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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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休暇①

今日は休みの日だ。

普段なら稽古が休みの日は無かったが、今日はクラウスが・・・・・

「稽古は無し、今日はゆっくり休んで明日からまた稽古始めるぞ。」

と言ったからだ。

俺が聞く前に言ってくれたし、気を使ってくれたんだろう。


う〜ん、でもいざ休みってなると何すれば良いかわからないな。

こっちの世界は前世と違って携帯ゲームもTVも無いどころか、本とかもあんまり無いからな。

あったとしても昔話やこの世界についての事とか言語系、後は・・・・英雄譚?みたいな感じのしかない。

これはダンジョン攻略に行く少し前に知ったんだが、この世界では本は結構高価な物らしい。

・・・・俺が言葉を学ぶ時に本を何冊か買ってもたってたな・・・・どれくらいの値段がしたのかは怖いから聞かないでおこう。

金を沢山稼げてから聞くとしよう。

今聞いたら絶望する気がする。

俺もAランクくらいになったら聞こう。うん。そうしよう。


まあ今日は暇だしクラウスに聞きたかった事でも聞こうかな。

「クラウス。」

「ん?どうした?」

「前のダンジョンの事で何個か聞きたいんだけど・・・・」

大丈夫かな。

クラウスの使っていたあの魔法の事とか、聞いても大丈夫かな。

ガルド達も知らなさそうだったし・・・・

俺に魔法は使えないって言ってた位だし、言えない事情でも・・・・

「ああ良いぞ。なんだ?」

かっる!

思ってたよりもあっさり許可貰えたわ。


「えーじゃあまずはブライドさん達の事で。パーティーは最低4人って聞いたけど、最大は無いのか?」

「まあ最大は特に決められてはいないが、多い所でも8〜10人位しか居ないな。」

「え?じゃあ何でブライドさん達は30人位居たんだ?」

「あれはパーティーじゃなくてクランで動いてるからだな。」

「クラン?何だそれ?」

「クランってのは幾つかのパーティーが集まって出来る集団の事だな。同じ目的を持ったパーティー達が集まって活動する集団の事だ。」

「なるほど・・・・ブライド達がガルドのパーティーを勧誘してたけど、ガルド達は入ろうとしなかったよな?あれは目的が違うからか?」


「まあ、簡単に言えばそうだな。元々ブライド達のクランが出来た理由ってのがブラッドヴァルド帝国との戦争に参加する奴らで集まった結果だからな。それに比べてガルドのパーティーはダンジョン一筋だからだ。」

「でも、ブライド達もダンジョン来てたし、クランに入ってダンジョン攻略だけ参加するとかでいいんじゃないか?」

「ブライドの所のクランがダンジョン攻略に乗り出したのはブラッドヴァルド帝国との戦争が無くなったからだ。だからあいつのクランがダンジョン攻略に動き出したのもここ2年位の話だ。それにな、クランに入ったからにはクランマスター・・・つもりトップの言う事は聞かなくちゃならなくなるから、もし、戦争が始まって参加しろって言われたらもう行くしか無くなるからな。」

「それでガルド達はあのクランに入るのを拒んでたのか・・・・ってかブライドのクランに詳しいな。」

「そりゃあな。伊達にこの街で冒険者を続けてんだからな。冒険者同士の情報は知っておかないと問題を起こしてからでは遅いからな。」


「確かに・・・・」

目的とか知らずに無意識でもクランの邪魔しちゃったら問題起きそうだな。

俺と関わってきた人達は良い人が多いけど、ギルドとか行くと結構荒くれ者っぽい人多いし。

ってか冒険者のほとんどはそっち側だろう。

クラウスやガルドパーティー、ブライド達が優しいだけで。

「それにブライドの所のクランは規模がデカいからな。この街に来る冒険者なら全員一度は聞いた事くらいはあるだろうな。」

「そう言う事だったんだな。じゃあもし戦争が再開したら彼らはそれに参加するって事か。」

・・・・なんか、複雑だな。

俺たちを助けてくれたあの人達は今までも戦争に参加して沢山の人間を殺してきたんだろう。

「残念ながらそうだな。・・・・・・・・他に聞きたい事はあるか?」


「・・・・クラウスがダンジョンで使ってた魔法について、教えてくれ。」

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