いざ!商団護衛クエストへ!!
「ブライド。全員集まったようだ。」
俺とクラウスが最後だったか。
もう少し速く家を出れば良かったな。
・・・・クラウスはあんまり気にして無さそうだし、別に大丈夫か・・・・
「そうか!ならガルド、お前は商団の人達に揃った事を伝えて来てくれ!俺はエルンストさんに出発する事を報告してくる!」
「了解。」
「他の皆はすぐに出れるように準備しておいれくれ!!」
「「「「おう!!!!!」」」」
ブライドとガルドが指示を出し、すぐにテントを出る。
他の冒険者達も彼らに続きテントを出て、各自で装備や配置場所の最終確認をする。
「クラウス、ブライドさんが言ってたエルンストさんって誰の事だ?」
「ん?知らなかったか?エルンスト・グリスヴァルド。このグリスヴァルド要塞都市の領主だ。」
「領主・・・・」
まさかの領主の名前か。
本名を聞くのは初めてだな。
「エルンストさんはどんな人なんだ。」
「歳は俺とあんまり変わらないな。知力に優れ、武力にも秀でている優秀な人だ。」
・・・・戦争だらけのこの街を守ってきた人。
めちゃめちゃ強そうだな。
1度、会ってみたいものだな。
「っていうか普通領主とかには様で呼ぶもんじゃないのか?さん付けで良いの?」
「ああ、あの人はそんなの気にしないからな。他の貴族とは違い、位なんて気にしない人だ。俺達のような冒険者達だけでは無く、庶民にも平等に接してくれる。」
「いい人だな。・・・・」
「ああ、良い人だ。」
話を聞く限りは最高の人間性をしてるな。
その上、知力も武力も兼ね備えているって・・・・・俺は人間として全てにおいて負けてるんじゃないか?
・・・・・うん、気にしないでおこう。
「アレス君準備は終わったかい?」
「あ、はい!終わりました!」
「そろそろ配置に着いてね。ブライドが帰ってくると思うから。」
「わかりました。」
ガルドさんが俺に声を掛けてくれる。
その後も何人かに声を掛けて、彼も配置に着く。
俺が護衛クエストを初めてやるから、緊張を解すために話し掛けてくれたんだろう。
ガルドも、領主に負けず劣らずいい人だな。
「全員ちゅうもおおおくく!!!」
ドデカイ声が領主の裏庭に響き渡る。
ブライドだ。
ブライドが台の上に立ち、声上げている。
いつの間にか帰ってきていたようだ。
皆がブライドに注目し、話を聞く。
「これより!アルツ村への商団の護衛クエストを開始する!!!しゅっぱああああつ!!!!」
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