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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第三章 交易国家ラクスティア

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仲間集め①

アルトとアリサをこちら側、つまり革命軍側に参加させる事になった。

まだ絶対に革命を起こさせると決まった訳ではない。

フィルドとロアクとデイブが商王との話し合いをして、その結果を聞くまでは、まだわからない。

・・・・・・これは勘だけど、多分革命は起きる事になると思う。

そもそもこの街が、いや、国がおかしくなったのは聞いた限りだと十中八九商王であるヴァルデスが原因だ。

奴が商王になってから国がおかしくなったとライオットは言っていた。

そしてそれまでの商王が全て降ろされ、新たに商王となった者達も、この国の状況を改善する気がないように思えた。

ヴァルデスの傀儡となっていて改善する気がないのか・・・・・・はたまた出来ないのか。


結局、今どれだけ考えた所で分からないものは分からない。

ましてやこの国に着いてまだ2日しか経っていないしな。

今日のところは寝よう。

明日、ライオットやエリックにアリサとアルトを紹介せねばならない。

革命軍の仲間集めも明日からすると言っていたしな。


ーーー


翌日の午後10時ごろ。

午前〜夕方の間はライオット達が仕事がある為、動けることはない。

強いて言えば冒険者で仲間にじゃってくれそうな奴に声を掛けるとかは出来るが、周りにバラされた時のリスクが高い為無闇に出来ない。

夜からは仕事が終わり、ボロボロになったライオットに、冒険者がよく使う回復用ポーションを渡すと、泣いて感謝された。

その後はライオットに俺が普段使っている替えの冒険者装備を渡して返送させ、街へ繰り出る。

ライオットがそのままの身なりで出ると絡まれてボコボコにされるらしい為、顔まで隠せる装備を昼のうちに買っておいた。


そのままライオットと2人で彼の知り合いを回り、協力を仰ぐ。

基本俺達が家に訪ねると、誰もが諦めていた様な目をした。

普段敵対して暴力を振るってくる冒険者が目の前にいるのだから、そうなるのも仕方ない。

だが、皆ライオットが顔を見せると安堵した表情を見せる。

街の隅、壁に沿ってボロボロ家が並び立っている一角があり、そこを訪ねまくった。

皆の怯え具合に、病的なまでの痩せ具合、ボロボロの衣服、普段からどれだけ過酷な環境にいるのかがそれだけで伺えた。


ーーー


「今日はこの辺にしておきましょうか」

「もういいんですか?」

「はい。あまり冒険者姿でこの辺を彷徨くのも噂になってしまう。特にアレスさん。あなたは顔を出しているのですから、他の冒険者に絡まれるやもしれません」

「なるほど」

「その為、少し時間はかかりますが、細かく分けて出来るだけ変な噂が立たないようにしましょう」

「・・・・・・」


今日の収穫は、あまり良くなかった。

やはり、そう簡単には無理か。

フィルドやロアクの名前を出せば協力すると言ってくれた人も居るが、殆どの人は信じていなかったし、そもそも協力はしたくないと言う人が多かった。

それで失敗したり、途中でバレればより酷い目に会うから、と・・・・・・参加したくない気持ちも分かる。

最悪、殺されるかもしれない。

でも、それって殺されるよりかは、今の状況の方がマシって事なんだろうか。

どれだけ考えても、経験したことのない俺には理解出来ないし、彼らも、彼らのやられている事を経験した事のない奴に理解出来るなんて、言われたくないだろう。


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