合同稽古②
「流石に最初からアレスと一緒のトレーニングは無理だろうから、普通に走ってくれていいよ。」
「?普通に走るってどういうこと・・・・・」
「よっこいしょっと。」
「?アレス何でリュックを背負ってるんだ?何か意味があるのか?」
「ん?ああ、これは重りだよ。」
「は?重り?」
「そう、重りを背負ってる走るんだ。鍛える為にな。」
「クラウスさん!俺も背負いたいです!」
「お、俺も!やります!」
「ん、そうか?なら君達にも準備するよ。・・・・・はい、どうぞ。」
「ありがとうございま・・・・!?おッッも!」
「クラウスさん?これってどれくらい入って、」
「20キロだよ。」
「に、20!?だからこんな重いのか!」
「どうする?軽くしようか?」
「いえ、このまま頑張ります!俺は強くなりたいんで!」
「ふっ。いい気合いだな。」
「君も、そのままで良いかい?」
「はい!」
((アレスが重りを背負ってる走ってるなら、俺の背負って走らないと、アレスには追いつけない!!))
「じゃあルール説明だ。このトラックを30週すれば1セット目終わりだ。これを3セットする。女子は2セットでいい。アレス達が3セット目走ってる間は魔力制御の練習をしておいて。」
「はい!」
「分かりました。」
「男共は遅かったら俺が後ろから木刀で突っつくから、しっかり走れよ!」
「「((突っつく?))わかりました!」」
おいおいクラウス。
いきなりそれは厳し過ぎないか?
クラウスの突っつくはほぼ事故みたいなもんだろ。
めっちゃ吹っ飛ばされるぞ。
・・・・・・あいつらが怪我しない事を祈ろう。
セラが居るし多少の怪我は大丈夫だろうけど・・・・・
「じゃあ行くぞ。よーいスタート!」
ドンッ!
一気に加速する!
ライナーがどれくらい早いかは知らないが勝負をするって言うからには、体力に自信があるのだろう。
今は俺が先頭を走れているが・・・・もう少し早くするか?
いや、でも足音が聞こえないな。
「チラッ」
って誰も居ねえじゃねえか!
エリックどころか勝負を仕掛けてきたライナーすら居なかった。
まあ流石に俺の方が慣れてるし仕方ないか。
あいつらはダンジョン攻略とか行ったこと無いだろうし、重りを背負って走る事なんてあんまりないだろうから仕方ないか・・・・・
クラウスは・・・エリック達に付いてるな・・・・なら今日はクラウスに突っ込まれる心配は無いし、1人で安心して走れるな。
「うお!はやっ!」
「早すぎだろ!なんでこれ背負っててあんなに早いんだよ!!」
「流石アレスね!かっこいい!」
「マナ落ち着いて。」
それぞれがアレスのランニングのスピードに圧倒され、様々な反応を示す。
「エリック、ライナー遅いよー。もうちょっと頑張ってー」
ツンツンとエリック達のリュックを後ろから木刀で突く。
「「はい!」」
「なっ!?なんだあれは!?俺と全然対応が違うじゃねえか!?」
クラウス!?
エリック達だけに優しくして・・・・いや待てよ?
今なら俺も優しくされるかも・・・・・って今日は俺の後ろについてないし、狙われることはないか。
ってもうエリック達を追い抜きそうだな。
じゃあとっとと抜かして・・・・
「アレス〜遅いぞー。」
ドゴオオオン!!
「うおっ!!」
めっちゃ吹っ飛ばしてくるじゃねえか!!
いってえ!
あ、壁が凹んじまった。
また弁償しなきゃならなくなった。
結構頑丈な壁だって聞いたのに、毎回、数回は凹んでしまうな。
・・・・ってか何で俺だけそんな厳しいんだよ!
いや、でも強くなるにはこれくらいしないと・・・・・
これからどんな強いモンスターや魔物にも勝てるように!!
それはそうとして・・・・・
「なんで俺だけこんな厳しいんだよ!!!!」




