表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

185/326

作戦前夜①

5日後

日が暗くなり始めた頃。


「うぉぉ、思ってたより多いな。」


現在、ダスティン家の屋敷内。

ベルナール失脚をさせる為に、多くの人間が集まっていた。


「アレス、最終確認をする。付いてこい。」

「分かりました。」


ラドヴァンに声をかけられ、後ろに付いていく。

案内されたのは、前回会議をした部屋と同じ会議室。


「やぁアレス君。」

「こんばんは、ガルドさん。グレンさん達は居ないんですか?」

「ああ、ここに居るのはほんの一部だけだからね。グレン達はもう出発してるよ。」

「え!?これで一部なんですか!?」


結構人多いなあとか思ってたのに・・・まさかまだまだ居るとは。

今回の会議室にも、前回より人増えてるし。


「さて、全員揃った事だし、最終確認を始めようか。」


あれ?全員?ヴェイルが居ないけど・・・


「まず初めに、悪い知らせがある。」


おいおいおい、嫌な予感しかないぞ。

頼む!俺の想像と違う知らせであってくれ!


「ヴェイル・ラグナスが参加出来なくなった。」


室内が騒がしくなる。

それもそうだ、前回居なかった人達は、前の会議後にラドヴァンが協力を取り付けた人達だろう。

だからこそ、紅焔騎士団(クリムゾン・フレイム)の団長が居る事を知った上で、今回の作戦に参加したんだろう。

それなのに、前日になって急にそれが参加出来ないとなったら、心配にもなる。

実際、驚いてるのは彼らだけじゃない。

ガルドやゼルガ、ガンゾ達も動揺を隠せないでいる。

くそっ悪い予感が的中した!

今作戦で1番の主力であるヴェイルが居なくなるのは、あまりに痛手だ。

何故彼が参加出来なくなってしまったのか。


「すいません、何故ヴェイルさんは参加出来なくなってしまったんでしょうか?」

「近くの村が、盗賊団から襲撃された。それに際して、白銀剣騎士団(シルバー・ブレード)が派遣された。」


なるほど・・・確か、王城には絶対どれか一つは騎士団を残しておかないといけないんだったか。

それで白銀剣騎士団(シルバー・ブレード)が居なくなったから、ヴェイル達が城から離れられなくなったと。


「盗賊団相手に、騎士団が出たのですか?過剰戦力では?」


誰かが疑問を呈する。


「先兵として送り込まれた、約1000にも上る数の兵が壊滅した。」

「!?」

「そこまでの脅威となれば、騎士団を派遣せざるを得ないだろう。無駄な犠牲を増やさない為にも。」

「そう、ですね。」


1000・・・それ程の正規兵を壊滅させられるほどの盗賊団とは、この国にとっても脅威だろし、これ以上被害が増える前に潰したかったのか。


「ヴェイル・ラグナスはいないが、紅焔騎士団(クリムゾン・フレイム)から数名派遣されている。彼らだけでも、十分強力な戦力となるだろう。」


ヴェイルが居ないだけで騎士団の人は居るのか。

それなら多少は安心出来るな。


「知らせに関してはこれで終わりだ。基地内部に突入する部隊は、冒険者と騎士団、後は、・・・」


いよいよ、大規模な作戦が始まろうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ