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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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休暇

「アレス、今日は皆でピクニックに行こう!!!」


そんなガルドからの唐突な誘いで、今日の予定が決まった。

ガルドパーティーにガンゾパーティー、アルトとアリサ、それにダイアスと子供達。

結構な大所帯だ。


っていうかピクニックか・・・この世界にもあるんだな。

前世では一度も行ったことが無いが、この世界でピクニックって・・・大丈夫なのだろうか?

オルディアには、大所帯でピクニックが出来るような公園のような場所はない。

となると、必然的に街の外でやる事になるが、魔物とか大丈夫なのか?

まぁガルドが誘ってきたなら、大丈夫か? 一応全員戦えるし、そこまで心配いらないのかもな。



そんな心配を抱えながらも、アレスは準備を進める。


「遊ぶ用の服なんて持ってないな・・・」


そう言って、普段冒険者活動をする時と同じ装備を、来ていったのだった。


ーーー


オルディアから少し離れた丘の上。

短い草が風に揺られ、雲ひとつない青空が広がっている。

そこでシートを敷き、座ったり寝転んだりしている。


「リーナ姉、早く!!」

「ちょっと!早いのよ!もっとゆっくり走りなさいよ!!」


アリサとリーナが追いかけっこをしている。

アリサは体力が有り余っているのか、まだまだ元気そうだ。

対して、リーナは結構疲れてそうだ。

それにしても、懐かれてるな。


「アルトは行かなくていいのか?」

「嫌だよ。子供っぽいし」

「アルトはまだ子供だろ」

「んな事ねえし・・・」


今回のピクニックに対して、アルトはあまり乗り気では無い。

丁度思春期の時期だからか?

難しいねえ。


「アレスー!!皆も来てよー!!」


アリサがリーナを撒きながら、こちらを見て手を振っている。


「んじゃっ、俺は行こうかな」

「えっ!?」


アルトが驚いた様な顔をしてこちらを見るが、俺はこう言うのに参加しないとでも思っていたのだろうか。

俺は結構好きなんだけどな。

ピクニックも鬼ごっこも。


「ダイアス!お前らも行くぞ!グレンさん達も!」

「そうだね、行くよ!ほら、皆も行こ!」

「任せろお!俺が全員に追いついてやるぜえ!!ガンゾ!テメーらも来い!!」

「お、おい!引っ張んなって!!行くから!」


ダイアスが子供達を連れてアリサ達の元へ向かい、グレンがガンゾを連れて走り出す。


まさか皆が行くとは思ってなかったのか、アルトがあわあわしている。


「ほら、アルト。行くぞ」

「えっ!?あ、うん」

「よしっ!」


アルトの手を引っ張り、立ち上がらせる。


「アレス君、僕達が荷物を見とくよ。全員捕まえちゃって!」


ガルドやドーレ、レオナード達が、グッと親指を立てる。


「ありがとうございます!任せてください!」


そう言ってアルトの背中を押して、皆のところまで連れていく。



その後、一通り体を使って遊び、持ってきた弁当を皆で食べて、日向ぼっこなどをした。

ポカポカとした陽の光が、眠気を誘う。



たまには、こういう日もありだな。

そう思うアレスだった。

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