ダンジョンへ②
「・・・・記憶ないってほんとに・・・・?」
「凄い体験。」
「そりゃ確かに答えるのに悩むよな。」
まあ実際は記憶ある訳だけど。
異世界から転移してきたなんて言えないだけなんですけども。
・・・・・流石にそんな事言えないし、記憶ないってしか言えないよなあ。
クラウスにそう言ってるし。
「アレス君記憶無かったの!?・・・・それなのにこんなに頑張って、すごいね・・・・」
う〜んなんだか嘘ついてるの心苦しいな・・・
いやでも他に良い理由思いつかないもんな。
記憶喪失を突き通すしかないよな・・・・・
「大丈夫ですよ。クラウスに助けて貰いましたし
、他の方々も優しいですしね。もちろんガルドさん達もですよ。」
「・・・・・アレス君はすごく頑張っているな。」
「ありがとうございます。」
ーーーーーー
「アレス、もう少しでダンジョンだ。緊張するか?」
「わかった。大丈夫だ。気合い入れとくよ。」
今日はクラウスと殆ど言葉を話していないな。
リーナさんやグレンさんからの質問の嵐で話す暇も無かったからな。
クラウスはいつでも落ち着いてるな・・・・
クラウスガルドさんパーティーはどこで知り合ったんだろうな・・・・・・
ーーーーーーーー
「じゃあダンジョンに入る前に隊列を伝える!前衛は俺とグレン。中衛にアレン君を。後衛にリーナとカナ。殿にクラウスさん。今回はこれで行く。」
「りょうかーい!」
「わかった。」
「よっしゃあ!やってやるぜえ!」
クラウスは後衛なんだな。
ってか俺中衛なんだけど、何をすればいいんだ?
「あのーガルドさん、俺は何をすれば・・・・?」
「ああアレス君はパーティーで動くのは初めてだったね。中衛の役割は大体前衛、後衛のサポートだよ。」
「サポート役ですか。」
サポート役で良かったな。
パーティーでの動きは分からないし、とりあえず困ってる方を助ければいい感じかな?
「今回のダンジョン攻略は1週間掛けて行います!」
1週間!?長いな・・・・
何時もの装備以外にも沢山持たされてたのはそれが理由か。
「今日と明日の2日間はアレスがパーティーでの動きに慣れるように3階層までで、そこで肩慣らしをする!3日目からはダンジョン攻略に進む!このダンジョンは12階層まで攻略されているが、まだダンジョンボスまでは誰も辿り着いて居ない!僕達で行けるように気合いを入れて行け!!」
「「「うおおおおぉぉぉぉ!!」」」
グレン達が叫ぶ。
皆、気合いが入っているようだ。
クラウスはいつも通りだな。
・・・・・っていうか俺が居るのに記録更新なんて出来るのか?
普段は2パーティーで行ってるんだろ?
・・・・大丈夫かな・・・・
「とりあえず伝える事はこんな物かな。・・・・よし、じゃあ行こうか!ダンジョンへ!」
まあ、今はそんな事気にしないでダンジョン攻略に集中しようか!
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