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世界は裏でまわってる  作者: 最上 品
82/90

82.延長戦の朝

1/3

いつも通りに三話です


 昨日の夜は酒盛りをして、途中からふーちゃんだけではなくつっちーも何故か参加。

 単純にふーちゃんのとってきたデザート目的だったようにも思えたのですが、ワインやそのほかの飲み物も楽しむ事に。


 多少の頭痛は二日酔いで、まだ微妙に眠気が残っているものの、よーくみてみると、ひーちゃんやみーちゃんもどさくさに紛れてひょっこり居たみたいで、みんなで雑魚寝の状態。


 起こすのも可哀想なので、ひょいっと持ち上げながら私の中に戻って貰うのですが、微妙にみんなに残っているお酒が私自身にも響いて来るので、四人を戻すと足元が若干ふらつきます。


「ふぁああ、おはよ?」


 ごそごそとしていた音で起きたのか、紫乃さんが眠たそうに声を掛けてきたので、返事をすると声の掛け合いで気が付いたのか紫乃さんのお母さんも起きます。


「えっと、タエちゃんはもう行くの?」

「ええ。また夕方以降に、ですね」

「そうね。今日もお仕事だから……私はちょっと二階で寝直すわ」

「ええ、しっかりと休んで下さい」


 紫乃さんは大きなあくびを一つして、湯呑に残っていた水を飲んで部屋を出ます。


「はしたない姿をお見せして……」

「いえいえ。こちらこそ、昨日は遅い時間から騒がしい事になってしまってすみません」


 こちらこそと頭を下げたのですが、首を左右にゆっくり振り紫乃さんのお母さんは笑顔で言います。


「あの人が居なくなってから、全体的に暗い家になっちゃっていたんですけど、昨日はそんな事を忘れるぐらい、楽しい夜でした。本当に、本当にありがとうございます」


 そう言うと、後ろを向いて近くにあるタンスを引いてごそごそとしたかと思うと、スッと手の上に手を重ねた状態で何かを出してきます。


「少しですけど、あれほどのモノがお金も出さずに頂いていいハズありませんから」

「いえいえ。勝手にこっちがやったことで……」

「紫乃からも聞いていますが、今日明日にはここを発つのでしょう?先立つものはいくらあっても困りませんから」


 ぐいぐいと押すように渡されたのは百円札が数枚。


 少し驚いて、両手を前に受け取れないという意思表示を強めにしたのですが、紫乃さんのお母さんも引く様子はなく、手で受け取らないならと無理矢理ポケットに押し込んできます。


「ね?貰っておくれよ」

「……分かりました」

「それに、ふーちゃんも、つっちーちゃんもいつでも遊びに来て……いいのよ?」


 そう言いながら、あれ?と思ったお母さんがキョロキョロと探しますが、今二人は私の中で寝ている状態。


「私の方からしっかりと伝えておきますよ。で、このお金はしばらく預からせていただきますね」


 ここで返してもまた受け取る事になりそうなので、このお金については後回し。


おもむろに、お金を預かったポケットから手拭いを一枚取り出します。


「行く前に、顔だけ洗わせてもらっていいですか?」

「ええ、ええ。場所は、分かるわね?」

「はい」


 二日目にして、私にとって慣れた家。


 裏の井戸まで行って少し軋む音を聞きながら、取っ手を動かし、冷たい井戸水が上がってきたので、その水で顔をサッと洗うと二日酔いも飛ぶぐらい冷たくて気持ちいい水で目も覚めます。

 顔を手拭いで拭ったら、目もパッチリ。


 家を出るのに流石に挨拶無しというわけにもいかないので、勝手口から居間の方へ行くと、湯呑を二つもったお母さん。


「お白湯よ、クイっとあけて?」

「ええ、いただきます」


 白湯なのだからゆっくり飲んだら?とかそういう会話は昨日の夜に沢山したので、私の飲みっぷりを知っているお母さんの言うまま、湯呑をグイっとあけると小さな拍手が。


「流石ね?」

「結構なお手前で」

「ふふ、歳の候よ」


 ちょっとしたやり取りですが、お互いに面白くなってしまってクスクスと笑っていると、玄関がガラガラと開く音。


「ただいまー?って、なんか酒臭くない?」

「あら、お帰り。いつもより早かったんじゃないの?」


 うちの子達を抜けば女三人での酒盛りですが、正直に話すつもりはないので、何のことって顔で私達が迎えると、若干怪しんでいるものの違和感どまりなのか、それ以上は何も言ってきません。


「昨日の夜、こっちは突風とか大丈夫だった?」

「突風?風は多少あったかもしれないけど、何も無かったわよ、ねぇ?タエさん?」

「ええ。みんなでワイワイしていたので気づかなかった可能性はありますが、強い風は――」


 なかったと言おうとしたところ、息子さんが変な事を言ってきます。


「かまいたちだかつむじ風だか知らないけど、自転車が暴走したような速さで駆け抜けたなんて酔っ払いの証言まであって、一応調べてみたんだけど、自転車が通るぐらいで突風なんてあるわけないのに、困るよなぁ酔っ払いは」


 あれあれ?ちょっとだけ心当たりのありそうな話をしている気もしますが、気のせいでしょう?

 ちょっとバツが悪いので、ここはとりあえず退散しましょ。


「困っちゃいますね?酔っ払いさんには。っと、いい時間なので私もそろそろ行きますね――いってきます」

「そうねぇ。タエさん、行ってらっしゃい」

「あー、いってらっしゃい」


 お二人に見送られて、私達の三日目が始まります。





これを待っていました!!!(笑)


大安吉日だったらこうやって10日ぐらい開く日があると思っていたんです!!!


何故か、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた昨年末の大安(笑)


いや、吉日は多い方がいいのはその通りですが……

ゆっくりと次を考えられるのは助かるぅぅ。

とは言いながらも、サボり癖があるタイプ。


あんまりゆっくりはしないで、出来るだけ書き溜めるようにがんばりまーす



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