商団護衛クエストーーー襲撃②
「ぐっ!!うおおおお!!」
ブウウウン!!
ブライドの大戦斧が勢い良く空を切る。
「避けてばかりだなあ!!舐めてか勝ってると痛い目を見るぞお!!!」
「なら見させてくれよお。お前じゃあ無理だと思うけどなあ。」
「ふんっ!!!」
ドゴオン!
ブライドが戦斧を振り下ろし、地面にヒビが入る!
当たればひとたまりもないだろう。
「君こそ、そんなのろまな戦い方で僕に勝てると思ってるのかな?」
「言ってろ!!!ふんっ!!」
「・・・・だから、そんなんじゃ当たらないよお。君よりもあの槍を持って暴れてる男の方がやりにくそうだ。」
そう言いながら、男はグレンを指さす。
確かにグレンの方が、ブライドよりも動きは速いが、それでもこの男は避けれるだろう。
そうでなければ、こんなに自信満々に苦手な相手を言う訳が無い。
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「くそっ!キリがねえな。」
数が多い。
こちらの戦力の数倍はある。
まだ前線は保てているな・・・・1人1人がこちらの方が強いおかげで、まだ大丈夫。
だが、長引き過ぎたら不利になるな。
ブライドもあの気色わりぃ男と戦っている。
ドゴオオ!!!!ドゴオオオオン!!
「!?」
増援が無いと思ったら、ガルドの所とクラウスさんの所も攻めてきてるのかよ!!
・・・・・こいつら、盗賊団の癖にどんだけ数が居るんだ!
こんな量は初めてだっ。
というか、なんでこの規模の盗賊団が今まで知られて無かったん?
もしかしてこいつら・・・・
「ぐああああ!!」
「っ!?大丈夫か!!っち!邪魔だあ!!」
仲間が負傷した。
ただでさえ前線を保つのがきつい状況で、1人減るのはきついな。
「ぐ、グレン・・・・」
「お前はリーナ達の所まで下がって治療を受けろ!動けるようになったらすぐに戻ってきてくれ!!」
「うっぐっ!ああ・・・わかった・・・」
リーナ達にあいつは任せるか。
すぐに復帰して貰いたいが・・・・・
「おら!死ねええ!!」
「そんなもんで死ぬかよ!!」
正面から切り込んでくる盗賊団の1人の胸を長槍で貫き、すぐに他の相手をする。
「チッ!戦況を保つだけで精一杯だな!」
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「ひゃはっ!おめーらつええな!!楽しくなってきたぜ!!」
「ふっ!!」
「グハッ!やる・・・・な!」
ドサッとまた1人地に伏せさせる。
こっちは結構数が減った!
終わりが見えてきた!!
ここを早く終わらせて、ガルドとブライドさんの所に援護に行かないと!
「しゃがめアレス!!」
名前を呼ばれ反射手にしゃがむ。
俺が今いた所を、剣が空を切る。
シュッ!
「大丈夫か?アレス。」
「ああ、助かった。」
クラウスが声を掛けてくれたのか。
危ない所だったな。
目の前の敵に集中し過ぎて、背後にまで気を配れていなかった。
あの声に咄嗟に身を屈めていなければ、今頃下半身と上半身がさよならしていただろう。
・・・・ってか何でクラウスも戦いながらなのに、他のやつも見ながら戦えてるんだよ。
いやまあ、それのおかげで助かったんだけどね。
ザシュッ!ドサッ
「よし、こっちは片付いた。お前らはガルドを。俺とアレスでブライドの所に行く。」
「「「「「分かりました!」」」」」




