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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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冒険者ギルド

「じゃあ丁度良い機会だし、今からギルドと冒険者について説明しようか。」

「頼んだ!」

「まずは〜そうだな。ランクについて教えようか。多少は知ってるか?」

「ランク・・・・あ!俺のギルドカードに書いてるFって書いてる奴か!?」

「そう!それだ。冒険者のランクってのは下から順にF,E,D,C,B,A,Sと7段階に分けられている。因みにクエストにも同じように7段階に分けられていて、自分のランクと1つ上のランクまでは受けられるようになっている。」


 Fが一番下か。


 まぁ登録したばかりで、まだ薬草を何回か集める位しかしてないし、当然っちゃ当然か。


「FとEは駆け出しだ。まぁ今のアレスみたいなんが感じの初めてたての人が殆どだな。Dはそこそこ慣れてきた人達だな。ある程度の事は1人で出来るだろう。この3つのランクは下級冒険者と言われる括りだな。」

「なら俺は今下級冒険者って事か。」

「そうだな。この辺りは大して金は稼げないな。金の入りやすい討伐系のクエストが少ないから厳しいだろう。せいぜい低ランクの魔物の討伐や薬草採取とか街の人の手伝いばっかだな。」


「人助けもクエストになるのか?」

「あぁ結構多いと思うぜ。困っている人は沢山いるからな。力仕事とか何かを探す系が多いな。報酬は人によるなぁ。たまに破格のものがあるが、大抵は少ない。」

「それってやる人いるのか?低ランクでも魔物討伐もクエストの方が良いんじゃないか?」

「まぁ確かに魔物討伐の方が入る金は多いが、結構手伝い系を受ける人も多いな。なんせランクを上げるにはクエストを数回達成しないといけないからな。」

「クエストをやってたらランクは勝手に上がるのか?」

「いや、試験を出される。ただし内容は試験によってばらつきがあるから、どんな内容かは受けれるようになるまでは分からないな。」

「どんな内容が多いんだ?」


「下級冒険者の間は、単独での低ランクの魔物討伐、試験官との打ち合いとかだな。とはいえ、C,B,A,Sの中級、上級冒険者となると大抵は魔物討伐だな。場合によっちゃ盗賊団とかの犯罪組織の殲滅とかも昇格クエストになる事があるな。」

「へぇ〜。犯罪者を相手にする事もあるんだな。」


 ・・・・人は殺せる気がしないな。

 ゴブリンですら一匹倒すのにあんだけ気持ちが落ちるのに・・・・人間が相手にならない事を願おう・・・・・

「本当に稀だけどな。んで話を戻すが、C,Bランクは中級冒険者で、ここまでくれば1人暮らし位なら出来るだろう。よっぽどクエストをやる回数が少ないっていう人じゃない限りは多少贅沢しても生活出来る。そしてA以上。これらは上級冒険者と言われている。Aですら全体の1割くらいしか居ないがSは別格だ。化け物ばかりだな。」


 なるほど。

 C・・・・Cランクだな。

 ここまでいけばある程度の稼ぎは入るのか。

 なら、とりあえずの目標はCランクになる事だな。

 というか俺からしたらクラウスも十分化け物級に強いが、そんなクラウスが化け物って言う位か。

 ・・・・正直見てみたい気持ちと会いたくない気持ちがある。


 Sランクの化け物がクラウスやクラウスの周りの(ガイルとか)みたいに全員がいい人かは分からないしな。

「今の冒険者はどのランクの人が多いんだ?」

「そうだな。冒険者の割合的には昔からCランクが一番多いな。その次は下級冒険者といった所か。」

「上級冒険者はやっぱり少ないんだ。」

「そうだな。上級冒険者は常に1割位しかいない。」

「それってギルド側がそうなるようにしてるとかじゃないの?クエスト報酬が多くなるから渡したくないみたいな。」


「いや、それはないな。逆にギルド側は上級冒険者をもっと欲しがっているだろうな。」

「じゃあ何で少ないんだ?」

「そりゃ実力に合っていない奴を上級冒険者にあげた所で、死んでしまうからだろう。Bランクの冒険者はAランクのクエスト何て殆ど受けない。Aランクからは一気に難易度が上がるからだ。」

「あ、そりゃそうか。適当に上級冒険者を量産しまくっても意味無いのか。」

「そういう事だ。しっかりと実力が伴っていないと意味が無い。」

「確かに・・・・・なぁ、パーティーのランクは個人とは違うのか?」

「あぁそれも説明しないとな・・・・まず、パーティーのランクは個人のランクとはまた別になる。」

「分けられてんのか?」

「あぁ。パーティーはメンバーで冒険者ランクが違うからつけにくいんだよ。だからどれだけパーティー活動でクエストを達成出来たか。言い換えればどれだけギルドに貢献出来たかでランクが決まる。」


「貢献度でランク分けけしてんのか。でも実力でつけないとさっき言ってた様実力に伴わないクエスト行って全滅するんじゃ?」

「そうだ。だから付けられるランクには限界がある。パーティー内の1番高いランクの奴が2人以上居ないとそれ以上は上がれない。例えるなら・・・あ、まずパーティーが4人以上じゃないと組めないのは知ってるな?」


「うん。今知った。」

「知らなかったのかよ・・・・まぁいいや、例えばBランク2人とDランク2人の冒険者がパーティーを組んだとする。最初は絶対にFからだ。そっからクエストをこなしても上げれるのはBランクが上限だ。全員がDランクならDランクが上限って感じだな。」

「うんうん。でも、そんな強い人が、今のならBランクの人がいてもFからって何か面倒くさそうだな。」


「まぁそれは仕方ないさ。けど、パーティーは受けられるクエストも上位2人のランクの1個上までは受けられるから、上限までは案外すぐに上がるだろうな。」

「あーまぁそうじゃないと高ランクの人をFランクのクエストに行かせても勿体ないもんね。」

「そういう事だ。・・・・それじゃっ飯も食べ終わったし、そろそろ帰るか。」

「うん。」

 今日だけで結構沢山の事を知れたな。

 冒険者になる上で知らないと行けなかった事を知れたし、結構良い時間だった。


「あ、アレス。あれ、やってくか?」

 クラウスが長い受け付けカウンターの端の方にある物を指さす。

 なんだ、石、か?

 水晶みたいな感じだな。

 やってくって、あれで何すんるんだ

 占いか?

「あれは何するための物なんだ?」

「あれは、お前の今の身体能力とかを数値化してくれる物だよ。」

「身体能力の数値化?」

「ま、やってみるのが1番早い。付いてこい。」


 身体能力の数値化・・・・ぱっと思いつくのはゲームとかでレベルとかと一緒に出てくるやつかな。

 筋力○○とか耐久○○とか数字が書いてるやつ。

「じゃあこの石の上に手を置いて。」

 言われた通りにする。

 すると、水晶は淡く光()した。

「おおお!綺麗だな!」

「ふっ、だろ?」

 何故かクラウスが自慢げにしているがあまり気にしないでおこう。

 ブオォン。

 と水晶の上、俺達の目の前にウィンドウが現れる。

 うん、やっぱり想像してたものとほぼ一緒だな。

 えーと、なになに。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 〈アレス〉

 ステータス

 筋力︰14

 耐久︰5

 速度︰10

 感覚︰7

 魔力︰14


 スキル

 なし

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 ステータスは5つの項目があるのか。

 レベルとかは無いんだな。

「え、魔力が筋力と並んで1番高いのか。」

 これは予想外だな。

 まさか1番鍛えてないであろう魔力ってのがこんなに高いとは。

「お、アレスは筋力と魔力が高いな。剣も結構才能あるが、魔法の才能もあるのかもな。」

 魔法、魔法か。


 ・・・・・ぜひとも使ってみたい!

 魔法なんて男の子みんなの夢だろ!

 超高出力の魔法でドドーン!と敵を殲滅する!

「クラウス!俺も魔法も使いたい!教えて欲しい!」

「すまねぇなアレス。俺は魔法に関しては全くもって専門外だ。だから分からん!・・・・けど、剣士も魔力は使うからそれは教えるよ。」

「え、使うんだ。」

 魔法は使えないんじゃ。

 ・・・身体強化的なやつに使うのかな?

 というかそれしか思いつかない。

「あぁ使うよ。魔力を自分の身体に纏うようにすれば身体能力が一気に向上する。この事を魔鎧(まがい)と呼ぶ。」

「魔鎧・・・・」


 やっぱり身体強化系か。

 けど、剣士でも魔力を纏うとか出来のに魔法は使えないのか?

「それを使えるようになっても魔法は使えないのか?」

「魔法はもっと違う物だからな。」

「才能がないと使う事も出来ないのか?」


 そうだとしたら、いやだな。

 せっかく異世界に来て、魔力もあるってのに魔法が使えないじゃ意味が無い。

「いや、才能が無い人でも出来ると思うよ。努力さえすればね。魔法の難しい所は魔力の制御だ。魔鎧は剣士として身体を鍛えていると気が付いたら出来るようになっていたなんて事もあるが、制御しないといけないって言うとまた話は別だからな。」

「制御さえ出来れば魔法を使えるようになると。」

「まぁ基礎はそれで出来るんじゃないか。ただまぁ詠唱とかも覚えなきゃいけないから結構面倒だがな。」


 あ、詠唱もあるのか。

 覚えるのは大変そうだな。

 かっこいい言葉が多かったら覚えたくなるかも。

「ま、そんなとこだ。・・・・後、ステータスはあまり気にしなくてもいいからな。幾らステータスが高くても、がむしゃらに突っ込んで来るやつとか剣を振り回すだけのやつは弱いから。ステータス負けしてても普通に勝てる。」

「俺はそうならないように頑張って技術を磨くよ。」

「あぁ、それがいい。じゃあ帰るか。明日も特訓しなきゃだしな。」

 クラウスがギルドを出て、家に向かって歩きだす。


「・・・・あのー明日もあんなハードなんですかね....」

 午後からの剣を使ったのは楽しかったけど、午前は正直地獄だったな。

「うーん。そのつもりだが、・・・・いやか?」

 ・・・・・いや、ダメだ。

 こんな所で甘えてちゃ強くなんてなれないよな。

 それに、まだ特訓を初めて1日目だ。

 根を上げるには早すぎる。

 なんなら


「いや、・・・・・もっと厳しくしてくれてもいいよ?俺は早く強くなりたいから。」

 うおおおおおお!!

 言ってやったぜえええ!

 正直今日のだけでも限界突破してる気はするが、上を目指すならもっと厳しくしないとなあ!

 これが俺の覚悟だあ!

 どうだ見たか!


「えっ!?」

 ほら見ろクラウスもまさかの返答でめちゃくちゃ驚いてんじゃねーか!

 お前、今日あんなちょっとで、ほぼ限界だったじゃん。みたいな目で見たくんな!

 なめんなよ!

「そんな驚くことないだろ。・・・・俺だって早く強くなって・・・・・」

 ・・・・クラウスの負担になりたくないんだよ。

「わかったよ。じゃあ明日からはもう少しだけ頑張って貰おうかな。」

「おう!任せとけ!」

 クラウスが微笑む。

 それにつられて俺も笑ってしまう。

 あぁこんな日がずっと続けばいいのに。

冒険者に憧れる今日この頃。。。。

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