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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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期待のBランク新人冒険者②

「ああ、それがよ。ギルド側が帰らせたらしんだよ。んで、今日の午前に呼び出したから、俺達にも来てくれって。」

「え!?帰らせたの!?」

「ああ、そうらしい。今日B昇格の承認手続きをするから、来てくれって頼んだらしい。」

「えぇ。っていうか、それでよく納得して帰ってくれたな。」

「予想より速すぎたから、準備出来ないって言って返したそうだ。まぁ本当は俺達が居なかったからなんだけど。」

「それってガンゾ達以外にしてくれる奴居ないのか?」

「まぁ危険が多いし、そもそもここに定住する奴も少ないし、ギルド側もここに長い間住んでる奴にしか声を掛けてないらしいから。」

「ふ〜ん。ギルド側はガンゾ達が居なくなったら困るだろうな。」

「それに、俺達の前にもやってくれてた奴等は居たらしいし、俺達が居なくなっても大丈夫だろう。それに、不在の時期もあったらしいし。」

「あ、あるんだ?その時はどうしてたんだろうな。」

「多分ギルド側がある程度実力を測ってたと思うぜ。強制任務(ミッション)とかで少しずつ難易度を上げて、何処まで行けそうか試したりしてたんじゃ無いか?」

「面倒くさそうだな。」

「そりゃあ面倒くさいだろうけど、そこをしっかりやらないと無駄な死者が出るからな、仕方ない。」


冒険者1人1人の実力をある程度把握して、そこから強制任務(ミッション)を出したり、実力に合ってないクエストを受けようとしてたら注意をしてる場面も見かける。

それ以外にも沢山の事をしてるだろうし、ギルド側も大概大変だな。


「それで、アレスは何しに来たんだ?」

「ああ、今日はクエストを受けようと思って、ついでに朝ご飯でも食べようかなと。」

「すまねぇな。話に付き合ってもらって。」

「気にしないで大丈夫ですよ。」

「そうか、ありがとよ。」

「いえいえ。面白い話を聞けましたので。」

「これが面白いって?変なやつだな!はっはっは!」

「あはは。」


そんな事を言いながら笑い合う。


「それにしても、いつになったら来るんでしょうね。その冒険者。」

「そうだな、そろそろ来てもおかしくないんだが。ん?」


ギルドの扉がゆっくりと開かれる。

その奥から出てきたのはまだ若い。

身長は低く、170もないだろう。

恐らく、男だと思う。

2本の剣を腰に携えていて、目つきは鋭い。

もしかして、こいつが・・・


「あいつだな。」


その男を見ながらガンゾが言う。

やはり、この男か。


「強いな。」


俺は殺気や覇気みたいな物を感じ取る事が出来ないから、正確にどれくらい強いかは分からない。

だけど、歩き方、姿勢、呼吸、目線など、様々な動きから、ある程度の強さを分かるようにはなってきた。

よく外れる事もあるから、あり役には立たないけど、こいつは違う。

多分、強い。

とはいえ、負ける気はしないがな。

今まで俺が見てきた強者達に比べれば、なんて事ない。

この程度なら、勝てるだろう。


「ガンゾさん、気をつけて下さいね。」


とはいえ、実際に危険があるのはガンゾ達だ。

彼等だと、あの男相手には少々分が悪いか。


「ああ、任せとけ!お前は飯食ってろ!」

「あ忘れてた。」


あの男の登場にすっかり気を取られて、飯はすっかり冷めてしまった。


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