表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第三章 交易国家ラクスティア

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

271/326

ネフィラ①

「え、Sランクだ・・・」

「うわっ、本物じゃん! すげえ!」

「どうしてここに来たんだ?」

「けっ! 女に囲まれ過ぎだろ。どいつもこいつも、ちょっと顔がよくて強いだけだろ。はあ見てらんねえ」

「フィルド様〜かっこいい〜!」

「こっち向いてロアク様〜!!」


アレス達の周りを囲んでいた群衆の中を、彼らが進む方向へ勝手に道ができていく。

冒険者以外にも結構人気だとか有名だとか聞いていたが、それを今アレスは実感した。

ここだけ見れば、どこかのアイドルかと思ってしまう。


「・・・・・・」


フィルドとロアクがアレス達の元まで近づき、止まると、一度周囲を見渡し、言葉を発する。


「彼らから先んじて聞いたであろうが、もう一度私が伝えておこう! 今日より、我々はラクスティアの国民に手を出す輩を発見次第、止めに入らせて貰う! 今までのように好き勝手暴力を働く事があれば、こちらもそれ相応の対応をする!」


フィルドの発言に、ドッと周囲が湧いた。

エリックが言うのとは訳が違う。

知名度も、人気度も、強さも、誰から見ても全てが上位の存在。

Sランクと冒険者は、このような魔物の脅威に晒されていない安全な街では滅多に見れない存在。

そんな彼らを見て高揚していた群衆には、あまりにも衝撃的な言葉だった。


「なっ!? マジで言ってんのか・・・・・・?」

「おいおい流石に洒落にならんぞ」

「はっ? え? ガチで?」

「まぁ俺は ラクスティア人に関わった事ないから関係ないや」

「おお〜大きく出たね〜」


人々が様々な反応を示す中、冒険者達は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるは、反抗はない。


まぁ、当たり前か、相手はSランクだ。

俺に苦戦してる様じゃ、この人達には手も足も出ないしな。

ざまぁみろだな。


「っち! クソが!」


最初にライオットに絡んだ冒険者が、倒れている仲間を抱えて群衆の中へと溶けていく。

それを皮切りに冒険者達は不満そうな表情ながらも、けれど絶対にフィルドとロアクには視線を合わせない様にこの場を去っていく。


「さて、私達もそろそろ撤収したいところだが・・・」


そう言ってフィルドがすっかり忘れられていた少女へ目を向ける。


「フィルドさん、彼女は最初にライオットさんを・・・」

「そこは知っている。建物の上から見ていたからな。お前達が人混みに流されていくのもな」

「あ、はい」

「して、貴方の名を聞かせてもらえないか?」

「うむ、我の名はネフィラじゃ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ