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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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これから①

ーーー

傭兵団から宿に帰宅後。


ダイアスの言う通り、俺が1人で決めていいものじゃ無かった。

この世界の成人は15歳だ。

彼らも立派な大人に近づいている。

俺が1人で勝手に決めるなんて、そんな事は絶対にしてはならなかった。


「あいつらはまだ帰ってきてないか」


アルトとアリサはガンゾ達と共に訓練場に行っている。

そろそろ陽も沈んできた。

帰ってくる頃だろうか。

彼らもこの宿の部屋に泊まっている。


ーーー


陽もすっかり落ち、辺りも暗くなった。

アルトとアリサはまだ帰って来ない。

ガンゾ達が一緒だから大丈夫だとは思うが、帰りが遅いと心配になるな。


「帰ってきたわー!!」

「おい! あんまり大きい声出すなよ!」


廊下が騒がしい。

複数の聞き覚えのある声が聞こえる。

帰ってきたようだ。


「アレス、いるか? ガンゾだ」


部屋の扉がノックされ、声が聞こえ、返事をする。


「居るぞ。入ってくれ!」


そう言うと、扉が軋みながらゆっくりと開く。


「よおアレス。すまねえな。遅くなっちまった」

「アレス! 帰ってきたわよ!!」


ガンゾの後ろからアルトとアリサが顔を出す。


「おかえり。それで、なんでこんな遅くなったんだ?」

「アリサ達がクエストに行きたいって話を聞かねえからよ。街の外まで行ってたんだ。そしたら、思ってたより時間がかかってな」

「あ〜なるほど。飯は?」

「食ってきた」

「そうか。ありがとう。助かったよ、ガンゾ」

「いいよ、じゃあ俺はもう帰るぞ!」

「ああ、じゃあな」

「またねガンゾ! 今日はありがとう!」

「ガンゾさんさようなら!」


アルトとアリサもガンゾに挨拶をする。


「アルト、アリサ。着替えたら俺の部屋に来てくれ。話したい事がある」

「? わかったわ! 行くわよ! アルト!」

「あ、うん」


ガンゾが宿を去っていき、アルトはアリサに引きずられながら1度自分達の部屋へと戻った。


「ふう」


ベットに仰向けに倒れ、アリサ達が来るまで待つ。

彼らはどうしたいと言うのだろうか。

この街に残りたがるだろうか。

それともグリスヴァルドに帰りたがるのだろうか。

はたまた冒険者として世界を旅したいと言い出すのか。

今から話す事は、彼らの人生に大きく関わるだろう。

冒険者として生きていくのも、その中でもまた沢山の道があるからだ。

そんな話を俺が上手く纏め、導けるだろうか。

正直、俺だってまだ若いし、何をすればいいかとか分からない。

そもそも人生経験が少なく、薄い人生を送っていた。

・・・あくまで今日話すのは彼らのこれからについてだ。

ガルドにも、話を聞いてもらった方がいいかもしれないな。


「うん。その方がいい気がする。俺1人じゃ考えが偏るかもしれないしな」


ガルドさんなら、頼りになる。


「よっと」


あの子達が来る前に、ガルドを誘ってみよう。

そうと決まればすぐに部屋を出て、ガルドの部屋へと向かう。


「ガルドさん、起きてますか?」

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