解決・・・?②
「・・・ってな感じだ。」
ガンゾ達の事情をダイアスに包み隠さず教えた。
これで理解してくれれば良いんだが・・・
「だから、あいつらは俺に喧嘩を売ってきたのか。」
「ああ、そうだ。許せまでは言わない。けど、どうかガンゾ達を殺そうとするのは辞めてくれ。他の冒険者もだ。この人達も、ガンゾ達を守ろうとしただけだから。」
あんなに突撃しに行ってたから、本当に守る気があったのかは知らないけど。
「・・・あの行動も、あいつらの仕事なんだよな?」
「?、そうだ。」
「分かった。ならそれは仕方ないな。俺はもう気にしない。ガンゾ、だったか?」
「ああ。右からガンゾ、レオナード、ドーレだ。」
「ガンゾ、レオナード、ドーレ。お前達の事情は分かったから、もう狙わないと約束しよう。他の人も。」
「ああ、そうしてくれると助かる。」
「先輩の方達も、もうこれで良いですね?」
「まぁ、いいだろう。」
「彼らが良いのならいいさ。」
「一件落着だな!」
上級冒険者の人達も許してくれたし、一応落ち着いたか。
これでもう問題は解決か。
「では、少しいいですか?」
ギルド職員が手を挙げる。
「どうぞ。」
ようやく動きだしたかと、俺はすぐに場を譲る。
「まず、今回の戦闘で起きた壁や床の損傷の弁償についてですが、」
ギクっと、心当たりがあるだろう人達の肩が飛び上がる。
「これは、ギルド側が全て補填するという事になりました。」
その言葉と同時に数人がホッと胸を撫で下ろす。
まぁ結構派手に壊れてたからな。
弁償となると相当な額になるに、まさかギルドが全てを受け持つとは太っ腹だな。
「今回は我々が依頼した事で起こってしまった事なので、ギルド側が全てを出す事となりました。それと、ガンゾさんには治療用の費用も出します。」
「そうか・・・助かる・・・」
片腕無くなったんだもんな。
恐らく治療は出来るんだろうけど、物凄く高いはずだ。
回復魔法を使える者がそもそも少ない上に、そこからさらに腕一つ完璧に治せる人となれば、もっと少ないだろう。
それはオルディアであろうと変わらない。
とはいえ良かった。
ガンゾの腕はこれで何とかなりそうだな。
ようやく終わったか。
もう陽も真上まで来ている。
結構長い時間経っていた。
「じゃあこの話はこれで終わりということで」
そう締め切ろうとしたその時、
バンッ!
と扉が勢いよく開かれる。
「ダイアス、何をしている!」
「べ、ベルナール様!ごめんなさい!」
「愚図がっ!すぐに戻ってこいと言っただろ!」




