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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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仲間集め③

1ヶ月後。

クラウスから手紙が返ってきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アレスへ


久しぶり、って程でも無いな。

アレス、元気にしてるか?

最初手紙を読んだ時、どっかの貴族か商人から手紙が届いたのかと思ったぞ。

あんなに丁寧に書かなくても、このくらい適当で良いぞ。


お前がオルディアに向かってすぐ、リダさんを見つけた。彼も生きている。

今はアルツ村の復興に努めている。


さて、本題に入るが、まず初めに、エルンストさんの協力を取り付けることが出来た。

お前らの後ろ盾となってくれるそうだ。

ただ、グリスヴァルドからではに遠く、何か問題が起きても、すぐには助けられない為、その間に何か起こると不味い。

だから、ダスティン家に協力の手紙を送ってくれたようだ。

ただ、手紙を送ってくれたが、協力を取り付けられるかは、お前次第だ。

お前がこの手紙を読んでいる頃にはすでにダスティン家には手紙が届いているだろう。

お前のギルドカードと、この手紙を持ってダスティン家に行け。


俺が直接やってやれる事は無いが、頑張れよ。

最後に、絶対にアルトとアリサを救い出せ。


クラウスより


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うっわ。マジかよ・・・エルンストさんの協力取り付けに、ダスティン家!?エルンストさんの後ろ盾だけでも、圧倒的戦力になるのに、ダスティン家の後ろ盾を得られる可能性もあるって?」


ははっ、と乾いた笑いが出る。

これなら行ける。

勝てる。

明日の朝、森の少し奥でガルド達と情報交換する為の会議があるから、その時に話そう。

ダスティン家には昼から行くか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この会議にはダイアス(と子供達)、ガンゾパーティー全員、ガルドパーティー全員、そして俺が参加している。


「さて、じゃあまずは僕達からだね。成果はこれと言ってなかった。途中まで賛成していても、ベルナールが相手だと分かった途端、どうしても断られる。」

「ああ、俺達も一緒だ。どいつもこいつも、あれを敵に回したくない様だ。」

「仕方ないよ。相手は大きな商団のトップ。この街に暮らす人からすれば、それを敵に回して失敗した時のリスクが高すぎる。最悪僕たちやアレス君はグリスヴァルドに行けばいいが、ガンゾ、君達は違う・・・降りても良いんだ。」

「んなこた言うなよ。ここまで来たんだ。最後まで乗っからせて貰うぜ。」

「そうか。ありがとう。」


今回でこの会議は数回目だが、毎回会議を開く度に、ガンゾ達もガルド達も協力してくれる味方を取り付けられないでいる為、少し雰囲気が暗くなる。


「ダイアス、君の方はどうだい?」

「あの子達も、そこそこ戦える様になった。今なら俺が居なくても、あの子達だけでも戦えるくらいには。」

「そうか。そこまで来れば、十分な戦力になるな。」

「・・・ガルド、さん。」

「どうしたんだい?」

「この子達は、戦闘に参加させないでも良いですか?」

「・・・。」

「この歳で、人殺しなんかさせたくない。」

「そうだね、ごめん。少し焦りすぎて居たかも。分かったよ。そうしようか。」

「ありがとうございます!」


「じゃあ最後に、アレス君。進捗はあるかい?」

「ガルドさん達と同じで、相変わらず協力してくれる様な人は見つかりませんでした。」

「そうか・・・仕方ない。なら今日の会議はここまー」

「でも!クラウスからの手紙が返ってきました!」

「なっ!?」

「おお!?」


ガルドが目を見開き、その瞳に希望が満ちていく。

他の面々も驚きや、やっと来たという喜びが隠せないでいる。

ダイアスだけは、何も分かって無さそうだが。


「それで、内容は?」


「エルンストさんの協力を取り付け、ダスティン家に協力要請の手紙を送ってくれたみたいです!」

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