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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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協力

「長いね。」


入り組んだ廊下を走る。

アレスを先頭に、ダイアス、ガルド、グレンガンゾパーティーと続く。

奴隷達が囚われていた部屋を出て、何分ほど経っただろうか。



「ガルドさん、あの部屋に、アルトとアリサが居ませんでした!どこに居ると思いますか!?」


先頭を走るアレスが、前を向いたまま声を張り、後方を走るガンゾに答えを求める。


「多分だけど、ベルナールの所にいると思う!あっちも流石に突入組の存在に気づいているだろうから、どこかに隠れるか、逃げる為に動いてる筈!アルト君達も、そこに居ると思う!顔の良い奴隷を、奴隷商は易々と手放す事はないと思うから!」

「分かりました!」


ベルナール・・・奴さえ見つけられれば、アルトとアリサも同時に見つけられる可能性が高いと言う事か。

奴がここを抜ける前に、早く見つけ出さないと!


「居たぞ!侵入者だ!」

「これ以上奥まで入らせるな!」

「殺れ!殺れえええ!!」


奥から大量の敵が現れる。


「っち!邪魔、するなっ!」


苛立った様に、アレスが舌打ちし、少し乱暴に剣を振る。

今までならそれでも楽に倒せたが、今回は違った。


「おらああ!」

「!?」


アレスの剣を雑に受け流し、そのまま反撃してくる!

その事にアレスは驚きつつも、反撃を躱し、相手を殺す。

アレスにとっては、なんら問題もない相手であった。

しかし、先程までとは明らかに敵の質が上がっている。

強い味方を、近くに置きたがるのが、人間の質だろう。


「近くに、いるのか!?」


ベルナールに近づいてきている!

このまま突破出来れば!


「おらあ!行かせるかあ!」


しかし、この数、この実力の相手達を、無理やり突破するのは、足を止めてしまった今では、流石に無理な話だ。

一度、全員倒してからでないと、


「アレス!進めえ!!!おおおおらああああああ!邪魔あだああ!」


グレンが雄叫びを上げながら敵陣に突っ込み、アレスに先に進む様に促す。

それに続いて、ガルドやガンゾパーティーも前に出て、敵を押し除ける!


「アレス君!行って!」

「アレスううう!絶対捕まえろよおお!」


ガルドとガンゾが叫び、敵陣の真ん中に道が出来る。


「ありがとうございます!!!」

彼らが作ってくれたこの隙を、逃すわけにはいかないと、走り出し、一気に加速する!


「ダイアス君!アレス君に付いて行って!」

「はい!」


ガルドの言葉に、足が止まっていたダイアスもアレスに続き、敵陣を突破する!


「行かせるなあ!止めろ!止めろおおお!!」

「ごらあ!てめーらの相手は俺だあ!」

「ぐっ!」


追いかけようとした相手を横から押し除け、アレス達を追わせない為にグレンが立ちはだかる!

ガルド達に感謝しつつ、前を見据えて突き進む。


正面は行き止まり!右!


曲がった瞬間、目標の人物達を見つける事は出来た!


「アルト!アリサ!」


眠らされているのか、大きな男に抱きかかけられ、どこかへ運ばれている。

そしてその前方に、憎しみが籠った、それでいて驚きを隠せない顔をした、一度だけギルドで見た事のある、ベルナールが、居た。

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