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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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結局どうするんだ?②

「! アレス。君は、記憶が無いのか?それは本当か?」

「先生、それは本当ですか!?」


エルンストさんが俺に問い詰め寄って、シルヴィアさんは目を見開いていて、驚き過ぎで先生呼び戻ってる。

あああ、面倒臭い事になりそうだ。

何とかして誤魔化さないと!


「はい。確かに記憶は無いです。ですが、今は楽しく過ごせてるので、特に記憶を戻したいとか、思った事はないですね。新しい人生として、また一から色んなことを知っていきたいと思ってます。」

「・・・そうか。」


まぁあながち間違っては無いだろう。

記憶云々は早く終わらして、他の話題に変えないと。


「アレス、君は凄いな。記憶が無いにも関わらず、ただ生きるだけではなく、剣の腕を磨きながら、努力して生きてるというのは。しかも、その若さで。」

「シルヴィア、こいつは剣の修行を初めてまだ1年ちょっとでこれだぞ。」


シルヴィアさんがめっちゃ褒めてくれたと思ったら、クラウスがさらに追撃してくる。


「なに!?1年!?1年でBランク冒険者上位に匹敵していると言うのか!?・・・欲しい。」

「え?」

「是非!我が騎士団に欲しい!どうだろうか!?入団してくれないだろうか!?」

「え?え?ちょ、ちょっと落ち着いて下さい!」

「いいや落ち着けない!将来有望な仲間をみすみすここで見逃す訳には行かない行かない!」

「シルヴィア、強制はなしだぞ。」

「分かっています。せん、クラウスさん!」

「はぁ、本当にわかってるのやら・・・アレス、お前が決めろ。しっかりと自分で考えた上でな。」


おぉ、いきなり凄い展開になってるな。

俺が黒鋼騎士団オブシディアン・ナイツに?入団?

無理だな。

あんな化け物集団に、俺は付いていける気がしない。

それに、騎士団に入ってしまったら、この世界を見て回る事なんて出来ないだろう。

だから、俺の答えは決まっている。


「ごめんなさいシルヴィアさん。ありがたいお言葉ですが、入団は辞めておきます。」

「どうしてだ?何か嫌な事でもあるのか?君のような有望株は、好待遇で迎え入れるぞ。」

「それでも辞めておきます。僕は、冒険者として、世界を旅して、色々な事に触れたいんです。だから、ごめんなさい。」

「そ、そうか。すまない。強引すぎたな。」

「いえ、気にしないで下さい。」


ふう。何とかなったか。

良かった良かった。

俺が騎士団に入っても邪魔になるだけだろうし。


「ただ、もし入団したくなったら、すぐに私に連絡してくれ。いつでの歓迎だ。」

「あ、はい。」


まだ完全には諦めては無かったか。

まあとりあえずは良いか。

自主性にしてくれたようだし、これが最大の譲歩だったんだろう。


「話は纏まったかな?」

「はい。話が脱線していしまい、すいません。」

「気にするな。して、アレス。君は護衛の仕事を受けてくれるって事で良いんだね?」


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