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ダンジョン攻略①

「前方!血牙狼ブラッドヴァング・ウルフ5匹!」

「グレン!左を頼んだ!俺は右を行く!」

「りょーかい!」


現在、ダンジョン3階層

まだそこまでモンスターの脅威は高くなく、一匹一匹もそこまで強くない。

しかし、このダンジョンのモンスターは連携してくるモンスターが多い。

とはいえ、流石にまだ上層という事もあって、まだまだ余裕ではある。


今は血牙狼ブラッドヴァング・ウルフの群れと戦っている。

前衛の2人が基本的には全て倒してくれる。が

ガアアアウ!!!

こういう風に一匹抜けて来る時がある。

血牙狼が俺に向かって飛びついてくる!

「ふっ!」

右足を軸に体を捻り、最小の動きで剣を振るう。

空を裂く一閃が狼の首を捉えた。

まだこの階層なら俺でもなんとかやっていけそうだ。


「ふう。終わったな。アレス!一匹抜けたけど大丈夫だったか?」

「はい!大丈夫です。ありがとうございます!」

グレンが声を掛けてくれる。

結構こまめに声を掛けてくれて、彼なりに俺を気遣ってくれているようだ。

「少し休憩を取ろうか。」

「ガルド達は休んでていいよ。私達何もしてないし、血牙狼の後始末しとくよ。」

「ああ、ありがとう助かるよリーナ。」

リーナさんとカナさん、クラウスが血牙狼のドロップアイテムや魔石を集めてる。


モンスターは魔物と違い死ぬと灰になって消え、魔石を落とす。

その際、たまにドロップアイテムという各モンスター固有のアイテムがドロップする。

今回の血牙狼だと牙がドロップアイテムだ。

5匹中3匹も牙を落としたらしいな。

これだけで俺のゴブリンの討伐クエストよりも稼げる・・・・・

ダンジョンってすげー。


「よし!回収終了!私達もちょっと休憩しよー!」

「もちろん、する。」

リーナさん達がアイテムを持って帰ってくる。

「アレス、お前つえーな!本当にEランクか?」

「本当にEランクですよ!グレンさん。」

「まじか・・・・つえーなお前・・・・」

「グレンがEランクの時はもっともっと!弱かったもんねー!」

「ああ!?それはリーナもだろうが!!」

「あ!言ったな〜!!このこのこの!!」


リーナがグレンをぽこぽこ殴っている。

グレンは痛くは無さそうだが、面倒くさそうだ。

「実際アレス君すごい強いよね。」

「うん。強い。」

「え、えぇ。ガルドさんとカナさんまで何ですか。褒めても何も出ないですよ?」

ガルドとカナも言ってくるとは予想外だな。

この2人はあまり強さとかには興味なさそうなのにな。


「ガルド、アレスの剣の才能はとてつもない程にあるが、1番の理由はこいつの努力だ。それにこいつは1ヶ月ちょっとでこれだ。」

「なるほど、確かに凄まじい程の才能と努力ですね。」

クラウスから援護射撃がきた。

ガルドも何か納得してるし。


「っていうかよお!アレスはもう魔鎧を習得してるよな?早すぎねえか?」

「それは俺もそう思う。こいつ1ヶ月で魔鎧を制御出来るようになったから。」

「「はあ!?1ヶ月ううう!?」」

ガルドとグレンが口を揃えて驚く。

「ねえ!それって凄いの?」

「教えて。」

リーナとカナが自分達も会話に入れろと言った風に話しかけてくる。


「そりゃあ凄いさ。魔鎧って普通は制御出来るようになるまでに数年かかるんだから。・・・・・!もしかして、魔法の才能がある?」

「確かに魔法の才能がありゃあ1ヶ月で制御出来るようになってもおかしくはねえか。クラウスさんが認める程頑張っているようだしな。」

ガルドとグレンが魔法について話しているようだ。


「そうだ、その事について何だがな、俺もアレスには魔法の才能があるんじゃないかと思ってたんだ。」

うん、クラウス確かそんな事、いつかの日に言ってたな。

「ダンジョン攻略が終わったら、リーナを貸してほしい。アレスに魔法教えてやってくれないか?」

「もちろんいいわよ!アレス!よろしくね!」

「あ、ああよろしくリーナさん。」

何が何だかよく分からんまま決まったな。


・・・・まあ魔法は俺も使いたいと思ってたし 、でもクラウスじゃあ教えれないから、どうしたもんかと困ってたんだ。

・・・・・もしかしてクラウスは俺がやりたがっていたのを分かってたのか?

「クラウス、ありがとう。」

「剣の特訓もやるからな!忘れんなよ!」

「ふっ。わかってるよ。」


「じゃあ休憩はこれくらいにして、もう少し戦って、今日はそれで終わりにしましょう。今はまだ階層も浅いですし、終わり次第ダンジョンの外で野宿しましょうか。」

「「「りょうかーい!」」」

「分かりました!」


ダンジョン1日目は順調に終わった。




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