仲間集め②
「ーーーと、いった経緯でアルト達は捕まったようです。」
「なるほど・・・仮にもヴァルグレイ王国の商人が、自国の民を狙うとは、中々に大胆だね。」
「んな呑気な事言ってる場合かよ!今すぐあのクソ商人の所に乗り込んでアルトとアリサを助けてやろうぜ。」
「そうよ!今のままじゃアルトとアリサが可哀想よ!ガルド!すぐに行くわよ!私の魔法をかましてやるわ!」
「すぐに・・・行こう。」
話を聞き終わった途端にグレンやリーナが立ち上がり、カチコミに行こうとする。
それを聞いたガルドが、慌ててグレン達を宥める。
「待って皆、落ち着いて。助けたい気持ちは僕も一緒だけど、闇雲にベルナールの所に突っ込んだら、その後が大変だ。」
「・・・ちっ!それもそうか・・・面倒くさい相手だな。」
「ならどうするのよ!」
「手は、あるの?」
カクンッとカナが首を傾げる。
「・・・アレス君、クラウスさんにこの事を伝えてくれないかい?」
「え?どうやって・・・あっ。」
「思いついたかい?手紙だよ。」
「そうか。手紙・・・でも、それだと2週間くらい掛かるんじゃ?」
「速達便で出せば、3日から4日くらいは早く届く。金は僕が出そう。」
「良いんですか?」
「ああ。その代わり、君にはすぐに手紙を書いて欲しい。出来れば今日中。」
「分かりました。」
「ちょっと良いか?」
ガンゾが手を挙げ、質問をする。
「クラウスさんに手紙を送るのは良いんだが、本当に意味はあるのか?」
「・・・絶対とは言えないけど、クラウスさんもリダさんと仲が良かったから、動いてくれるはずだ。それに、クラウスさんはエルンストさんとの繋がりも深い。もしエルンストさんが動いてくれれば、一気にこちらが有利になるだろう。」
「なるほど、エルンスト・グリスヴァルドか。確かに、その人が俺達に着けば、それだけで一気に形勢が逆転するな。」
「ああ、但し僕達も仲間集めをしっかりしなくては。後ろ盾が出来ても、実際に動くのは僕らになるだろうから。」
「それはそうだな。」
「ガンゾ達は出来るだけ仲間を集めてくれ。ああ、分かってると思うけど、この話は信頼出来る人だけにしてくれよ。アレス君は手紙を書き終わったら僕の部屋に持って来て。」
「わかりました。」
「よし、それじゃあ解散!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
手紙、手紙か。
この世界の手紙はどう書けばいいんだ?
前世でも書いた事は無いが、国語の授業で習ったが、こちらもそれでいいのだろうか。
いや、それしか書き方を分からないし、そうするか。
最初に挨拶を入れて、すぐに本題の入ろう。
出来るだけ簡潔に、要点をまとめる。
少し文章は固くなるが、手紙ならこんな物だろう。
「あ、クラウスん家の住所とここも書かない駄目なのか。」
危ない危ない。
それを忘れたらクラウスまで届かない。
「よしっ!こんなもんで良いか。ガルドさんに渡しに行こう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うん。これで大丈夫だね。少し丁寧過ぎる気もするけど、それは気にし過ぎる事でも無いか。じゃあこれで出すから、次返事が来るのは早くても3週間後くらいだろうから、それまではダイアスとの関係も切れないように維持して頑張って。僕も出来るだけ仲間を集められるように頑張るから。」
「分かりました。ありがとうございました。」




