ダンジョン7階層②
「次はどうするかを決めるんだが・・・・クラウスさん達は街に戻るんですよね?」
「そのつもりだ。」
「了解です。じゃあ取りあえず明日は上まで送りますね。」
「いや、大丈夫だ。グレンやガルドの怪我もお前らの殆どお陰で治ったし、自分達で帰れるよ。」
そうだな。
もう皆怪我は殆ど完治してる。
俺の抉られてた脇腹も治っている。
・・・・どういう原理で治ってるんだろうか。
肉ごとごっそり持っていかれていたが、それも治ってるしな。
回復魔法や回復ポーションってのは便利な物だな・・・・・クラウスはまだステータスが低下してるらしいけど・・・まあ、7階層から上に帰るだけなら俺たちだけでもなんとかなるしな。
それに、クラウスもこれ以上ブライド達に迷惑掛けたくないんだろうな。
「そうですか・・・分かりました。では、クラウスさん達は明日は帰還という事で!!俺達はどうする?」
「まだいつもより稼げてないぞ。」
「でも昨日ので最低限は稼げたし、帰ろうぜ?1日で帰れるなんてそうそうないしよ〜。」
「確かにな〜。けど、折角準備とか移動に時間かけてこんな遠くまで来たのに勿体ないよな〜」
「「それはそうだな。」」
ワイワイ!ワイワイ!
皆賑やかだな。
まあ率いてるブライドさんが元気な人だから、皆もどうなったんだろうな。
「クラウスさん達はもうテントで休んで来ても良いですよ!俺達の方は、まだまだかかりそうなんで!」
「そうか。ならもう休むとするかな。・・・・今日はありがとな。ブライド。あまり関わりもない俺やアレスまで助けて貰って。」
「いえいえ!そんな事はないですよ!俺はクラウスさんのような冒険者に憧れて冒険者になったんです!そんな方の役に立てたなら!それだけで俺の筋肉達が嬉しがっています!!」
「ハッハ!そうか!それは良かったよ。じゃあ俺はこれで失礼する。」
「はい!・・・・アレス!!おやすみ!!!」
「おやすみなさい。ブライドさん。今日は・・・・ありがとうございました!」
頭を下げ深くお辞儀する。
でも、直ぐに振り返りテントへ戻る。
何故かって?ハッハッハ。もちろん恥ずかしくなったからさ!
感謝は本当にしているからしっかりと行動で示さないと相手に伝わらない!
と思って咄嗟にやったけど、ちょっと声張りすぎて皆に見られて恥ずかしくなってしまった。
「お前ら時間かかり過ぎだー!!!!もう面倒臭いし!!多数決をとる!!!!!」
「「「「うええええいいい!!!」」」」
ブライドさんのパーティーもガルドのパーティーとは違った仲の良さがある。
・・・・ブライドのはパーティーって言って良いのか分からんが・・・・人数多すぎるし。
まあ、それも家に戻ったらクラウスとかにでも聞いてみようかな。
それ以外にも聞きたい事が、今回のダンジョン攻略で増えたしな。
さて、明日も早いし、今日はもう寝ようか。
「おやすみ、クラウス。」
「ああ、おやすみ。アレス。」