昇格クエスト②
「よいしょっと。・・・・じゃあ行ってくる!」
「おう!気をつけてな!」
勢いよく飛び出す。
今日は俺は1人で行くことになった。
最近は俺のクエストやら特訓やらでクラウスには迷惑を掛けすぎたと思うから。
それに、今回は街の外では無く中。
いつも特訓で使っている訓練場だ。
俺が1人で行くって言った時、クラウスは大して心配してなさそうだったけど・・・・そんなに俺が合格出来ると思ってるのか?
正直自分では合格出来るかどうかとても不安だ・・・・
それでも、Eランクに上がれればDランクのクエストを受けられるようになる。
Eランクのクエストは討伐系がほとんどがゴブリンだったけど、Dランクからは他の低ランクの魔物の討伐クエストも受けれるようなる。
ダンジョン攻略が控えている今、様々な種類の魔物と戦っておきたい。
「着いた。・・・・ふううう。。。」
緊張してきたな・・・・
普段ならクラウスが気合い入れてくれるが、今回は居ない。
俺1人でやりきってみせる。
よし、行こうか。
クラウス情報によるとブライドさんは筋肉だるまみたいな人って言ってたよな・・・・すぐに見つかるといいな。
「うおおおおおおおおお!!!!!」
ガシャン!ガシャン!ガシャン!
・・・・なんか物凄いスピードで物凄いダンベルを上下してる筋肉だるまがいるんですが・・・・
周りには人あんまり居ないし、筋肉だるまっぽいのはあの人しかいないな。
正直言って話しかけたくない・・・・
「・・・・おはようございます。ブライドさんですか?」
「そうだ!君はどうしたんだ!こんな朝からトレーニングか!頑張っているな!!!」
うーんなんとも暑苦しい。
・・・・なんでもう汗だくなんだよ。
いや、トレーニングしてたからだと思うけど・・・・
「あ、いや、今日昇格クエストを受けに来たアレスです。」
「む?君がアレス君か!?ふ〜〜む。なるほど!いい体だな!クラウスさんに鍛えられているだけはある!!」
声がでけー!!
全身を舐め回すように見られたけど、なんか褒めてくれた。
ってかこの人もクラウスを知ってるんだな。
・・・・なんで一緒に居ることも知ってんだか・・・・
「ブライドさんはクラウスの事を知っているんですか?」
「ああ知っているとも!この街で冒険者をやっていて彼を知らない人は居ないだろう!」
クラウスってそんな有名人だったんだな。
・・・・そんな人を俺はずっと連れ回してたのかよ。
「クラウスは凄い人なんですね。」
「ああそうだとも!彼は凄い人だ!1人でAランク冒険者まで登りつめたんだ!して、そんな彼の弟子であるアレス!君の実力をぜひ見てみたい!!」
クラウスは1人でAランクまで行ったのか・・・・凄いな。
クラウスは普段自分の事をあまり話してくれないから、他の人からこういう話を聞けていいな。
「はい。そのために来ました。」
「うむ!その意気やよし!では、早速始めよう。アレス、君はその腰についてる剣を使え!」
「え、これ真剣ですよ!?」
「構わん!これは試験とはいえクエストだ!殺す気でかかってこい!」
無茶苦茶だなこの人....
試験を真剣で・・・・しかも殺す気で来いって・・・・ってブライドさんは木剣なんだ。
まあいい。今は合格する事だけを考えろ!
「行きます!」
「おう!全力をぶつけてみろ!!」
急接近し、勢いに任せて胸を狙う!
「むううん!速いな!!」
ふせがれた!
すぐに次に移れ!
次は足を狙う!
・・・・と見せかけて手!
「ふん!!!良いフェイントだ!」
くっそ!これも防がれるのかよ!
でかい体してるのに動きが速い!
1度距離をと・・・・
「逃がさん!!」
「!?うおッッ!!」
くっそ!
ギリギリ受け流せたものの、体勢がックソっ次の一手を!・・・・
ヒュン!
「終わりだな!」
首筋に木剣を突きつけられた。
「中々に良い試合だった!」
惨敗だったな。
一分も経たずに負けてしまった。
いくら勝てなくても合格出来るって言われても・・・・こんなボコボコにされちゃ・・・
「アレス!合格!!」
「・・・・・・・・は?」
何言ってんだこのおっさん?
俺はボロ負けしたんだぞ?
「これをギルドに持っていけ!それを見せれば昇格出来るぞ!」
・・・何が何だか・・・・
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