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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第二章 オルディア城塞都市

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出発

「進めええ!!!」


ドドドドドド!!!


ガラハッドが大きな声で命令を下し、ガラハッドの乗っている馬が走り出す。

それに続き、隊全体が動き始める。

今回は馬車が3つで、しかも前回と違って物資を運ぶようではなく、人を乗せるようなので大きさも少し小さい。

が、馬車の装飾は前回のとは比べ物にならないほど、今回護衛する馬車は豪華だ。

まあ貴族が乗ってるんだしそんなものか。

馬車に乗っているのはダスティン家の当主、その家の従者、そして数名の護衛の人。

ほかは全員自らが馬に乗っている。


え?馬にも乗れないお前はどうしてるのかって?

乗っますよ、馬。

実は前回の護衛から帰ったあと、クラウスに馬に乗る練習を付けてもらった。

結構苦戦するだろうと思っていたけど、この世界で鍛えた体のおかげか、対してつまづく事も無く、自分1人でもしっかりと乗れる様になった。


「アレス君、今回は走らなくて良かったのかい?」


並走していたガルドが声を掛けてくる。


「いや、前回は単純に乗馬の技術が無かったから乗っててなかっただけですよ。」

「あれ?そうだっけ?てっきりクラウスさんが無理矢理走らせたのかと思ってたよ。」

「いやまあ結構無理矢理でしたけどね。」

「だよね。」

「とはいえ、あれも悪くは無かったですけどね。でも今回は流石にしんどいです。」

「そうだね。前回よりも長い道のりだし、貴族の馬車を狙ってくるなんて相当腕に自身がある集団か、大規模なところだろうしね。そんな時に疲れて戦えなかったら意味ないもんね。」


全くもってその通りだ。

前回よりも体力は増えているだろうが、走っているとその事ばかりに気を取られてしまう。

そうなると何か会った時に気づくのが遅くなると、前回走りながら思った。

それに、今回は馬に乗れるようになったわけだし、わざわざ走ってついて行く必要も無いだろう。


「それにしても、まさかエルンストさんが君の為にあそこまで手を回してくれてたなんて!予想外だったよ。」

「そうですね。それには僕も驚きました。」

「まさか領主であるあの人が、1人の冒険者の為にギルド長に話をつけてくれるとは。君はあの人に気に入られたんだね。」

「そうなら嬉しいですね!」

「おいおい、お前ら、何話してんだよ!俺も混ぜろ!何の話してんだ!?」

「そうよ!私達にも聞かせなさいよ!」

「聞きたい・・・。」

「皆さん!」


グレン達が俺とガルドの話に混ざってくる。


「実はですね。グリスヴァルドを出る前に、エルンストさんから、「君はBランクになりたいか?」って聞かれたんですよ。だからそこでなりたいですって言ったら、「分かった。なら今回のこの仕事をクエストとしてギルドに出し、君を指名しよう。そしてこのクエストを達成出来れば、Bランクに上がれるようにしてやって欲しいと、そうギルド長に伝えておこう。」って言ってたんです!」

「はあ!?そんな事あんのかよ!?」

「やるわねアレス!!そこまでエルンストさんと仲良くなっていたのね!」

「アレスは、エルンストさんのお気に入り・・・か。良いな。」


「アレス君ももう僕達と同じランクか〜。早いな〜。初めて会った時はまだEランク?くらいだったのにね。」

「そうだな!まあアレスは強えからな!それくらい余裕だろうぜ!」

「ありがとうございます!」


やっぱガルドさん達が居て良かった。

この人達が居なければ、どれだけ寂しかっただろう事か。

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