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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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誰?

「ふあああ・・・何しようかな・・・」


昨日、ガルド達とギルドの支部長であるゼルガに会いに行って、とりあえず明日のダスティン家での会議に、顔を出させる約束をするのに成功した。

明日までは特にやる事ないな。

ここ数日一人で活動する事も無かったし、久しぶりに一人でクエストってのも良いな。


「・・・行くか。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふっ!!」


ギャッ!!


「よし、これで最後か。ゴブリン狩りも慣れたもんだな。」


森の中で、今倒したゴブリンの死体を集めながら、そんな事を呟く。

いつになったら、クラウスに追いつけるだろうか。

いや、追いつくだけじゃ駄目だな・・・抜かさないと。

ずっと考えていた、俺は何をすれば、クラウスに恩返しをした事になるのか?

俺がクラウスに返せるものなんて、してやれることなんてあるのだろうか?


「案外思いつかないもんだな。」


ただ今は、クラウスから教えてもらった事を、さらに磨こう。

いずれ(これ)が、役に立つ事が有るかもしれないから。

今はただ、磨き続けよう。


「よしっ!次行くか。」


ゴブリンの死体を焼き、次の獲物を探しに森を回る。

今日のクエストは特に討伐数が決まってる訳じゃなく、狩った分だけ報酬を貰える。

初めて受けるタイプのクエストだ。

丁度今日はやる事無かったし、良いタイミングだ。


「ん?」


木が少し開いた場所に、大きな岩がある。

その上に、フードを被った人?が居る?

ゴブリン?では無いか?あいつらがフード被ってる所見た事ないし。


「・・・」


岩の少し横を歩き、通り過ぎる。

チラッ岩の上の方をと覗く。

人のようだ。

ゴブリンとかじゃないなら良いか。


「ちょっと!そこの君!!」


通り過ぎようとすると、上から声がかけられる。


「? なんですか?」

「そんな警戒しないでよ。君、冒険者?」

「はい、そうですけど。」


スッと岩から降りてくる。

軽い身のこなし、フードで見えにくかったが、剣も帯刀していた。


ーー強い。


とはいえ、クラウスやシルヴィア(あの人)程では無い。

今の俺なら、勝てるか?


「若いのにソロで活動?根性あるね君。まぁでも君強そうだし、この辺だと余裕かな?」


なんかチャラいな。

グイグイと踏み込んでくるなあ。


「あなたはここで何をしていたんですか?」

「俺?俺はね、昼寝。」

「昼寝・・・」


こんな魔物だらけの森で昼寝してるのか。

よっぽど腕に自信があるのか、それともイカレてるだけなのか。

まぁ両方な気がするけど。


「君、名前は?」

「アレスです。」

「アレスか!良いね!Aランクかな?」

「Bですけど・・・」

「B!?本当に?もっと強そうだけど・・・やっぱり冒険者ギルドのも、ランクの決め方は実力重視でどんどん上げて行けばいいのに。勿体ないなあ。」

「あの、あなたのお名前は?」

「ああごめん!言うの忘れてたね!俺は、」


ギャアギャアギャア!!!


「囲まれちゃったね。」

「ゴブリン多いですね。」


さて、どうしたものか。

あまりに数が多い。

ざっと4,50は居る。

面倒くさいが、探す手間が省けた。


「これは、俺がやるよ。君は見といて。」

「え?」


そう言うと彼は、何かを呟き出す。


「燃え盛れ、無明の輪廻。」


これは、魔法!?


地獄の旋律インフェルノ・アリアス!!」


彼の足元が赤く燃え上がり、地面を伝ってゴブリン達の真下へと向かい、螺旋状の火柱が巻き起こる!!周囲360度、ゴブリンを焼き尽くす!!


「名前だっけ?俺はーー」



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