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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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ダンジョンの洗礼①

「アレス!前から追加できてる!2匹!」

「了解です!」

「ガルド!俺はアレスを手伝う!抜けてきた奴は頼んだぞ!」

「わかりました!」

くっそ!なんでこんなに居るんだ!

あんなに焔龍がモンスターを殺したのに、どんどん出てくる!

まだ10階層すら抜けれてないのに!

この調子じゃダンジョンを出るまでの体力が持たない!


ガアアウ!

横から血牙狼ブラッドファング・ウルフが俺の腕を目掛けて飛びついてくる!

「っち!」

今は目の前の奴手一杯だ!

腕が噛まれるのは避けられない!

すぐにこいつを殺して反撃を・・・・

ザン!ヒュッ!

「アレス!俺が一匹受け持つ!」

クラウスが横から迫ってきていた血牙狼ブラッドファング・ウルフの胴体を切断し、カナの放った矢は反対から迫っていたモンスターの魔石を打ち砕いた。

「クラウス!ああ!任せた!カナさんも助かりました!」

「いいってことよ....」


クラウスが来てきれた・・・・けど、今のクラウスは本当の動けていない。

動く速さも俺やカナよりも遅いし、剣を振ったりするのもいつものキレがない。

それでも戦えているには、クラウスの剣技が合ってこそだろう。

彼がこれまで培ってきた戦闘の経験と剣の腕だけは鈍るこちはない!

正直、俺が今のクラウス位しか動けなくなるとこのレベルのモンスターにはもう殺されているだろう。


それにしても、モンスターが途切れない。

なんで・・・・・戦っている音で周りから少しずつこっちに集めってきているのか?

クラウスが全線に来てくれたが、今のクラウスには荷が重いだろう。

どうにかして、ここを突破しなければ・・・・・


ビキッ!バキバキバキッ!

リーナの真下の床に亀裂が入る。

「!?」

「リーナ!そこから離れろ!」

クラウスがリーナに叫ぶ!

リーナがグレンを引きずりながら、すぐにその場から離れる。

バキバキッ!!

亀裂が少しずつ大きくなっていく。

そして、何かが出てくる。


前足が出てきて、顔が見える。

あれは、血牙狼ブラッドファング・ウルフ!?

モンスターはダンジョンから無限湧きってこう言う事だったのか!

ダンジョンから直接産まれてくるとは!

「うおお!」

ドンっ!

ガルドが出てきた血牙狼ブラッドファング・ウルフの首を()ねる!


良かった。

結構キツそうだけど、ガルドさんもしっかりと動けている様だ。

前から来るモンスターも減ってきた!

このままの調子で全線を押し上げる!

一気に上の階層まで押し切る!




しかし、ダンジョンはそれを許さない。

バキッ!バキバキバキバキバキ!

周りの壁や床など、あらゆる所に亀裂が入り、穴が広がっていく。


「っ!?モンスターが!?」

「モンスターが多すぎて数が分からない!」

カナが声をあげ、焦ったように報告する!

こんな大量のモンスターを相手に出来る余裕なんて、今の俺たちにはない。

クラウスとガルドも驚愕しながらも表情が暗い。

穴から出てきたモンスターが俺たちを襲い始める!


「もっと固まれ!リーナ達を真ん中に、近くによって、死角を無くせ!」

クラウスから指示が飛んでくる!

すぐに下がろう・・・・

それはモンスターがさせまいと目の前に割って入ってくる!

「うおおお!邪魔だああ!」

ダアアン!!

力で無理やり道をこじ開けろ!

「うおおおお!」


ドオオン!

「ッッッがはっ!」

なんだ?.....何が起こった?

横から突進されたのか?

焔龍との戦闘で抉られた脇腹に突進された。

痛い。意識が飛びそうだ。

血流し過ぎたか・・・・・

フラッと力が抜け、倒れそうになりながらクラウス達を見る。

・・・・・・良かった。俺以外は固まって動けている様だ。

俺はもう、無理だ。

孤立して囲まれた。

この数には勝てない・・・・・

意識が薄れていく。

ここで・・・・・終わりか・・・・・

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