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世界は裏でまわってる  作者: 最上 品
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33/127

33.フラフラと真っすぐ

3/3

今日はここまで


 お店を後に、ふらふらとしたスタートの自転車はスピードに乗っていく。

 肌に張り付いた髪は少しずつ解け、周りの見え方も変化を見せる。

次第に安定感を保ち直すと、やがて真っすぐ街を疾走し始める。


「凄く美味しそうな焼き鯖だったよ」

「美味しそう、ではなく、美味しい鯖ですよ?」


 偶にご飯を「美味しそう」と言う人がいて、そうじゃなくて「美味しい」です。と言う人が私の周りにいた事を思い出すような会話に懐かしさを覚えるのですが、こっそりその顔を確認されていたみたいで、自転車が再びバランスを崩してしまいます。


「うわっ」


 初めの時と違いある程度スピードに乗った状態からのバランスのズレは持ち直すことが出来ず、倒れないまでも自転車を完全に止めます。


「ご、ごめん」

「いえいえ。お店が賑やかになってしまったので、まさに渡りに船でしたよ?」

「あ、いや、そっちじゃなくて……」


 双葉としてはどうやら今、バランスを崩した事を謝りたかったみたいだが、私としてはここでも十分距離を離せたので降りるにはもってこいの場所でもあって。


「ココで十分ですよ。朝に会って、お昼にも会って……二度ある事は、三度目もありますかねぇ?」


 なんとなく、口から出た言葉は自分でも不思議で。


「どうでしょう?……でも、タエさんがいると、一人の時には全く思いつかない様な色々と考えさせられるキッカケというか、閃きを貰えるというか、凄く刺激を受ける?ので、僕にとってはありがたいですね」

「そう言って貰えるのはとっても嬉しいですが……、うん、やっぱり何処かで……いえ、似ている人?……んー?」


 何か思いだせそうな気がするので考えてみるのですが、知り合いの誰かではなさそうで、誰かに似ているぐらいの人となると、流石に答えはすぐに出てきそうになく。


「そういえば、タエさんはこの後何処に?」

「私は、大きな建物を立てている最中の工事現場近く、ですかね?」

「工事現場近く?」

「ええ。占いをしているのです。これでも、ちょっと有名になりつつあるんですよ?何故か知りませんけど」


 フフッと笑いながら腰に手を当て、少しだけ胸を張って偉そうなポーズをしてみると、双葉はぎゅっと目をつむり、顔を赤くします。


「タ、タエさん!?」

「え?そんなに変でした?」


 キョロキョロと周りを見回す様に首を左右に振ってみますが、何もおかしな感じは無いまま。


「へ、変じゃなくて、そ、その、刺激が強いと言いますか……」


 別に裸を見せた訳でもなく、胸を張っただけのつもりでしたがどうやら双葉さんには覿面だったみたいで、なんか私が悪い事をしているような気に。


「スタイルも私、そこまで悪くないと思うのですが?」

「スタイルが良すぎるんです!!」

「ああ。なるほど?」


 スタイルの良さを見せつけて……何が悪いのか分からなかったのですが、更に顔を赤くする双葉さんを見る感じ、女性に慣れていないのかな?と、今更気がつきます。


「私が悪い事しているみたいになってるじゃないですか」

「そ、そんなつもりはないのですが、あの、良ければ送りましょうか?」

「お仕事終わりで、これから帰るところなのでは?」


 変な方向に行っていたら、案内も含めてお願いしたい所だったのですが、お店から離れたといってもまだそこまでの距離を自転車が進んだわけではなかったので脳内の地図で帰る事は難しそうになかったのですが……。



「コレは、受けた方がいい奴じゃない?」


 最初に声を上げたのはひーちゃん。


「そうそう。こういう時は男を立てるのも、イイ女の条件よね」


 ひーちゃんの言葉に乗っかるようにみーちゃんも言います。


「そう言うのは分からないけど、さっきの鯖は美味しかった」


 ふーちゃんは気にした様子もなく、そんな言葉をぽろっと零す。


「うんうん。確かな技術から生まれる鯖は……」


 ふーちゃんの言葉に乗っかるようにつっちーが喋りはじめたのですが、脳内でもキッと強くまわりから睨まれ、つっちーの言葉は小さくなっていくと、ずかずかとつっちーに寄ってきたみーちゃん。


「反省!!」


 そう言って、つっちーの背中にドドンと大きな氷を落とし、伏せの状態に無理矢理します。


「本当は、正座をさせて太ももの上にこの氷を置いて、反省をさせないといけないぐらいのことをしたのよ?」

「はい。反省、しています」

「本当に分かっているのっ!!!」


 みーちゃんが一人ブチ切れているのを他のみんなは「やっべー」という顔で見ているのですが、今は脳内よりも外側に意識を戻さないと。



「折角なので、送って貰えますか?場所は……」

「多分ですが、川近くですよね?」

「ええ」


 双葉さんがじゃあ、こっちですと自転車の向きを九十度変えてくれたので、後ろに乗って占い場所に向かいました。





いつものことながら、ストックがありませーん(笑)


今回は完全に無いのです。。。


一話だったら、察して下さい(笑)

二話だったら、褒めて下さい(笑)

三話だったら、いつも通りで(笑)


唸りながらも頑張るつもりですので、長い目で見ていただけると嬉しいです。

引き続き、ブックマークとか★ポチとか待っています(笑)

無くても、読んでくれるだけでもかなりうれしいんですけどねー


では、次回の大安吉日にまたよろしくお願いします<__>

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