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死にかけ転移者、剣の才能あったので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜  作者: 寒い
第1章 グレイヴァルド要塞都市

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一時の休息③

「エリック!ライナー!」

「ん?おお!アレスじゃねえか!」

「アレス!君も参加していたんですね!」


2人を見つけた。

結構ボロボロになっている所を見ると、激しい

戦闘があった事が伺える。


「アレス〜!」

「うおっ!」


何かが俺に、勢い良く飛びついてくる!

後ろに倒れそうになるが、踏ん張って、何とか耐える。


「マナ?」

「うん!久しぶりね!」

「お久しぶりです。アレス。」

「セラも居たのか!」


飛びついてきた生き物の正体はマナだった。

その後ろから、セラが挨拶をしてくれる。


「皆居たんだな。」

「当たり前だ!俺達はパーティーだからな!」

「本当はセラとマナには、戦争なんて参加して欲しく無かったけどね。」


そりゃあそうだろう。

俺だってマナとセラには参加して欲しくなかった。

セラは回復魔法だけど、マナの魔法は人を殺している。

人を殺すのは初めてだろうし、精神的にキツいんじゃ無いだろうか。


「アレス〜私頑張ってるよ〜。褒めて〜。」

「お、おお。良くやった。」

「頭撫でて。」

「え?あ、ああ。分かった。」

「えへへ。」


俺がよしよしと頭を撫でると、顔を綻ばせ、とても嬉しそうな表情をする。

マナは相変わらずだな。

もう数ヶ月以上会っていなかったし、熱は冷めたかと思っていたが、そんな事は全く無かった。


「マナ、アレスが迷惑がっていますよ。ほら。離れて。」

「うう〜。」


マナが、セラに無理やり引き剥がされる。

セラはお母さんかな?


「それにしても、アレス。君とここで会えるなんて思ってもなかったよ!」

「ああ、俺もお前らが参加するとは思わなかったよ。」

「参加するに決まってんだろ!この街がピンチなんだろう!?」

「そうだね。僕達は今まで、戦争を経験したことは無いし、する事もないと思っていた。けど、この街が危ない状況にあると言うなら、僕達だって戦うさ。」

「・・・そうか。」


こいつらもこの街を守りたい一心でやっているのか。

ガルドさんと同じ理由だ。

もちろん俺だって。


「この戦いが終わったら皆で飯でも行こうぜ!!」

「ライナー。死亡フラグを立てるな。」

「え、何だそれ?」

「あ、いや、なんでも無い。」


反射的に言葉が出てきてしまった。

とはいえ、命を掛けた戦い中にそんな事言うなよ。

死ぬのがさらに怖くなるじゃねえか。


「じゃあ、そろそろ俺は戻るよ。」


あんまり遅くなりすぎても三番隊の皆に迷惑になるだろうから、ここらで終わりにしよう。

こいつらもどっかの隊に所属しているだろうしな。


「ああ、気をつけて。」

「アレス!死ぬなよ!!」

「アレス〜戻るの早いよ〜。」

「アレス、気をつけて下さいね。」


「ああ、皆も、気をつけて。」


みんなと別れを告げ、三番隊に戻る。

誰も死ぬ事がないように、心から願う。


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