表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/335

挨拶②

「あれか。」


少し離れたところから、1つの建物を覗く。

石作りの三階建ての建物。

ギルドよりは小さいが、それでも100人くらいは簡単に入れそうな大きさだ。

入口には冒険者が2人立っている。

恐らく、警備をしてる人だろう。

さて、行こうか。


「ちょっと良いですか?」

「ん?君は、確かアレスだったか?どうした?」

「ブライドさんに会いたいんですけど、居ますかね?」

「ああ、居るぞ。今連れてこよう。」

「あ、ありがとうございます!」


お、思ったよりも結構あっさり行けた!

結構緊張したが、そんな必要は無かったな。


「ブライドにはどうな用なんだ?」


ブライドを呼びにいった人を待っていると、もう1人いた警備の冒険者が話しかけてくる。


「この街を出る事になったので、挨拶をしようかと思って来ました。いつ戻ってくるのか分からないので。」

「この街を出るのか!?そうか・・・君はここで有名になったが、他の所ではまだあまり知られてないだろう。若いってだけで絡んで来る奴も増えるだろうから、気をつけろよ。」

「ありがとうございます。」


いい人だな。

あまり関わりのない俺に忠告をしてくれるなんて。

っていうか、俺ってそんな有名なのがほんと謎なんだよな。


「あの、俺って本当にそんな有名なんですか?他の人にも言われる事あるんですが、正直実感がないんですが。」


声を掛けられる事とかも殆どないし、良く分からない。


「ああ、有名ではあると思うぞ。俺たちの間でも、たまに話題に上がるし、ギルドで君の名前が聞こえる事はあるからな。まぁ君自身には届きにくいかもしれないがな。」

「なるほど。そういう事なんですね。」


まあ少なくとも冒険者の中では有名だって事は知れたな。

とはいえ、有名だからとあまり調子に乗らない方がいいな。

痛い目を見る事になるのとかは嫌だし、クラウスにも釘を刺されてる。

俺自身もそんな事で調子に乗ろうとは思わないし。


「アレス!!待たせたな!!!」


この頭がキーンとなるようなどデカい声は!


「ブライドさん!お久しぶりです!」

「ああ!久しいな!」


やはりブライドか!

ブライドはダンジョンブレイクの方に行ってたから、戦争中に会うことは無かった。

もう数ヶ月会って無かったけど、世話になったし、挨拶はするべきだろう。


「どうしたんだアレス!俺たちのクランに入るのか!?」

「あ、いえ。違います。」

「そうか!!」

「はい。実は、この街を出る事になったので挨拶をしようと思って来ました。」

「なんだと!?それは寂しくなるな!!どれくらいの期間離れるんだ?!また帰ってくるだろう?!」

「1週間後くらいにオルディアに向かいます。その後がまだ決まってないので、もしかしたら長いこと会えなくなるかもと思います。すぐに帰ってくる可能性もありますけどね。」


「第一都市オルディアか!!!良いじゃないか!!あそこはここよりも数段デカイぞ!!アレスも見たら驚くだろう!」

「本当ですか!?」

「ああ、本当だ!!あの街はこの世界で最も栄えている場所だと思っていい!数え切れない程の人間と出会い、そして冒険者が待っているだろう!アレスよ!俺達はいつでもここにいる!!帰ってきたら声を掛けてくれ!!」

「勿論です!!」


やばい、滅茶苦茶わくわくしてきた!

ブライドさんのこのどデカい声が、俺の興奮を更に掻き立ててくる!


「お前らああ!!今日の用事は全て取り消しだ!!!宴を開くぞ!!」

「うおおおお!!」

「よっしゃああ!!任せろおお!!」


そんな急に宴開いちゃっていいのか!?

なんでもありだなこの人は!?


「来い!アレス!」

「え、俺もですか?」

「当たり前だ!!!今日の主役はお前だからな!!!大いに楽しもう!!!」

「はい!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ