表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/323

休暇②

「・・・・クラウスがダンジョンで使ってた魔法について、教えてくれ。前に魔法は使えないって言ってなかったか?」

「そうだな。確かにあれは魔法ではある。ただ、分類上はスキルに入ってるんだよな・・・・」

「スキルに・・・・?」

「そうだ。まだ俺も分からない事が多いんだが・・・・・説明が難しいな・・・ギルドに行くぞ。俺のステータスを見せる。その方が早い。」

「あ、ああ、分かった。」


・・・・スキル?

俺がいつだったかギルドで水晶で見たステータス。

そこには魔法の欄は無かったし、魔法はてっきりあの欄には出ないとは思ったが・・・実際は違うのか?

使えるようになれば魔法が記載されるようになる。とかか?

でもそんな事は言ってなかったしな。

まあクラウスのステータスを見ればわかるか。


ーーーーーー


「よし、しっかり見とけよ。」

「おう。」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈クラウス〉

ステータス

筋力︰430

耐久︰395

速度︰528

感覚︰449

魔力︰220


スキル

【自動翻訳】

【疾走】

【迅脚】

【直感】

【固有魔法︰竜の血脈ドラゴン・ブラッド】

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「こんな感じだ。な?スキル欄にあるだろ?」

「確かに、スキルの欄にあるけど、固有魔法って書いてるから魔法じゃん!」

「けどよ、一般的な魔法とはまた別なんだよ。俺は他の魔法は使えない。魔力制御が下手だからだ。」

「なら何で竜の血脈(ドラゴン・ブラッド)は使えるんだ?」

「こいつは詠唱するだけで発動するからだ。けど俺以外のやつが詠唱しても発動できなかったし、書いてある通り俺しか使えない固有の魔法なんだろう・・・・という事くらしかわかってないな。」


「・・・・ちなみにだけど固有魔法は生まれた時から持ってたの?」

「いや、持ってないな。恐らく、俺が20年前・・・・ダンジョンを攻略した時に発現したものだと思う。」

「その根拠は・・・・・?」

「昔、俺と似たような感じで魔法が発現した事が書いてあった本を読んだことがあるからだ。」

「その本はどんな内容なんだ?」


「ギルドができる前の時代の物語だ。1人の剣士とサポーターの話。サポーターはその人にお願いして連れていって貰ったらしい。ダンジョンは剣士が1人で攻略したらしい。そして、ダンジョン攻略が終わったあとに剣士が魔法を使える様になったらしい。それが見た事のない魔法だそうだ。」

「その物語で固有魔法かどうかは出て来てるのか?」

「いや、出てきてないな。あの時代は今みたいに鑑定用の水晶が無かったから、鑑定スキル持ちに頼むしかないんだが、数が少ないからな。その剣士が生きている間に出会えなかったか、出会ったとしても頼まなかったんじゃないか?」


「・・・・それって実話?」

「さあな。それも分からん。けど、これくらいしかそういう事は書いてなかったからな。それにこれが1番納得出来る。・・・・俺もダンジョン攻略が終わった後に固有魔法が出てきたからな。」

・・・・・結局、クラウスの魔法の真相は分からなかったな。

なんなら話を聞いてさらに謎が深まった。

だけど、確証はないがさっきの話は全然有り得そうだよな。

元々この世界は魔法が使えたりダンジョンとかいう馬鹿でかいのが地中にいきなり出来る世界だ。

そんな事に比べれば全然有り得そうだ。


「ってか今もクラウス以外にも固有魔法持ってる人居るかもしれないよな?周りには何も言ってないだけで。」

「ああ、有り得るな。」

「そういう人達を見つけれれば楽なんだがな。」

「まあ、そう簡単には見つからないさ。」

「そうか。」

まあそりゃ居ないよな。

そんな簡単に見つかる位いたらもっとこういった話は広がってるだろうし。


「話は変わるが、アレス。お前もステータス確認しとくか?」

「そうだな。折角だしやってくか。」

無料だし。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈アレス〉

ステータス

筋力︰81

耐久︰81

速度︰75

感覚︰77

魔力︰42

スキル

なし

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「おお!?耐久上がりすぎだろ!何で!?」

「ああ、お前が普段俺の攻撃避けないからだろうな。」

「避けないんじゃなくれ避けれないんだよ!!」

「はっはっは!」

「笑い事じゃねえよ!・・・・けど、最初は何で魔力が筋力と一緒くらい高かったのに、今はこんなに低いんだ?」

「別に低くないよ。魔力は魔鎧でしか使ってないから上がりにくいんだろう。」

使わないと上がらないか。

まあ普通か。


「クラウスにはまだまだ届かないな・・・・」

「十分早いぞ。お前は俺と会って2ヶ月ちょっと。稽古を初めて1ヶ月ちょっとここまで上がってる。このステータスはCランクの冒険者くらいあるからな。」

「え!?」

まじかよ。

俺もう実力だけならCランクくらいあるってことか?


・・・・・なら、とっと上げようかな。

低い所で停滞してても意味ないし。

「クラウス、明日から稽古は少ないしてくれないか?」

「なにかやりたいことでもあるのか?」

「Cランクまでランクを上げたいから、クエストに行く。」

「そうか・・・・まあ良いだろう。今のお前なら十分行けそうだしな。ただし、トレーニングと素振りだけは毎日欠かさずやれよ。」

「分かった!!」

「じゃあ、早速今日からな。」

「え、今日は休みじゃないのかよ〜。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ