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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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闘技場③

「ヴァルグレイ王国直属の最強の騎士団、白銀剣騎士団(シルバー・ブレード)紅焔騎士団(クリムゾンフレイム)の2つの騎士団だ!」

「!?」

「アレスも名前くらいは知ってるだろう?」

「ああ、勿論。聞いた事あるよ・・・騎士団の凄さは、よく知ってるよ。」

「そうか、アレスはグリスヴァルドに住んでたんだな。確かグリスヴァルドには黒鋼騎士団オブシディアン・ナイツが居たよな?」

「うん。居たよ。実際に戦闘しているところも見た。戦争の時にね。」

「そう言えばブラッドヴァルド帝国が数年振りに攻めてきたらしいな。その時にか。」

「うん。」

「実際に見たお前の方が、凄さは分かってるか。」

「ああ。」

「それと同格の騎士団の団長達が、見にくるんだぜ!すげーだろ?」

「確かにそれは凄いな。」


戦争が多いグリスヴァルドですら、黒鋼騎士団オブシディアン・ナイツの団長どころか、団員すら普通に生活してて殆ど見る事はない(俺がグリスヴァルドに来てから日が浅いだけで、案外簡単に見れるかも知れないが)。

そんな殆ど会うどころか一目見る機会すらも無い、この国を守る最強の騎士団の団長。

確かに凄い。凄いは凄いが・・・


「でも、幾ら騎士団の団長とは言っても、王族と同等以上の人気なんて本当にあるのか?」

「あるさ!ある!大ありだ!いいか?騎士団の実績や活動報告ってのはな、王族のものよりも分かりやすいんだ。」

「例えば?」

「他国との戦争に勝った!とかダンジョンを攻略した!とかな、分かりやすいだろ?それに比べて王族の仕事ってのは政治関係が殆どだ。政治の話ってのはレベルの高い話だ。そう言った事を学ぶのは基本的に貴族王族だけだ。だから民には理解が出来ないんだよ。それが凄い事だと仮に思っても、実際には何が起こっているのか、本当に分かっている人は少ない。けど、騎士団の方は子供でも凄い事だと簡単に分かる。だからこそ人気が出るんだ。そんな凄い騎士団の団長ともなれば尚更な。」

「なるほど、確かにそうだな。」


前世でも、若い人たちだけでなく、大人ですらで詳しく政治を理解している人は少なかった気がする。

皆、なんとなくでこれは悪いあれも悪いとか、逆にこれは良い政策だとかって言ってた気がする。

恐らく、そう言う人達はちゃんと分かってはないんだろうな。

それはどういう事?って言っても説明出来ないだろう。

っていうか俺も殆ど説明出来ん。難しくて。

日本は殆どの人が高校まで卒業してるって言うのに、その惨状だ。

それに比べてこの国、いや、この世界はまだそこまで学校で学ぶと言う事が広がってない。

いや、貴族達は通ってるが、平民で通ってる人は少ないだろう。

識字率だって高くないんだ。

それなら王族の政治よりも騎士団の活躍の方が人気が出るって言うのにも頷ける。


「その二つの騎士団からも勧誘とかって?」

「一応有るらしいぞ。今の団員の何人かは武闘大会から勧誘されて入った人だと思うぜ。後は王族の護衛役に就ける可能性もあるっていう噂だ。」

「へえ、それは大規模にもなるわな。」


これは是非とも参加してみたい。

強い人と戦えるのなら、戦ってみたいな。

世界を旅するなら、強くて損はないしな。


「ちなみになんだけどさ。」

「うん?どうした?」

「俺ならどのくらいまで勝ち進める?」

「え、う〜んどうだろうな。確かにアレスは強いだろうけど、本戦に上がって来てからは化け物揃いだぞ?」

「本戦までならお前らも上がれるんだろ?」

「あ、ああ。ま、予選リーグの運によっちゃあな。」


こいつら、もしかしてさっき見栄を張ったな?

あたかも本戦くらいならガンゾ達でも簡単に行けると思ってたが・・・


「とはいえよ。俺達はアレスの事を強いって分かっては居るが、実際に強さをみた訳じゃねえから、詳しい事は分からんぜ。それに全体の強さも開催する事に変わるしよ。」

「まぁ、それはそうだな。」

「だから、俺達には分からんって事よ。ま!出てみたら分かるさ。次は一年後?いや、もう一年もないか。次の年始に開催されると思うから、アレスも参加してみたら?」

「ああ、そうしてみる。」



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