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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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事後会議①

2日後。

ダスティン家の館、会議室内。


「改めて、皆、よくやってくれた。感謝する」


部屋には、今作戦の各リーダーや主要人物などが集まっていた。

そんな彼らを見つめながら、ラドヴァンが感謝の言葉を述べた。


「さて、まずはベルナールについてだが、奴は極刑となった」


その言葉で少し、会議室内がざわつく。

奴隷関係だけで、処刑されるのか、と。

それはやり過ぎなのではないかなど、様々な言葉が飛び交う。


「静まれ。詳しく説明しよう。奴隷に関してだが、奴はアルツ村の村長の子供達を奴隷としていた。これは許されない行為だ」


アルツ村の!?と驚きの声が上がる。

アルトとアリサが救助されてるところを、見た人は多いだろうけど、彼らがアルツ村の村長の子供達と知っている人は殆ど居ない。


「そうだ。アルツ村はブラッドヴァルド帝国に対抗するにあたって、グリスヴァルド要塞都市の次に重要な拠点だ。国としても支援をし、丁重に扱っていた村だ。そんな場所の、村長の子供を、攫い、奴隷としたのだ。それだけで、死罪になる可能性は高いだろう。国にとっては、奥地で口だけの役に立たない貴族よりも、アルツ村の方が価値が高いからな」


ラドヴァンがここには居ない貴族達に、悪態をつきながらアルツ村の重要性を語る。


アルツ村の話をすると、他の皆は納得したようだった。


「それに、奴は奴隷関係だけではなく、ブラッドヴァルド帝国の人間と交流があった」


その言葉を聞き、ダイアスは一瞬ビクッとなる。

彼も元はブラッドヴァルド帝国の人間だったからだろう。

バレると自身も殺される、とか思ってるんじゃないだろうか。


「その相手が、国を抜けた者なら、問題は無かったが、ベルナールと関係があったのはブラッドヴァルド帝国でも上の、権力のある人物のようで、奴からブラッドヴァルド帝国も傭兵を雇い、我が国で商団や小さな村などを襲わせていた事が発覚した。恐らく、そこから奴隷を仕入れていたのだろう」


はあ!?全員が驚きを隠せない表情をしていた。

静かになっていた部屋は、一瞬で騒がしくなる。


「敵国との内通、そして自国の人間を殺し、奴隷としていた。国家反逆罪として、極刑は免れないだろう」


皆はまだ興奮が冷めていない様子だが、納得はしていた。

確かにそんな事をしていれば、極刑は免れないと。

そんな事をしていたベルナールに対して、怒りを露わにする者も多かった。


「ベルナールの処罰に関しての話は以上だ。次は、財産の分配についてだ」


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