汚れた実
神様は賢いか? →Yes
神様は論理的か?→No
神様は善か? →Yes
神様は道徳的か?→No
神様は賢いか? →Yes
神様は論理的か?→No
神様は善か? →Yes
神様は道徳的か?→No
「全てを知っている神様は全てを知る事ができない人間達に理性を与えました。
善である神様は、簡単に悪に堕ちてしまう人間達に道徳を与えました」
「しかしはじめは、神様は2人にこれらを得る事を禁じていました。それらは死で汚れていたし、この時は必要がなかったからです」
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ある時、神の子達が来て神様の前に立ちました。その中にサタンもいました。
神様はサタンに言いました。「お前は私が私に似せて作った、賢く、善いものを見たか?」
サタンは神様に答えて言いました。「知るべきものがない者は賢いでしょうか?満ち足りている者は善いでしょうか?
あなたは彼らを園に置き、そこから出しません。
しかしひとたび彼らが外に出れば。彼らは何がどうなっているかも分からず、愚者の様におろおろするでしょう。また、得るために殺し、欺き、奪うでしょう」
神様はサタンに言いました「見よ、彼らを外に連れ出す事を許そう。」
そこで、これを聞いていたケルビムが言いました「罪のない者を追い出さないでください。私は罪のある者を決して中には入れません」これは、園の出入りを守っていたのはケルビムだったからです。
「神様はそれを受け入れました」
あくる日、へびが女に近づいて言いました「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」
女はへびに言いました「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、
ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。
すると、へびはまた女に言いました「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
女は食べたいとは思いませんでした。なぜなら彼女は満たされていたからです。
その時、神様が密かに、女に不足をあたえました。
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われました。
「私は不足しています。私はこれを食べます。」
そして女はその実を取って食べました。
それを見た夫は驚いて、
「なぜあなたは食べたのだ。死んでしまうというのに」
女は言いました
「私は不足しています。あなたも食べれば満たされるかも知れません。あなたも食べてください」
男は食べようとなど思いませんでした。神様に禁じられていたからです。
その時また、神様は男にも密かに不足を与えました。
男は不足に苦しむ女を憐れに思いました。
「私も不足している。私もこれを食べよう」
そして、男もその実を食べました。
すると、ふたりの目が開け、自分たちが裸であることがわかりました。
ふたりは互いを見ました。
そのとき初めて、相手に見られていることに気づきました。
女はそれが悪い事だと感じ、恥を感じました。
男もそれを悪い事だと感じ、裸でいる事の理由を探しましたが、見つかりませんでした。
彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻きました。
日の涼しい風の吹くころ、園の中に神様の歩まれる音が聞こえました。
そこで、男とその妻とは神様の顔を避けて、園の木の間に身を隠しました。
神様は二人に呼びかけて言いました。「お前達はどこにいるのか」。
彼は答えました「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。
神様は言いました「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」。
男は答えて「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。
次に神様は女に言いました、「あなたは、なにをしたのか」女は答えました、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」
神様がこの様に話したのは二人の憐れな姿をヘビに見せるためでした。
神様はへびに言いました。
「お前が汚したこの果実を彼らにそそがせよう。
お前はこれから長い時を死の汚れとともに過ごし、彼らの果実が汚れていることを彼らに伝え続けなければならない」
ヘびは尋ねました
「私はいつ許されますか」
神様は答えました
「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう。
女はお前を憎むだろう。女の子孫もお前の子孫を憎むだろう。彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く。それまで罪は許されない」
ヘビは落胆して、しようとしていることを、今すぐするために去っていきました。
神様はつぎに女に言いました「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるであろう」。
更に男に言いました「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。
地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。
あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」。
さて、男はその妻の名をエバと名づけました。彼女がすべて生きた者の母だからです。
神様は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せました。
神様は言いました。「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。
ついに神様は彼らを園から追い出しました。男は自分が造られた元々の土を耕させられました。
園を去る時、女はケルビムに尋ねました。
「なぜ私達は、あの果実をたべてしまったのでしょうか?」
ケルビムは答えました。
「主は全てを知っています。あなた達がいつか、罪を負って園から出ていく事も、知っていました。
主はあなた達がそれを使えるようにするために食べさせたのです。」
男は言いました
「私はこれを使います」
女は言いました
「私はこれを守ります」
ケルビムはこれをよしとして
「あなたたちはこれをそそがなければならなりません。これには死の汚れがついているためです。いつか、あなた達の子孫の一人が打たれて、彼が汚れを引き受けます。しかし、そのあとも、まだそそがなければなりません。」
男は尋ねました。
「いつまでですか?」
ケルビムは答えました。
「西の空に7つ星があらわれ、東の空に落ちるとき、7つの生き物が7回鳴いて、7人の使いがあなた達を7回呼びます。
その時には汚れは消えているでしょう。
あなた達は再びここへきて果実を返し、園の中で別の果実を受け取りなさい。
それは主があなた達のために用意した果実です。」
男と女は理由を理解して東に向かって歩いて行きました。
ケルビムは園の東に回る炎の剣を置いてだれも入れない様にしてしまいました。
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「私達の理性も、道徳も、未だ死で汚れています。いつになったら全てそそがれるのでしょうか?」
終




