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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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エリックパーティー②

「ここからならよく見れそうだな。」

下を見下ろしながら4人組のパーティーを観察する。

ゴブリンの群れと戦ってるのか。

・・・・多いな。

15・・・・いや20はいるか?

結構苦戦しているようだ。

まだ2匹しか倒せてない。

まだ低ランクの冒険者か?

まあEランクの俺が言えたもんじゃないが・・・・

ってそんな事はどうでもいいか。

ともあれ、そうだとすれば流石に20相手は厳しいか。

・・・・俺にとってはもう脅威では無いが、初心者からすると厳しい相手だろう。

それは俺が嫌という程経験してきた事だからな。


・・・・助けるべきか?

「俺・・・エリックで・・・突破・・・う」

あまり上手く聞き取れないな。

けど、あまり近づき過ぎてもバレかねないな。

正直助けた方がいい気がするが、他の冒険者の獲物を狙うのは基本的に良くないらしい。

そこから揉める事もよくあることらしいな。

酷い時には殺し合いも。


・・・・・流石に彼等はそんな野蛮じゃないだろうし、助けられる側だから文句は言って来ないだろうが・・・・

っていうか皆結構若いな。

俺と一緒かな?

・・・・なんて考え事をしていると

「マナ!!!!」

!?

杖を持った女の子がゴブリンに狙われてる!

本人は腰が抜けてるのか尻もちを着いてるし、剣を持った男の子達は離れていて間に合わない!

まずい!!

咄嗟に足に力が入り、思いっきり踏み込み、ゴブリンに向けて足を突き出す!


ドゴオオオン!!!

ゴブリンの頭を蹴り抜く!

うおッ!頭吹っ飛んだが・・・・やりすぎた。

グロいな・・・・

「あなたは・・・・?」

「アレスだ。」

振り返らず前方に居るゴブリン達を睨みつけながら返事をする。

相手に背中見せるなと何度クラウスに叱られた事か。

一体対集団ならともかく・・・・

「人?どうして・・・こんな所に・・・」

「話は後。まずはゴブリンを。」

「は、はい!」

「俺がこっちを殺るんで、後ろは任せます。」

「え、1人で?・・・・」


何か言おうとしてたっぽいけど、言葉が続く前に動き出す!

俺の方はゴブリンが10匹と少し。・・・今の俺なら1人でも対処出来る。

反対側はこちらより少ないし彼らに任せよう。

剣を抜くと同時に正面のゴブリンを斬りそのままの勢いで突っ込んでいく。

「つよッ!?・・・お、俺らもやるぞ!」

「お、おう!」

動き出したか。

もうこっちは終わりそうだし、苦戦してそうなら手伝うか。


ーーーーーーー


「ありがとうございました!お陰で助かりました!」

「あなたが間一髪助けてくれて命拾いしました。助かりました。」

すぐに帰ろうとしていた俺の所に、剣士の子とマナと呼ばれていた子が感謝を伝えにこっちにきた。

「気にしなくて大丈夫です。困った時はお互い様ですから。では、俺はこれで。」

最近は年上とばかり話してばっかりだったから歳の近い人と話すのが緊張する。

早く会話を終わらせて帰ろう。

「あ、待ってください!アレス?・・・さんですよね?是非、お礼をさせてください!」


・・・・う〜ん。

ここは穏便に済ませたいし、好感度が高いうちに交流関係は作っといてもいいか。

緊張はするけどそれもいずれ克服しなきゃならない。

なら早い方が良いだろう。

俺は知らない事も多いしな。気軽に聞くことの出来る存在は大切だ。・・・・ガルドさんやブライドさん達は忙しいし。

・・・・・何よりも、同年代の友達ができるかもしれない可能性がある!!

前世では知り合い程度が限界だったが、この世界では頑張るぞ!


「わかったよ。」

「ありがとうございます!今日の夜にギルド酒場集合しませんか?そこで僕達が夜ご飯を奢ります!」

「わかった。じゃあそれで。」



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