんだからおいで」
「パパー。でもパンダさんがパンダなの! 白黒なの! かわいいの!」
そうよ。パンダで白黒よ。とってもかわいいのよ。
「行雄。パパを困らせないでおくれよ。お兄ちゃんはもう来ないって言うんだ、もうパパには行雄しかいないんだよ。はやく来ておくれ」
偉そうな雰囲気のパパさんは優しい声で行雄くんをたしなめる。でも行雄くんはあたしを気に入ってしまったみたいで離れない。
「行くならパンダさんも連れていくー。そうだ! パンダさんお兄ちゃんのかわりにしよう! お兄ちゃんよりパンダさんの方がいいよ! かわいいし!」
「ああ、しょうがないな、わかった。連れていこう」
パパさんは折れた。促されるままにあたしは車に乗せられて、基地のようなところに運ばれた。
あら? 今度はほんとに宇宙基地かしら? 火星に行けるのかしら?
「閣下、なんですかそのパンダは……」
「いやあ、息子が気に入ってしまってね。いっしょに乗せたいんだがいいか?」
「無理ですよ、ただでさえもう人数いっぱいなのに……」
パパさんは冷たい目でまわりで作業している人たちを見渡した。そして、
「君と君と君。申し訳ないが降りてくれるかな」
頭のよさそうなメガネ三人を指さして冷酷に言った。
三人は顔を見合わせて、それから上司らしいキツネみたいな顔の男に伺いを立てた。キツネ顔はため息をついて了承した。
「もう降ろせる人間はこれで最後ですよ。発射できなくなってしまう」
「ああ。知っている。残りはその三人だけが私の知人ではなかったからな」
メガネたちは深々と礼をして、去っていった。
「やっぱりこうなるんじゃないかと思ってた」
「まあな。研究者として興味はあったから同行したかったが、仕方ないな」
「あっちの観測チームに入れてもらって、最後まで見届けようぜ、コアの爆発っていうレア現象をさ」
そんなことを話しながら。
「ねえパパ、このシャトルはどこに行くの?」
「ああ。月だよ」
「お月さま!」
「地球はなくなっちゃうからいったん月に退避して、そこから人類はまた再出発するんだ」
「うさぎいる?」
まあ、月に行くんですって。こっちは本当なのかしら。すごい機械がいっぱいあるけど。
もの珍しさできょろきょろしているうちに、カウントダウンがはじまって、そして打ち上げられた。
本当に飛んだわ!
みるみるうちに地上が遠ざかっていき、シャトルは空を突き抜けた。
月には簡素な基地があるだけだった。
「おい、大丈夫なのかこれは……ちゃんと機能するのか?」
「はい?」
「大丈夫かと聞いているんだ。ここで人類が生き延びていくだけの準備はあるんだろうな?」
「はあ?」
キツネ顔の主任はとぼけた顔で聞き返す。
「だから大丈夫かと……」
「大丈夫なわけないでしょう」
突然真顔になった。
「大丈夫な、わけが、ないでしょう」
そして繰り返した。
眉をひそめるパパさんに向かって、キツネ顔は静かに怒りの眼を向けた。
「ええ、それでも当初の予定ではなんとかなる可能性もあったんです。人数はいまの半分以下、ほとんどが技術者でした。最精鋭の頭脳たちがここに来て、開発を進めながら生存の道を模索する。そういう計画だった。でもあなたがすべて台無しにした。自分の懇意にしている人たちをどうしても乗せろ、そのためにこちらの人員を削れと。権利を金で買わせたのも知っています。金を出させたからどうしても乗せなきゃいけない。研究費の支援をずっと受けていた義理もあったし、いまさら打ち切られて計画がストップしては元も子もないから最初はなんとかこちらだって対応しようとしました。でも、そうやって何人も何人も何人も! 優秀な人材だから必要だとあなたは言うが、結局政治家だ。政治? そんなもん、ここで、いったい何の役に立つんだ。数式のひとつもろくに解けないどころか、自分の身の回りの世話もひとりじゃできないような、能無しばかりじゃないか! あなたたちの得意な仕事は演説でしょう。こんなところで誰に向かってするつもりですか? 最終的にはなんだ、パンダだと?」
そうよ。あたしパンダよ。
「もういい。僕はもう生存なんて諦めていた。ただ最後の研究者たちの夢を、地球が爆発する瞬間をこの目で観察するためだけにここにきた。僕の目的はそれだけだ。どうせ水も酸素もすぐになくなりますよ。あなたが減らさせたんだ。高級な酒と茶葉がないと生きていけないからって。ちゃらちゃらした壊れもののグラスや食器、無駄にかさばる洋服。大量の札束と金。絵画やバイオリンも入ってますよ。そんなものばっかり、優先して荷物に入れろとあなたが命令したんだ。ていうか、『少し考えればわかる』でしょう? こんなのあなたたちの口癖だ。何が必要で何が必要じゃないか。何がしたいんですか。本気でこんなメンバーで、こんなメンバーだけで、生き残れるつもりでいたんですか? お金だけあっても買えるものなんか何もないこんな場所で。ああ、人類なんてほんとにくそったれな存在になっちまった。みんな馬鹿だ。馬鹿が、偉そうに、声高く喚き散らして我儘言うことが、いちばんの生存戦略になってしまった。馬鹿しか生き残れなくなってしまった。はは。だから人類は滅ぶんでしょうよ。神様っているんでしょうね。素晴らしい采配ですよまったく! 滅ぶべくして人類は滅ぶんです。ああ、まったく、よくできた因果じゃないか!」
唖然としたパパさんとそのまわりでざわめく人たちを尻目に、キツネ顔は広い天窓とモニターから地球を見つめてカウントダウンに入った。
「予測ではいよいよです」
奥方たちが失神して数人倒れ、どう介抱していいかさえわからない旦那たちがあたふたと歩きまわる。
「話が違う」
「誰の責任だ?」
「なんてことだ」
「誰かお茶を入れてくれ」
キツネ顔の横にパンダ座りで陣取って、あたしも地球を眺めていた。
青いわね。きれいね。
そして爆発した。それもきれいね。
強烈な、赤い光と青い光。クリスマスの飾りつけよりもっときれい。
それが目に入ったすぐあとにものすごい衝撃が襲ってきた。
爆圧に押されて月は吹っ飛んだ。
目がまわる間まできらきらきれい。
壁に叩きつけられて人間たちは少し静かになった。
万が一地球がブラックホール化してしまえばそこで終わりだったが、その賭けには勝った。
衝撃が予想値より大き過ぎれば月まで破壊されていたが、その賭けにも勝った。
そして地球はなくなり、爆圧で加速した月が、次にどの星の重力に引き付けられて止まるのか。
太陽に引き付けられてしまったら終わりだが、どうやらきちんと外側へと向かっているようだ。
火星か、木星か、土星か、もっと外側か。予測はできても事実になるかどうかはわからない。
その場所は生命が生きられる場所なのか。それはこれから。
少なくとも、人類の生存には適さない場所であるのは明らかだ。
あたしパンダ。人間たちはみな眠り込んでしまった。宇宙はきらきらきれい。見渡すかぎり、はてしなく、ずっと、ずーっと、きれい。
キツネ顔が胸ポケットに連れてきたクマムシさんとお友達になったわ。この子はかなり過酷な環境でも生きられるらしいの。
とってもすごい。
これからもっとお話しして、進化のコツを教えてもらうわ。
パンダは知ってるのよ、だいたいのことが宇宙の采配だって。
そういうふうにできているの。パンダがかわいいのもそのせいよ。
そうね。パンダもきっともっと進化するわ。