表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

179/325

ヴェイル・ラグナス

「俺は、紅焔騎士団(クリムゾン・フレイム)の団長。ヴェイル・ラグナスだ!」

紅焔騎士団(クリムゾン・フレイム)・・・」


本当に?

この人が、あのシルヴィアさんと同じ、騎士団の内の一つの団長?

そんな人が、ここで何をしているんだ?


「ヴェイル?さんは、本当に騎士団の団長なんですか?」

「分からないかい?ほら、」


そう言ってフードを脱ぐと、青色の髪に、空のように澄んでいる水色の瞳。顔も整っている。


「?」

「えっ!?分からないのか!?アレス、君もしかしてオルディアの人じゃない?」

「あ、グレイヴァルド要塞都市です。」

「真反対か〜。それは知らないのも仕方ないか。けど、顔は知らなくても、存在くらいは知ってるよね!?」

「まあすごく強いって事くらいは・・・」

「それだけ?」

「はい。」

「まっ良いか。知ってくれてるだけでも嬉しいね。これからは俺の顔も覚えてね。まぁこんイケメンを忘れるとは思わないけど。」

「そうですね。」

「ははっ!冷たいねえ!けど、それも良い!」


ナルシストか?

癖強いなあ。

悪い人ではなさそうだけど。


「ところでアレス。」

「何ですか?」

「ダスティン家と仲良いの?」

「え?ダスティン家ですか?何故急に?」


ストーカー?

何で俺がダスティン家と繋がりがある事を知ってるんだ?


「いやさ、ラドヴァンさんが王城に来て陛下と話してたんだけど、そん時になんかアレスって名前を出してた気がするな〜って思って。もしかして今俺の目の前に居るアレスではっ!?って思って聞いた。」

「はあ、なるほど。


王城て・・・本当に騎士団の団長っぽいな。

王城に行ける人なんて、限られてるだろうし。


「で、どう?本人?」

「多分本人ですね。」

「多分なんだ?」

「俺以外にもアレスって名前は居ると思うので。それがダスティン家と繋がってる可能性もあるかも知れないし。」

「あ〜確かにな!けど、冒険者って言ってたから、お前の事だと思うぜ!」

「なら俺の可能性が高いか。」


冒険者で俺以外にアレスなんて聞いた事ないし。

まぁ冒険者以外もだけど。


「なあ?一体ラドヴァンさんとどんな話をしてたんだ?あの人が陛下に伝えるくらいだ。結構大きい事でもしようとしてるんじゃないか?」

「・・・」


これは、話して良いのだろうか?

この人が王族やダスティン家と仲が良いなら、味方になってくれる可能性はあるか?

もしそうなれば、戦力過多になりそうではあるが、その分安心して攻められる。

どうするべきか。


「話しにくいか。」

「どれくらい信用出来るか分からないので。」

「ああ、そうだな。どうすれば信用出来る?」

「あなたは、ラドヴァン様の味方ですか?」

「ああ、もちろんだ。俺は陛下に使えてるけど、ラドヴァンさんは陛下と仲が良いだろ?だからラドヴァンさんは俺の味方だ。それに、あの人には個人的な恩がある。」


どこまで信用して良いかは分からないが、この人の立場ならいずれこの話を聞く事になるかもしれない。

なら、教えても問題ないか。

なんなら、接触できたのは運が良かったかも知れない。

今のうちに味方になってくれるよう頼み込めるしな。


「分かりました。話しましょう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ