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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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再出発

「皆、準備は出来たな!?……出発するぞ!!!!」


 最後尾はクラウスと2人だけか。

 まあ動ける人も減ったし、仕方ないか。

 動ける人は前衛か中衛に多く分けられたしな。

 …………俺はって?

 俺は馬車だよ。

 最後尾の馬車に乗ってるよ。

 俺も結構いろんな所を負傷してたから、ガルドとブライドが馬車に乗っとけとの事。

 走れる位はまだ動けそうだが……折角だし、馬車で休憩しとこ。

 もしまた盗賊団に襲撃されたら…………あの規模とまた・・・・・ってのはキツいが、そこは気合いで頑張ろう。


「ふう。今日は疲れたね。」

「そうだね〜。…………正直、負けたと思ったよ。」

「だね。皆が頑張ってくれたから、勝てたね。」

「うん。……早くアルツ村まで行きたいね。」

「回復魔法を使える人が少ないもんね。まだまだ完全に治りきってない人が多いしね。」


 馬車の中は結構しんみりした雰囲気だ。

 それでも、勝てた事を喜んでいるし、負傷者達を心配出来るだけの余裕もある。

 それも、こちら側の死者が1人も居なかったのが良かった。


「アレス君……君は、強いね。」

「そうそう。他の人より多く戦ってたのに、殆ど軽傷で済んでたし。」

「ほんと、何でそんなに若いのに強いのかな。」


 さっきまで話していた後衛職の魔法使いや弓使いの人が話しかけてくる。


「ありがとうございます。皆さんの援護のお陰で、相手が少なくなったので、楽に倒せました。」

「私達は援護をしたけど、君が強いから私達は安心して魔法に集中できた。」

「そうよ。私達を褒めてくれるのは嬉しい。けど、あなたはもっと自分を認めてあげてね。」

「……はい。ありがとうございます。」


 優しい人が多いな。

 別に自分を認めてないわけじゃないが、援護が無ければ確実に戦線は崩壊してただろう。

 それは確かだ。

 ……いや、そうか。

 この人たちも俺と似たような気持ちなのかな?

 俺やクラウス、他の冒険者が居たから魔法を使えて、戦線を維持できた。

 そう考えてくれているんだろう。


 …………もう暗いな。

 戦闘が終わってからどれくらいの時間、この馬車で揺られていたんだろう。

 もうそろそろ、野営の準備に取り掛かるだろう。

 今日は疲れたし、飯を食べたらすぐに寝よう。


「全隊止まれええええ!!!!今日の野営地はここだ!!!すぐに準備を始めるぞ!!」


 ブライドからの号令がかかり、すぐに動き出した。


 ーーーーーーー


「ふう。」


飯も食べ終わったし、そろそろ寝ようかな。

当たり前だけど、今日は皆あまり元気がなかったな。

グレンやブライドは普段とあまり変わらない感じがしたけど・・・まあ死んだ人はいないし、そこまで悲観する事はないか。

今日は襲撃があったせいであまり進めなかったが、明日にはアルツ村に到着するだろうし、もう少しだ。

明日頑張るためにも今日は早く寝ようかな。


「クラウス、俺はもう寝るよ。」

「分かった。おやすみ。」

「おやすみ。」

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