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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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子守りーーー獣狩り③

「さて、狩りの時間だ。」


アリサ達が逃げた方向を背後に、もう一度剣を構え直す。

ここから先は通さない!


グオオオオオ!!!


先程までは様子見だったのか、動かなかった個体も同時に襲いかかってくる!!


「うおらああああ!!!」


俺も負けじと咆哮仕返し、この囲いを突破する為に1匹の狙いを定める!

囲まれるのは危険だ。

1匹ずつ確実に仕留めなければ!


「ふっ!」


相手の攻撃を避け、すれ違いざまに攻撃を受け流しながら脇の下を斬る!

すぐに反転し、背後から魔石が有るであろう胸辺りに剣を突きつける!


「まずは1匹。」


後はこれを繰り返すだけな簡単なお仕事。

囲まれる事が無くなるくらい減れば、さらに楽に倒せるだろう。

止まっている暇は無い。

すぐに次の標的を決める!


「うおおおお!!」


グオオオオオ!!!!


やはり、今の俺の敵では無いな!


ーーーーーーーーーー


「案外早く終わったな。」


あれから15分程で全ての陰牙熊グルームファング・ベアを討伐し終えた。

この魔物と戦うのは今回が初めてだが、この辺りに出る魔物の知識だけは、クラウスに叩き込まれてたからか、簡単に倒せた。

基本突っ込んでくるか、腕を適当に振り回すだけのデカイ熊だ。

身体能力だけで戦ってそれだけで勝てるからか、殆ど考えて行動する事が無かった。


「ま、そんな事より・・・・・・」


さっきの狼の傷は恐らくこいつらの仕業だ。

あの狼、足を負傷しただけにしては血塗れすぎたから、恐らく仲間がやられた時の血だろう。

そして1匹だけ殺さないように、動けない位にして放置して、少し離れた所で待機していたんだろう。

そして、狼が叫んでいたあの声。

俺は諦めただけだと思っていたが、今思えば、動けない狼は声を出して威嚇するしかない。

陰牙熊グルームファング・ベアはその声を聞いて、こちらに押し寄せてきた・・・つまりあの狼は罠だった。

あくまで俺の予想だがな。


「ふう。後始末完了っと!」


それにしても罠を考えられる脳はあるのに、戦闘が雑過ぎるよな。

まあこの森に生息している魔物じゃああの群れには勝てないか。

無双してたんだろうな。

最強なら、技を磨く事よりも効率的に相手を見つける方に頭を使うか。

今回は人間が相手だったから悪かったな。


「じゃあ帰りますか。」


アルトとアリサは無事に村まで辿りついただろうか?

この辺り一帯はあの陰牙熊グルームファング・ベア達の縄張りだろうし、他の魔物の心配は無いだろう。


「まあ、すぐに分かる事だな。」


村までは走って帰ろう。

早く帰って2人の安否確認をしたいからな。




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