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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第三章 交易国家ラクスティア

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街の真相④

「デイブ、お前は職員にどんな指示を出している? 冒険者がこの国の民を襲っていても、誰1人止めようとしていなかった。説明して貰おうか」

「あぁ、いや、それは、はは・・・・・・」

「説明したく無いのか出来ないのか知らんが、お前が口を開かないというのなら、すぐに話したくなる様にしてやろう」


瞬間、背筋が凍る感覚がアレスを襲う。

フィルドからデイブに発せられる殺気が漏れ出て、直接殺気を向けられている訳でもないアレスが感じ取れる程に、フィルドはデイブに対して怒りを露わにしている。


「す、すすすまないフィルド! そんなつもりはない! 説明する! 説明するから待ってくれ!」


デイブが慌て、すぐに謝り、これ以上の黙秘は命が危険だと判断したのか、話し出す。


「しょ、職員達には冒険者と民との問題に口を挟むなとそれだけ言っている!」

「それだけか?」

「あ、ああ! それだけだ!」

「何故そんな指示を出す? 民からの信頼や評判が悪ければ、依頼も来ないどころか、冒険者達を追い出すために、暴動が起きるだろう。そうなればギルドとして活動できなくなるはずだ。それが普通だ。しかし、何故かはここではそうなっていない。何故だ?」

「暴動が起きないからだ。この街の民は・・・殆どが彼の様な人だ。暴動を起こす余裕なんてないし、逆らえば冒険者だけじゃ無く、他からもリンチに合う。だから暴動なんて起こせるはずもないし、そもそも依頼を出せる程の金も余裕も無い!」

「・・・あまりにも可笑しな話だが、ライオットさん、今こいつが言った事は事実か?」

「そう、ですね。私もそこまで詳しい訳ではありません。が、殆ど合ってるいると思います」

「そうか・・・デイブ、お前、商王達と裏で繋がっているな?」

「なっ! いや、つ繋がってな・・・」

「てめーが生きるか死ぬかは、俺達が決められるんだ。それを踏まえた上で、もう一度言い直していいぞ?」


デイブがフィルドの質問に口篭り、否定しようとするとロアクが生殺与奪の権はこちらにあると強調してから、再び答える機会を渡す。


「・・・」


デイブから汗が止め処無く滝の様に流れ続ける。

半端な嘘はつけない。

嘘をつけば、簡単に首を刎ねられる。

でも、奴らは情報を聞き出せる相手で、しかもそこそこの地位にいるのは自分しかいないから、殺されないのでは?

いや、いやいやいやそんな訳ない! 奴らはSランク! 奴らが願えば商王とも簡単に面談出来る! そもそも面倒な手順を踏まずに無理矢理商王の会う事だって出来る! 普通の人間ならば商王の周りにいる護衛を突破出来ないからやらないし、そもそもやろうとも思わない! 商王も護衛達は強者だからだ! しかし、こいつらは違う! それが出来てしまう! 意図も容易く護衛を蹴散らし、商王に直接会えるだろうし、会おうとする! それが出来てしまう! それがSランク(バケモノ)! 正直に言って、こいつら側につくしか、私に道は残されていない!!??


「いつまで黙っている。黙秘するか、ならばしn」

「繋がってる! 繋がってます! 奴らに逆らえば、私も殺されるから仕方なかったんだ! けど、お前達が帰って来てくれてよかった! これで奴らに対抗出来る!」

「黙れ、そんな事はどうでも良い、奴らに何を言われかを教えろ」

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