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束の間の優勢
其の日左近衛中将平重衡、
越前守平通盛、
能登守平教経を派遣し、
兵七千、戦艦二百艘を率いて
源義仲の武将足利義清、
高梨高信と合戦が始まった。
瀬戸の穏やかな海は突然銅鑼や鐘太鼓が響き渡り、
蒼い海は朱に染まった。
人間世界の厚い業が轟始めた。
遂には平家軍の上に勝利が輝いた。
十一月九日平重衡三百余騎を率いて
惟資と東川に戦い追討する。
二十九日平重衡、
兵一万もの軍勢で源氏に攻めかかった。
源行家と室山にて戦い、
平家の優勢であった。
備前、播磨を奪い返した。
十二月二十二日突然に大地が震えた。
国難あい続けば天地をも揺るがすので有ろうか。




