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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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これから②

「ガルドさん、起きてますか?」


暫くすると、扉を少し開けてガルおが出てくる。

後ろに見える部屋の中は薄暗い。


「どうしたの?」

「あ、もしかして寝てましたか? ちょっと話たいことが」

「グレンが寝てるから、アレス君の部屋でもいいかい?」

「あ、はい。大丈夫です」


こっちに呼ぼうとしてたし丁度いい。


「それで、どうしたの?」


ガルドが椅子に座り、アレスに問いかける。


「実は、この後、アルトとアリサも呼んでるんですけど、その時に、今後について話そうと思ってて」

「今後?」

「はい。後数ヶ月後には、俺は魔大陸に行くし、ガルドさんもここに定住する訳ではないですよね?」

「そうだね。つまり、僕達が居なくなった後の彼らの事を心配して、話をする訳だね?」

「はい。そうです。それで、ガルドさんにも聞いていて欲しいなと思って」

「うん。いいよ」

「ありがとうございます」


ガルドは快く了承してくれた。

二人で椅子に座り、アリサ達がくるのを待つ。


「アレス、来たわよ」

「入って」


ノックの後にアリサの声が聞こえ、中に招くと、冒険用の装備から着替えたアリサとアルトが入ってくる。


「座って」


椅子が2つしか無いため、アルトとアリサをベッドに座らせて、向き合う。


「それじゃ、さっそく本題だけど、2人の今後についてなんだけど。アリサとアルトは、どうしたい?」

「? どうって、冒険者として名を馳せるわ!」

「もっと強くなりたい」


アリサとアルトは冒険者の事しか考えていないようだ。

ただ、俺が聞きたいのはそんな事ではない。

この子達が冒険者になりたいって言っていた事は、前から知っているからだ。


「あ〜ごめん。言い方が悪かったな。今後何処でどう暮らすしていくのかとか、冒険者として各地を回るのもいいけど、楽じゃないぞ? 死にかけるような事だって、たくさんある。それに、冒険者をやるのはいいけど、それで本当に食えるだけ稼げるのか? これからは、お前達は自分で決めて動かなきゃならなくなる。俺やガルドさん達

もずっと一緒にいれる訳じゃゃない」

「「・・・・・・」」


アリサとアルトは黙っている。

今、必死に考えているのだろうか。

初っ端から色々言い過ぎたかな。

もっとゆっくり話を進めるべきだったか。

と、返事が返ってこない状況に、アレスは反省する。


「まぁだから、その、」

「とりあえず最初はそんなに具体的じゃなくてもいいんじゃないかな? 例えば、グリスヴァルドに戻りたいとかだけでもいいし、このままオルディアで暮らし続けるとかでもいいし」


ガルドからのフォローが入る。

そのおかげか、アリサが口を開くと、アルトも続く。


「私は、アレスに着いていきたい!」

「・・・俺も」

「アリサ、アルト。二人にはまだ言ってなかったけど、俺は魔大陸に行くんだ」

「「?」」


二人が首を傾げる。

俺の言いたい事は伝わっていないようだ。


「それがなによ!」

「魔大陸は危険なんだ。こっちよりも魔物は強いし、治安も悪い」

「それくらい大丈夫よ!」

「大丈夫じゃない。それでもし何かあって、俺がお前達を守れる余裕があるかもわからないんだぞ」

「私達だって冒険者よ! 自分の身は自分で守れるわ!」

「前一緒にクエストに行った時結構危なかったよね?」

「ぐっ、で、でも! その時より強くなったわ・・・アレスは意地悪よ」

「その意地悪でお前達を危険な場所から離せるってんなら、俺は幾らでも言うよ。死んで欲しくないから」

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